23話 1人で1万の軍に匹敵
本田美雨?誰だ?
「まさか!あの英傑美雨が攻めてきていると!?」
幹部の1人が叫ぶ。
「ハッ!真実です!」
美雨とは、
人間達が築き上げた国・人帝国。その国は、鬼を許さないという心を持ち、鬼の国を滅ぼしたりしている、勢力がとても大きい。
ミウとは、人帝国の騎士団長。最強の騎士だ。技能という、特別なものを持ち、技能・追跡王を保有している。ミウ1人で、1万の軍に匹敵するとかなんだか。
ちなみに、純白と純黒の怪光線という、死滅魔法を保有している。
恐らくだが、その怪光線は、防衛結界を貫通しそうだ…
ま、戦うには戦うということが決定した。
フウカが作ったスパゲティを完食し、情報収集を開始する。「諜報員」という称号を30名ほど任命し、諜報員で構成された、諜報部を作った。
諜報部に情報収集は任せて、俺は将軍達の強化を行う。
「我々の強化など必要ありませぬ!」
「そうでございます!」
「我々は十分強くなっております!」
「まあまあ、そう言うな。こちらはとても深刻な状況にあるんだ。そこで!お前等の強化が必要なんだ。」
「ですが、ヒロト様の御力が減少してしまうではありませんか。」
「いいからいいから!」
以前の戦いで魂を10万とかは獲得している。それを与えるのだ。
強化を開始する。
「贈り物!」
魂のギフトを始める。俺から魂がスルスルと抜けていくのを感じる。将軍達は目を瞑る。
「「「ありがとうございます、ヒロト様!我々は種族・天邪鬼王へと進化に成功成功致しました!」」」
天邪鬼とは、
鬼の種族の中でも高位の存在であり、天邪鬼の王に進化した。鬼気の量が、マジで半端ない。それが、俺の陣営には7人いる。
将軍全員、今回の進化で技能を手に入れた。
ステータス
名前:ヌーラ
種族:天邪鬼王
称号:灼熱将
技能:灼熱拳
炎熱放射能
火炎斬撃
名前:ルーラ
種族:天邪鬼王
称号:水流将
技能:聖水纏鎧
水麗花
水獄流麗斬
などなど
「ヒロト様。ミウがそろそろ本国に来るでしょう。」
「りょーかい。これからもミウの観察を続けてくれ。」
「ハッ!」
すると、報告に来た諜報部員がスルッと消える。
「ミウも俺と同じ人間だ。出来れば殺すのは避けたい。」
「「「ヒロト様の意思に背くことはありませぬ!」」」
将軍達も俺の頼みを聞いてくれた。
「ですが、お気をつけください!」
「ああ、ありがとう!」
「ヒロト様!大変です!人帝国の軍が攻めてきています!」
「将軍達は、各部隊の指揮を執れ。ミウの相手は、俺がする。」
「「「御心のままに。」」」
「始めましてだね。私が人帝国騎士団長の本田美雨よ。」
結界の中に簡単に入る。
そして、ミウが刀を抜く。普通の小太刀で、刀のくびれが美しい剣。
ミウも結構、美女。だが、大きな殺気を放っている。俺は、ランマから作ってもらった、神剣・天空を抜く。
「あら?なかなか強そうな剣じゃないの。殺して奪うとしましょう。鬼の角を隠しただけで人間に化けれると思ったの?貴方のデカすぎる鬼気。それも隠してるけど、見え見えよ。」
「あの〜、ホントは人間なんだけど…」
「嘘はよしなさい。鬼は全てを奪う、そんな邪悪は消し去るべきよ。」
「だから!人間なんだっ…」
気づくと、首にミウの刀が触れていた。
「反応が遅いわよ。それで私に勝とうと?」
「···お前何でそんな動きが?」
「へぇ〜見えないんだ。それはヒ・ミ・ツよ。ウフフッ、さあ、本気出しちゃお。」
ミウの刀身が金色に変色する。
「死になさい。黄金八連斬破!」
ミウの金色に光った刀が、一瞬で、首に触れる。
「天空神速殲滅弾ゥ!」
神速とも言える速さの弾丸が、天空から50発降ってくる。ミウは弾き返したが、追いつけなくなり、逃げた。
「やるじゃないの。」
「まあね。今降伏するなら、カレー食わせてやるぞ?シュークリームとか、ショートケーキとか。」
「っ!んんっ(咳払い)。頂かないわ。鬼が作る食べ物とか、不味そうだもの。」
ミウが一瞬で間合いを詰め、俺を襲う。
ものすごい速さで斬りつけてくる。
(痛ってぇ…)
殆どを回避したが、何発かが当たり、かすり傷となる。血がタラリと流れる。
「貴方、鬼なのに治癒しないのね。」
「だからっ…人間だと言ってるだろう!」
戦いは続く。
ミウ、如何でしたか?
美人なのに、怖い…もったいないよ…




