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風が吹く朝

作者: 秋葉竹



愛が深く眠るこの街で

揺らめく月とお遊戯してる


ひとり鏡に向かい

硬質な

正しさを手に入れようとしている


ひとり毛布にくるまり

魅惑的な

優しさを手に入れようとしている


愛が眠っているこの街で

ほとんどの人が擬態を演じている


ただ夜よりも冷たい朝の清らかさが真実を

目覚めたものに知らせてくれているのを


射し込む朝日が眩しい清らかさだから

勘違いしてしまいそうになるけど


悲しい真実の冷たい風が

この身を刺し殺すのをだれも

だれも止められはしないだろう








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