22話 国家の再建
俺達の国は、南部の町を破壊された。
そのため、国家を再建する。都市防衛は出来たが、防衛結界を破られたため、都市防衛に力を入れる。
「新たな結界が完成した!」
会議室にニョレーキや将軍、幹部達を呼び、これからの事を決めていく。
「···これまでの結界とは違うのですか?」
「ああ。俺とニョレーキが共同開発した、攻性防衛結界だ。説明する。」
攻性防衛結界とは、
絶対防御を施し、聖なる月夜という聖なる力を結界を構築する際に組み込む。鬼は基本的に「魔属性」だ。「聖属性」とは相性が悪く、「聖属性」が圧倒的に有利。
魔の者が結界に触れると、聖効果で攻撃を与える。
「攻撃反射効果」を持っている結界なので、破壊しようと攻撃を加えると、その攻撃した者に3倍の精神攻撃を加える。
というもの。これ、凶悪すぎる。
俺の国で作った「聖魔神金剛鉄鋼」。これは、鉄と金を溶かし、混ぜて、聖と魔のエネルギーを入れて固体に変化させる。
これを使い、聖魔魂を作る。ヒヒイロノカネを10Kg使っても作れるか作れないかの貴重な代物。
これに魔法を刻印する。俺の国の中央都市・ナルメルイの地面に空間を作り、祭壇を置く。祭壇に聖魔魂を嵌め込み、俺が祈ると、そこを起点として結界が広がる、という仕組み。
非常に発展している。ヒヒイロノカネは伝説の鉱石だが、生産方法を確立した。技術の発展が早い。
あと、俺が望むのは「食」だ!
「よお、フウカ!」
「っ!ヒロトさん!シュークリームやショートケーキを作れました!」
「!···シュークリーム!」
シュークリームか···シュークリーム···
「···試食…します…?あと…私も食べてみたいのですが…」
「ありがとう!いいよ、一緒に食べようぜ!」
そこに出てきたのは1個のシュークリーム。
(あれ?俺とフウカが試食するんだろ?何で1個なんだ?)
フウカがシュークリームを小さな口でパクっと食べる。
「口にクリームついてるよ。」
俺はフウカの口についてるクリームを親指で拭き取る。
指でクリームを拭き取る時、フウカが俺の指舐めてきたのは気のせいだろう。
「あとはどうぞ。」
これっ…間接キスじゃないか…ええい!
パクっと食べる。
「うっ、うっ、うっっっま!」
何だコレっ…美味すぎる。
「気に入りましたか?私も…もう少し食べたいです。」
何だ、意外とかわいいとこあるじゃないか。
「ほい。半分でいいか?」
「ありがとうございます!」
意外とかわいいとこあるじゃないか(再)。
フウカから料理を学んでいるニョレーキのシュークリームも美味かった。どちらも一級品だが、どちらかというとフウカの方が美味い。
この世界に無い、カスタードを作り、シュークリームにカスタードクリームを使っている。他に何を使っているか分からないが、美味い!
俺の王宮料理長をフウカに任せ、副料理長をニョレーキに任せる。
料理人の1人からニョレーキとフウカが正妻の座を争っているそうだ。どちらが俺の妻として相応しいか、と。二人共絶世の美女と言っていいほどの美女だけどね。
3日後、フウカの作った昼ご飯のスパゲティを食べていると、
「ヒロト様!あの!美雨が…本田美雨がこの国へ攻めてきています!」
また、何かが始まろうとしていた。




