14話 俺の国は
カンナス国王を討ち取り、カンナス王国の領土は俺の領土と合わさった。
そして、カンナス王国の国民は俺の国の国民となり、国に居たカンナス軍は俺達の軍に降った。
国民も俺の国の者になった。
この国、俺の国の名は
『レアルタカルサ統一王国』。通称、『レアルサ』だ。
カンナス王国は、元々とても栄えた国だったのだ。だが、閻魔帝王の所業により、食料も金も人手も、全てを閻魔帝王に取られのだ。それにより、カンナス王国は最盛期が終わって苦しい生活とった。
閻魔帝王の呼び出しや会議には一切参加せずに、1000年ほど前にカンナス王国が閻魔帝王の意思に背いたとして、戦争が起きている。それは、まだ続いている。閻魔帝王は、カンナス王国への流通経路を遮断し、動物や木の実といった食料を全て取り尽くしてカンナス王国はさらなる食糧不足に陥り、川や湖などの水資源も埋め立てられて無くなった。
そういった閻魔帝王の行いにより、カンナス王国の貴族や国民は閻魔帝王に対して怒る。
そして、たった今。
王が殺されて、カンナス王国は滅びの日を遂に迎えたのだ。
あの伝説的な魔導師さえも敵わなかった、あの国。
それを、閻魔帝王は配下に監視させていた。その配下が目視した視覚情報を閻魔帝王の水晶球で見ていた。閻魔帝王は驚く。
ヒロトの世界終末炎獄神滅亡覇の威力が増していること。
あの世界終末炎獄神滅亡覇を対個人の一撃を受けて生き残った者。
カンナス王国の戦力。
ヒロトの力。
ニョレーキの強さ。
伝説的な魔導師・ジャーグがカンナス王国で生きていて、カンナス王国軍で戦っていたこと。
閻魔帝王にとっては、大きな想定外だった。
閻魔帝王は、おりを見て行動を起こす。
閻魔帝王は、手紙を書いて従えている鳥に運ばせる。鳥の足に巻いて飛ばす。
「クッハッハァ!そろそろ戦が近づいているようだな!セーキ!」
「ハッ!」
「楽しみであろう?お前が負けることはないと思うが、万が一があったらどうするんだ?」
「閻魔帝王様の仰る通り、私は永遠の不滅であり、閻魔帝王様の下で永遠に輝く者で御座います!」
「それでこそ星鬼だな!!!」
閻魔帝王は楽しみにしていた。
来たる戦を。
そして、閻魔帝王が送った手紙は、ヒロトの所へ届き・・・




