21話 弱さを強さへと
閻魔帝王軍に負けて、俺の軍は全滅したのだ。そもそも、相手が強すぎる。伝説のドラゴンを召喚して、竜王も召喚されたんだ。そりゃ負けるわけだ。
戦が終わって10日後に500万の軍が来た。閻魔帝王がまた、くれた。軍を失った俺としてはとても嬉しいことだ。
まず、俺達の弱いところを見つけるところからだ。
最初は俺。俺に対してはこんな意見が出た。
「一撃の魔法は強いけど、単純な魔法を知らないから鬼気の消費も大きい。」
そう、単純な魔法とは。回復魔法や効果魔法などのものだ。一撃が強くても倒せなかったら、鬼気が足りずにやられてしまう。簡単な魔法も覚えろということなのだ。
続いて、ニョレーキ。
「魔法だけ強くても、肉体的な力も必要だと思う。」
こんな意見が出た。ニョレーキはそんなに筋肉が無い。そこで、俺はニョレーキに力をつける肉体強化訓練。ニョレーキは俺に魔導訓練をしようと考えたのだ。
そして、俺の軍全体を見て思ったこと。それは、
「俺達の軍は統率力が無い。」ということだ。これは、俺の軍を束ねる俺の責任だが、将軍とかを作ってその部隊の統率を頼もうかと思った。閻魔から貰った軍の鬼気の量を測定し、大きかった者7人に将軍職をやる。
「まず呼び名をやる。右から順にいくぞ。灼熱将ヌーラ、水流将ルーラ、暴風将スーラ、天空将クーラ、地底将ウーラ、樹威将ツーラ、時空将フーラだ。頑張れよ。」
そう言った瞬間、7人が進化を開始する。鬼聖将に。鬼は普通、属性でいえば魔に属する。この世の力関係上、聖と魔で比べたら圧倒的に聖が強い。
これは、デカい。この進化はデカいぞ。
姿は全員女だった。中身は、男や女と分かれている。
「ヒロト様!ありがとうございます!」
部隊を7つに分ける。
炎獄隊、聖水隊、風雨隊、飛空隊、大地隊、森林隊、時空隊だ。すごいのが、時空隊。俺の時空間に隠れていて、時空からの攻撃が出来る。これは強い。
それぞれの将軍が1部隊を率いる。
それ以外は俺とニョレーキが部隊長になり、1部隊625000人の兵率いる。
俺は簡単な魔法も覚えてきた。ニョレーキは格闘技を覚えてきた。俺達の弱さを改善するために、兵達全員に強化訓練を行った。
恐らくだが、将軍達は以前のニョレーキと同じぐらいの強さを誇っている。カンナス王国の伝説的な魔導師ジャーグも将軍1人で捻り潰せそうだ。
こうして、俺達の軍は全滅し、再建が完了した。7人の将軍が誕生し、個人も相当な強さになった。
閻魔帝王は怒っていた。
「何故?何故ヒロト達を監視出来ない!」
これは時空隊の効果。監視する対象の時空を過去に戻し、そこで対象の時空を固定する。これで閻魔帝王はヒロトを監視出来なくなる。
これが将軍の力。




