誘拐グループと対峙
(ウフフッ…また…情報が入ったわ…)
カナメは悪魔から貰った刀を握り、今まで戦ってきた。「殺戮人格を持つカナメ」とか言われてきたが、色々な誘拐グループを壊滅させてきた。警察の中でも話題になっている。
いつの間にか、カナメは殺すということが楽しみになっていた。
「リンネ。アジトはどこなの?」
リンネ、それは誘拐グループに誘拐されていた人の1人。親がいないそうなので、私が部下に加えた。他にも、日本全国に情報収集をする者達がいる。
全ては、ヒロトのために
「いえ!確実にここです!」
リンネが叫ぶ。誘拐グループのメンバーの1人が行き来するのを確認したからだ。
「じゃ、攻め込むわ。」
「ッ!無茶ですよ!1人で行くのは。メンバーの1人1人がとても強く、警官でも圧倒されるとか………」
カナメはリンネを見て笑った。
「今回も、大丈夫よ。必ず潰すから。」
アジトと思わしき建物に入った。物影が1つ、2つ、3つ…3人か…
「御機嫌よう…そして、さようなら…|天華魔炎斬撃《インキュバス・フレイ厶・スラッシュ》…」
この技は悪魔がくれた剣に元々保存されていた魔法だ。それを使いこなすカナメ。カナメの強き感情を糧に発動している。
大量の炎が建物の内部から外へと吹き荒れる。
「ドワッ!?」
リンネは慌てて避けた。カナメが強いことは知っていたものの、まさかこれほどとは…
炎がおさまると、そこには、建物の崩れた跡と3人の焦げ焦げの遺体だけだった。
「マジかよ…!」
そこに、何台かの車が止まる。
「おいおいぃ!何してくれとんじゃあ!!!」
「お前っ…ここを奪うのにどれだけやったと思ってんだ!?」
「クソが!死ねぇぇぇぇぇ!!!」
カナメに銃を向けた。
「死ね!」
それと同時に発砲する。
パンッ、という音に驚くリンネ。
「カナメさんっ!危なぁい!」
「甘いわ!」
剣で弾丸を弾いた。
「ハ!?嘘だろ?あの女…子供だろ!?」
そして、カナメが歩き出した。
「そろそろ…終わらせようか。」




