31話 最終決戦 Part1
最終決戦に入ります。
「何だ?これ…」
ツンと、触れてみる。
「キュイイ!」
高い声で鳴く、白いドラゴン。
あの後、ドラゴンを進化させようと、ジャイアントの魂の欠片の2つを入れた。すると、強い光を放ち、弱まるとそこには、
「ヒロト様。私を開放して頂き、誠に感謝致しますわ。」
白く光る髪。目は、金色に輝いている。スーツを着ていて、いかにも真面目そうな人(?)である。膨大な鬼気、ニョレーキと同等だ。
「この私、貴方様に忠誠を誓いますわ。」
「あ、ああ…人になれるんだな…ドラゴンって…」
新たな仲間を手に入れた。それも、強すぎる仲間を、ね。
閻魔帝王からの手紙から始まった。この地獄の日々は…
「ん〜…コーヒー最高!」
「ヒロト様!手紙が届いております!」
この時点で、閻魔帝王から送られた手紙だと分かった。
ヒロトよ!
お前は余を殺すのだろう?ならば、最終決戦といこうではないか!
閻魔十傑の下から送り込むから、よろしく頼む!
俺は思わず、飲んでいたコーヒーを吹いた。
「え?嘘だろぉ…!」
閻魔十傑の下から送られてくるなら、閻魔十傑の九が来るだろう。改めて確認しよう。
「俺が殺した閻魔十傑は、三と五と十、か…」
とにかくヤバいのを俺は知ってる。十傑の一である、星鬼だ。あいつはヤバい、俺を超えるだろう。
他にも、暴力巨神鬼。これは、セーキを超える、確実に。
「これから、会議を始めようか。」
「ハッ!」
俺は緊急会議を開いた。閻魔帝王との、最終決戦が始まると、皆に告げた。
「丁度、十傑は7人。将軍達と数は同じだが、十傑の二と一のコーキとセーキ。こいつらは強すぎる。出鱈目な程の力を持っている。」
「それ以外は、弱いのですか?」
これは答えられない。戦ったことがないからだ。だが、強いってことは分かる。
「それは分からない。一と二が強い。必ずニョレーキやフウカ、ミウやナイトメアと共に戦ってくれ。」
「仰せのままに!」
「腕がなりますね!」
将軍達もヤル気だ。勝てるかは分からない。が、結構戦えそうな気がする。
「ナルミ皇帝。人帝国も共に戦ってくれるか?」
「そうねぇ…そもそも、閻魔相手に勝てると思ってるわけ?」
この質問は来ると思っていた。
「勝てるという保証はない。だが、来ると言うならば、やらないといけない。」
「………へえ。分かったわ。協力してあげる。まだ、私は死にたくないもの。」
「助かる。」
人帝国が協力してくれることになった。
これで、戦えるのか?
本当に、大丈夫なのか?
だが、やれることはやる。
「ミウやナイトメアも戦えるのか?」
「当然でしょう。私もこの軍に所属しているんだもの。」
そうだったな。2人は俺の軍に所属していたんだったな。
これでも相当な戦力だぞ。
軍の全員の武装をランマにより、強化させてもらう。
準備は整った。
戦場は、百鬼夜城。城門を壊し、中に入る。
戦いが始まった。




