委員会決め
「それではチャイムがなったので1時間目を始めます。」
甲斐先生のその言葉でクラスは静かになった。元からそんなに騒がしくもなかったが
「では評議委員を決めましょう。そして他の委員は評議委員の人主導で決めていってください。」
まずは評議委員を決めるらしい。いわゆる委員長副委員長だ。
1人は森本がなるとしてもう1人は誰か立候補するだろうか?
「では評議委員に立候補する人は挙手をしてください」
その言葉で2つの手が上がった。1つはもちろん森本だ。そしてもうひとつは女子の手だった。
先生は名簿を確認しながら名前を呼んだ。
「それでは佐藤さんと森本くんに評議委員をしてもらいましょう。どちらが委員長になりますか?」
それには佐藤さんが答えた
「私は副委員長で構いません。」
「では森本くんが委員長になります。皆さんそれでいいですね?」先生の呼びかけに岡部先生が拍手をしそれを受けた生徒たちも同じように拍手をした。
「皆さん賛成のようなのでここからはこの2人に進めてもらいましょう。前へ出てきてください。」
そう言われ呼ばれた2人は前へ出ていった。
「意気込みを一言ずつお願いします。そのあとはほかのう委員決めに入ってください。」
甲斐先生はそう言うと岡部先生と同じように教室の後ろへと移動した。完全に2人に任せるつもりなのだろう。
前に立った2人はどちらが先に話すかを決めてたようだが委員長になった森本が先に話すことになったようだ。
「今回委員長になった森本仁司です。皆さんに頼られるように1年間頑張りたいと思います。」
森本がお辞儀をすると2つ拍手が響いた。先生だろう。他の生徒も釣られるように拍手をした。
次は佐藤さんの意気込みだ。
「副委員長になりました佐藤明里です。明るいクラスになるように努めたいと思っています。よろしくお願いします。」
佐藤さんがお辞儀すると拍手が響いた。なんとなく流れがわかって来たのか誰からともなく拍手をするようになっていた。
拍手がなり終わると森本が口を開いた。
「じゃあ、ほかの委員を決めていきたいと思います。」
そこから先は直ぐに決まっていった。もう少しグダつくと思っていたから意外だった。
結果文化委員に1人と図書委員に1人女子が入ってそれ以外は男子に決まった。たった4人しかいない女子のうち3人が委員に入った。それを見た俺はやっぱり工業に来る女子ってのは気が強いのかな?なんて思ってしまった。
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