それぞれが
トエイト、タイガ、ピュナイトの3人は、ブエル、グリイン、ボティスの3体の悪魔に苦戦を強いられる。ただでさえ、この3体の悪魔は、悪魔の「大公」と呼ばれる、王の次に強い者達だ。
悪魔達は…
王→大公→公爵→侯爵→騎士→伯爵
と、位が下がっていくのだ。これを見れば、ブエル、グリイン、ボティスの強さが分かるだろう。
戦っているうちに、タイガVSブエル、ピュナイトVSボティス、トエイトVSグリイン、となっていた。それそれが得意な者達で分かれた。
―――タイガVSブエル―――
タイガは魔導書などを持っていない。羽根ペンだけを持っており、それで文字を空中に書いて、記述魔法を発動させるのだ。
「やるのう、タイガよ。」
「黙れ、悪魔めが。お前なんかに名前を呼ばれたくはない。」
ここでは魔法戦が繰り広げられていた。
「深紅紅蓮炎獄ッ!」
「大したことないな。耐性魔法・熱変動無効。」
ブエルが魔法を放つ。下から上へと紅色の牢獄が発生した。その中は紅の炎にて埋め尽くされる。だが、タイガが無効化した。あのまま喰らってもタイガは大丈夫なのだが、魔法に組み込まれた「妖気破壊」で半分以上のオーラが持っていかれる、とタイガは一瞬で読み解いて無効化をしたのだ。
―――ピュナイトVSボティス―――
ここでは剣での戦いが起きていた。
「やるじゃねえか。お前の剣は…」
「そうよ。私の持つ剣は「伝説宝刀」よ。防具も「伝説神具」なのよ。」
ハニエルが強化した武器、それを装備している。
「何故だっ?何故そんな強い武器を持っているのだぁ!?」
「ハニエル様のおかげ、ね。」
「ハニエル…ハニエルだと?あのっ…七大天使のハニエルだとっ!」
「ええ。」
ボティスは古い悪魔なので、古のことも知っていた。天使、悪魔、精霊、そして鬼が戦った世界大戦では、天使軍から「七大天使」、悪魔軍から「七源悪魔」、精霊軍から「七大精霊」、鬼軍から「閻魔十傑」がそれぞれの王の最強の部下だった。その者達は鬼軍により滅せられたのに、何故、ハニエルは七大天使なのに、ハニエルが生きているのか。ボティスはそれが疑問だった。
「なんで生きているんだーーー!」
七大天使はただでさえ強いのだ。悪魔に新たな王、魔王ルシファーが誕生したため、世界征服を目指しているのに、新たな邪魔が入ったことを激怒していた。
「いや、大丈夫だ。偉大なる魔王ルシファー様が倒してくれる。」
「いや、勝つのはハニエル様だろうね。」
「黙れ!滅激六連斬!」
六つの漆黒の斬撃がピュナイトに迫る。ピュナイトは剣を構える。「伝説聖雷細剣」を。
「甘いわね。雷鳴瞬斬。」
ピュナイトはボティスの後ろに立っていた。そして、ボティスの剣が折れる。いや、切断された。
「な…」
「遅いわね。私に追いつけるかしら?」
「クッ…舐めるなァ!」
そして、神速の戦いが始まった。
―――トエイトVSグリイン―――
トエイトは技能を持っている。その名も、「技能王」だ。万物の技能が扱えて、自分で作ることもできる。
「お前、俺達と手を組まないか?」
「あ?」
トエイトはグリインに「魂喰」を放った。魂喰とは肉体や精神に邪魔されずに魂を喰えるという凶悪な技能だ。
「まだまだだな。攻撃削除!」
暴力巨神鬼も使っていた魔法を無詠唱で発動した。ジャイアントは鬼気を使った魔法を消していたが、グリインは技自体を消すという、魔法を放ったのだ。グリインも相当な魔導師なのだ。
「さて、本気を出そうか。」
「勝つのは俺だ。アガリアレプト様に勝利をお届けする!」
強者同士が戦い始めた。
ゴルーヤはブエル、グリイン、ボティスの主であるアガリアレプトに出会った。
「全員!俺から離れろ!他の悪魔と戦っておけ!」
「御意!」
皆、ゴルーヤを信じていた。ゴルーヤの剣と魔法の才能はえげつないものだった。今は、熾天使をその身に宿している。弱いはずがない。
ゴルーヤも戦い始めた。
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