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鬼ごっこをしていたら本物の鬼に捕まっちゃいました!  作者: イッチ
4章 閻魔帝王決戦篇
37/62

36話  最終決戦 Part6


「何だっ…これ…長すぎる…階段が…!」


目の前に永遠のように続く階段。これが、閻魔帝王の玉座に行ける唯一の道なのだが、いくらなんでもこれは長すぎる。

「クソッ!」

全力で走り出すヒロト。

閻魔帝王を殺すため、全力を尽くす。




暴風将スーラは、()()なり、ヒロトの周りを飛ぶ。

(ウフフッ…私がヒロト様についていくのよ!)


そんなことを考えていると、急に扉の開いた部屋に吸い込まれる。風なので、抗えずに吸い込まれていく。


「私は滅鬼(メッキ)だ。閻魔帝王様の忠実なる下僕(シモベ)であり、閻魔十傑の四だ。」

「ああ、ご丁寧にどうも。私は、ヒロト様の手下である将軍の1人、暴風将スーラよ。」


睨み合う2人。メッキは黒いドレスを着ている。睨み合う美女2人。そこには、絶大な神気で埋め尽くされていた。


「殺し合う前に、1つ提案がある。お前も閻魔帝王様の手下となれ。閻魔十傑の雑魚(下位)、つまり、六〜十が死んだのよ。ま、あんな雑魚はいらないけどね。お前には、死んだ十傑の五・乱鬼(ラーキ)の穴埋めをしてほしいのよ。」

「黙れ、下衆(ゲス)が。お前の言葉には絶対に従わない。」


しばらく、沈黙が続いた。


「………そうなんだ〜じゃ、強制的に従えてやろう!絶対服従(オビディエンス)!」


透明な波がスーラに迫りくる。


(これは危険だ!)

だが、反応が遅かった。危険だと分かったが、その瞬間、波が急加速したのだ。

メッキの持つスキル・「加速(アクセラレーション)」や、「停止(ストップ)」を使い、スーラを固定、波の加速を行った。


「何だっ…これっ…」


スーラの視界が暗転する。そして、何も見えなくなり、視界が戻る。だが、その視界は赤く染まっていた。

スーラの目も元々は、鮮やかな深緑だったのに、今は赤くなっていた。

スーラはメッキと共に歩き出す。


だが、思考は出来る。

(クソッ…クソッ!体が…勝手に動く…!)

なんとか、全力で抗おうとした。

(強制的に支配しただと!?この私を!?将軍として不甲斐ない…!)


この強い意志が、スーラを強くする。

スキル・万物破壊インフィニティブレイカーを手に入れた。自分自身に組み込まれた支配回路を破壊する。

一時、メッキに支配されている()()をした。目の色は根気でどうにかした。頭に強い圧力を加え、目を赤く染める。


(よし。このまま、良い所でコイツを殺す!)




広い空間に来た。

(今だぁ!!!)


神剣・疾風迅雷(ゲイルサンダー)を振り下ろす。

「カキィィィン…」

だが、メッキに受け止められる。それも、()()


「クソォ…」

「私を殺そうなどと、100万年は早いわねぇ。だが、お前は強そうだ。いや、強い!」

(いいえ…私はヒロト様に届きやしません…だが、ヒロト様に任命されたこの、将軍職。将軍として、死んで戦う!)


スーラの刀が金色に輝く。

神刀剣・天海(シースカイ)に進化する。


風雨土砂破滅(ニュークリアウィンド)!」

これは、自然災害である、台風と土砂崩れを組み合わせたようなもの。台風がスーラを起点に発生し、城が壊れ始める。


メッキを殺すつもりで放った。


「甘いわよ。破滅の雷槌ニュークリアメルトサンダー!」


メッキは雷の魔法を放った。雷が城の瓦を砕き、城内に突っ込む。

台風と雷。まさに、災害だ。2人とも、今のが全力だった。

だが、雷が少しだと、強すぎる突風が雷を包み込み、消されてしまう。


「さあ!追い打ちをかける!突風乱撃死(スコールブレイク)!!!」

「駄目…だっ!」


台風の勢いが増す。台風が幾つも発生し、城を更に壊していく。

「死ねぇ!」

スーラの刀が全ての台風を吸収し始めた。そして、


刀から放たれた突風により加速して、メッキに近づく。そのまま、首を切断した。切り口も、突風によりさらに裂けていく。血が風で舞い、さらに部屋の床や壁を壊す。




メッキの支配作戦は失敗に終わり、そして、暴風将スーラによって殺されたのだった。

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