ゴルーヤの部下達の戦闘1
ゴルーヤの部下である、バンハイは、侯爵位の悪魔であるモレクと地上で戦っている。
バイハンには絶対的な自信があった。この戦闘が始まる前にゴルーヤに会い、耐性:万物耐性の欠片を能力として授与されたからだ。効果は8割へと低下するが、それでも十分な効果が発揮される。
「クックック…今日は良い日だなぁ、こんなに魂を喰えたんだからな!さあ!俺の部下となるがいいィ!強制絶対服従ッッッ!」
「フッ…私もそこまで甘くないのだよ。三夜藤。」
三夜藤とは、ヒロトが使っていた「百華流」の技だ。ハニエルは、ニョレーキ時代に見たヒロトの技をバイハンに教えたのだ。
強制服従の範囲から一瞬で抜け出す。その抜け出すまでの間にモレクの両腕を切断した。モレクは、相手の忠誠心を自分へと向けたりという、「感情支配」という技能を駆使する悪魔だ。
「やっ…やるね!もっといくぞ!人格再形成!」
一筋の黒い閃光がバイハンへと迫る。音速の8倍の速さだ。バイハンは回避出来ない。
「ギャッ…ギャァァァァァァァァァァァァアアアア!!!」
バイハンは絶叫したが、力が抜けたように倒れる。
「ああ、バイハン。お前の主は俺、モレクだ!」
「モレク様。何なりと命令を、この俺に。」
バイハンは黒雷が直撃し、人格がリセットされたのだ。
「さあ、行くぞ。」
バイハンとモレクは共に歩いて行った。
ただ、ゴルーヤから授与された万物耐性で無効化に成功したのだ。
バイハンはタイミングを見分けようとしている。モレクを討つ時を。
タイガとピュナイトは、ゴルーヤに報告し、飛び立った。すぐに悪魔を見つけ、殺した。飛びながら、自らの持つ剣で斬る。それだけしかしていない。だが―――
「「ッ!!!」」
タイガとピュナイトは気付いた。冥界門のある方角から巨大な妖気が発生したのだ。
「カーッカッカー!この俺がお前達の体を打ち砕いてやるわー!」
「そうね。私も腕が鳴るわね。」
一匹の巨大なハエの悪魔、ベルゼブブと、巨大な天使の翼を生やした悪魔、フルレーディ。
ベルゼブブは、巨大なハエの姿をしており、嵐などの、風の攻撃を得意としている。
フルレーディは、スタイル抜群の20代位の美女だ。天使の翼を生やしているが、悪魔なのだ。種族は堕天使に属する。天気の攻撃を得意とする。
まさに、相性抜群の悪魔同士なのだ。
―――バイハンVSモレク―――
「おい。モレクといったか。俺の剣で死ぬがよい!終末世界の死滅曲!」
「ッお前…人格が消えたッ…」
モレクは何かを言いかけたが、言い終わる前に光と音に潰された。バイハンが完全な勝利を遂げた。
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