1話 捕まる
この物語、1話です。是非楽しんでください!
「さよならーーー!」
「はい、さよなら!」
今、日直の、仕事を終え、学校から帰る。靴箱の外に待たせている人、友達がいる。
「早くしてよーーー!大翔!」
「仕方ないじゃん、奏女。日直のもう1人が帰っちゃったから俺1人だったんだぜ。手伝いに来いよ。」
歩道橋から周囲を眺める。
歩道橋の上から見える公園。
「あそこで遊ぼうよ!ヒロト!」
「えー。週末でいいだろ。」
「いいからいいから。」
カバンをベンチに置き、
「何すんだ?」
「ん〜。じゃんけん?」
「しょーもな。」
「じゃ、じゃぁ、鬼ごっこ!」
「いいぜ、負けない!」
全力で逃げる。俺は小5の運動会のリレー代表だったんだぜ。ま、まぁカナメも代表だったけど…。
10分程の戦い、逃げ切った。疲れた。
「じゃあね、ヒロト!あと、告白の返事早くしてね!」
「あ、あぁ………。」
俺は昨日?一昨日?あたりに告白されたのだ。
「タッチ!」
背中を叩かれる。カナメの声。
「まだ続いてたのぉ……………え?」
これが地獄の始まりだった。
後ろに立っていたのは、「鬼」だった。鬼を見た瞬間、周りの視界が変わる。
牢獄?に捕らえられていた。この牢獄、鉄格子があり、そこに入り口がある。
「あぁ?新入りか。楽しく可愛がってあげるぜぇ…。」
「そうだなぁ…。」
会話する鬼2人。
「ぁ………!」
震えた恐怖の声を出す。




