ギルドの日 後編
魔族の奴隷の話をして、少し暗くなる一行。
エドガーが「話かえようぜ。 傭兵団の人から教えてもらったんだけど、安くてうまい食堂があるんだって行ってみようぜ」というと、シリルを除くみなが行く気まんまんとなり向かうのであった。
暫く街中をあるくとエドガーが「ここだここ」といい「やってるよ。」といってドアを開くのだった。
「4人ですが空いてますか?」と聞くエドガー。
濃紺の長めのショートで瞳の色はごけちゃの長身痩躯のウェイターが「いらっしゃいませ。 って、ま シリルおかえり」というのである。
「ただいまだぞ」
そう、エドガーが連れてきたのは『ボブの食堂』だった。 驚くエドガー達だが、ゲールが「席に案内しますね」といって、3人をつれていき、「おれ、着替えてくるぞ」といって部屋に向かうのだった。
席についたエドガー達。
「ここって、シリルの家なんですか?」と聞くエドガー。
そんな彼らをみてクスッと笑うゲール。
「ええ、シリルはあまり言わないと思いますが、シリルの保護者がここのオーナー兼シェフなんですよ。 あまり、学園でいわないであげてくださいね」といって、去っていく。
今度は、リンが水とメニューをもってきて「決まるころにおうかがいします」というと、エドガー達はリンに見惚れるのであった。
俺シリルが私服に着替えて戻ってきて席につく。
「シリル、なんで教えてくれないんだよ」ってエドガー。
「聞かれてないからだぞ」
「確かに、きいてないな」とケネスが苦笑する。
「ああ、聞いてないな」というカミルだ
リンがオーダーをとりにきて、「おれ、ハンバーグだぞ」というとエドガー達もハンバーグにするのであった。そして、「リンさん、あとエールだぞ」というとエドガー達が「「「未成年だろ!」」」と突っ込むのだが、リンがくすっと笑いながら「シリルは転校前に18歳になったばかりですよ」といい、テーブルを離れるのだった。
今回学園に行くにあたりシリルは、お酒がのみたいがために18歳設定にし、シュン達は21歳にし、ゲールは25歳にしてあるのであった。
「18歳にみえねー」と呆れてるエドガーを無視して、エールを飲む俺シリルである。
「シリルもそうだけど、ウェイトレスの美女もおれらと同い年ぐらいにしかみえないけど、いくつなんだ?」
「リンさんは、21歳だぞ。 童顔なんだぞ」というと、みな驚くのであった。 食事が届き、みんな味を堪能し、「まじ、うめぇーな」とエドガーがいい、ケネスも「うまいと」喜び、カミルも「ほんと美味いわ」としか言わないのである。
「そういえば、さっき学園でいわないでほしいっていわれたけどなんでだ?」と聞かれ、「おれの保護者のシュンさんって、貴族嫌いなんだぞ。 あと、女もリンさん以外は大嫌いで近づかれるのも嫌なんだぞ。 だからだぞ。 おれも煩いの嫌いだぞ」というと、みな納得するのであった。
その後、エドガー達は会計をすませ帰っていくのである。
シリルと別れたエドガー達、ケネスが「料理うまかったなー。 にしても実技でもそうだが、シリルって実力あるよなー」というと、エドガーも「ああ、近接戦特化だよなー。あんなに小さいのによ」といい、カミルも「ああ、それにこの前の実技の模擬戦で勇者パーティのデニスにかってたもんなー。 シリル覚えてなさそうだけど」というと、エドガーも「ああ、きっと覚えてないな」と苦笑するのだった。
◇◇◇
その日の夜、シュン達は賄いを食べている。 シリルは食べたのでエールをのんでいる。
「あれが、召喚の1人か」とシュンにきかれ、「そうだぞ。」という。
「ふつうだな。」と言われ、「他のやつらはお花畑らしいぞ。 おれ、興味ないからわからないぞー」というと、シュンにハリセンでたたかれ「おめぇーな そのために学園いってるんだぞ」といわれたぞ。
「シュン、シリルにそれをもとめるのは無理だぞ」といわれ、「確かに」というのシュンだった。
興味ないんだから仕方ないんだぞ。
そして、俺シリルが奴隷の話をすると、シュンが「なるほどなー。 魔皇帝がいっていたとおりだな」と言われ、「うん、そうなんたぞ」というのである。
いろいろ面倒なんだぞ。




