33話 最終決戦 Part3
天空将クーラは、走る。色んな部屋を周る。
すると、目の前に、強大な鬼気を持つ鬼が降ってくる。クーラは、ギリギリでのけ反る。
その鬼は、銃を構えて撃つ。クーラはギリギリで回避に成功した。
「死ね。閻魔帝王様の覇道を邪魔させるものか。」
「お前、十傑だな。」
これほどの鬼気を持っていれば閻魔十傑であることは明確だった。
「お前、よく分かったな。そこだけは褒めてやろうか。そうだ。俺は、閻魔十傑の八・狙鬼だ。」
「なるほど、ね。それほどの強さ。分かるよ。」
ソオニは、黒い軍服を着ていた。軍服に金色の装飾がされていた。
その目は、何かを睨んでいるかのように鋭く、細い。
「閻魔帝王様からの御命令だ。お前を殺せと命じられた。ということで、サヨナラだな。」
両手に銃を持つソオニ。片方は金色に輝き、片方は漆黒に輝いている。ソオニは、その2つの銃を使い分ける鬼だ。
「そうかい。ま、本気を出す時が来たか。」
指をパキパキと鳴らし、首をゴキゴキと鳴らす。
「「行くぞ!」」
2人が動き出す。
ソオニが持つ銃。
金色の銃は神速銃、黒色の銃は神去銃。2つとも、伝説級の武器である。
金色の銃は3つの銃口があり、黒色の銃は1つの銃口がある。基本的に、ソオニは、神速銃を使う。なぜなら、いつでも神速で弾丸が放たれるためだ。
銃弾は入れなくても自身の鬼気によって自動生成され、補充されていく。つまり、無限に撃てると言っても過言ではないのだ。
「爆散銃!」
「遅い遅い!」
クーラは「天使の翼」を生やし、浮遊する。
銃弾が当たった床が爆発する。
「チッ!クソが。」
「こっちもいくぞ!天空竜ロクヨウト、召喚!!!」
クーラは竜を召喚した。この竜は、クーラの昔からの友だ。
「憑依しろ!」
クーラは召喚獣統合を行った。竜戦士クーラが生まれた瞬間であった。
「ドラゴン…ドラゴンか!ならばこれが効くだろうな!」
この言葉に驚くクーラ。
「竜滅弾!!!」
この弾丸は、対竜用の弾丸だった。が、クーラが想定以上に強くなったと見たソオニは、クーラが竜属性を持ったため、迷わずに撃った。
「聖風!」
神速で飛んできた弾丸を猛風で押し返す。だが、少し弾丸が遅くなっただけで、クーラに当たる。
クーラの服に、腹から出た血がジンワリと滲む。
「喰らったな。まだまだいくぞ。竜壊弾!」
「地獄暴風雨!」
さっきと同じ様に弾丸を押し返そうとする。弾丸は、暴風に呑まれ、スピードを落として床に落ちた。
「よしっ!」
喜ぶクーラ。
「よくやったな。だが、今のが一番速いと思うなよ。」
ソオニは深く呼吸し、神去銃を構える。
「神滅炎獄弾!」
「受け切ろ!風圧耐面ァァァ!!!」
弾丸がクーラが出現させたバリアに激突する。その影響で、周囲に鬼気が飛散し、城の壁や床を破壊する。
クーラは生き残った。バリアはボロボロになり、今にも壊れそうだが、生き残った。
「生き残ったのか。フフッ、お前が初めてだよ。これを受けて生き残った奴は。」
「まあな。俺は強いからね!」
ソオニはクーラの強さを認めた。
「こんなに遊んでいる暇は無いんだ。ヒロト様を助けなければいけないからな。」
「その前に、俺とお前で決着をつけるぞ。」
クーラは天風刀という、伝説級の武器を握る。
「いくぞ!流星弾!!!」
「空間圧縮封斬!」
空間が縮められ、斬撃が放たれる。流星弾とぶつかり合い、縮められた空間が元に戻る。その空間に、流星弾が吸収される。
「しくじった!」と、ソオニは叫び、神去銃を構え、
「世界襲滅無限弾!!!」
「核滅封斬!!!」
無数の弾丸が一回引き金を引いただけで放たれる。
クーラの斬撃は、周囲に凄まじい鬼気を放ちながら真っ直ぐ切り裂いていく。
クーラが放った斬撃は、斬撃に空間干渉を及ぼし、異次元に繋げることができる。
弾丸の殆どを異次元へ送り込む。が、3発が肩、脇腹、足に当たる。だが、クーラは走るのを止めない。
「永遠の封印をお前にやるッ!異次元空間開放!」
斬撃がソオニに当たった瞬間、空間が裂け、ソオニを包む。
空間が閉じると、そこには何もなかった。
クーラは苦しんでいた。
「止血…しないと…!」
「大丈夫ですか!」
そこに、ミウが来る。
ミウに何があったのか、全て話した。
「そう、十傑…ね。よく勝てたわね。」
「結構ギリギリだった戦いだったよ。」
話しながら、ミウはテキパキと、クーラの体の中にある弾丸を取り除く。
「痛ってぇ…」
「大丈夫です。」
ミウは、回復魔法の詠唱を始める。
クーラの傷口が光り、回復する。クーラは、完全復活し、立ち上がる。
「行きましょう!」
「ああ!」
クーラとミウが走り出す。
閻魔十傑の八・狙鬼が死亡したのだった。




