新任将校の受難Ⅵ
「こ……ここは?」
頭が割れるような頭痛と徐々に鮮明になっていく視界。
差し込む茜色の西日はどこかまだ夢の世界の続きではないかと錯覚させる。
そして、暖かな温もり。季節は夏なのに寒い。
温もりを求めようと手を動かすとキャァという悲鳴。
絶え間なく響くヘリのローター音。周りを行き交う都市迷彩服の軍人達。
迷彩の種類から海兵隊だろうか。
そして穴ぼこだらけの駐車場。激しい戦闘が行われた事が見て取れる。
「……起きましたか?ここはコンビニの駐車場です」
耳元から聞こえる声。聞き覚えがある。
そして近い。ほぼゼロ距離からじゃないかと振り向こうとすると、
「ちょっ!動かないでください。あなたは低体温症なんですから!それに失血が酷いので輸血もしているんですよ」
背後から抱きつかれる。いや、抱きしめられると言った方がいいかもしれない。
背後からの温もりはそのまま身を預けたくなるような暖かさを感じるものだった。
このまま一眠りしたいぐらいだ。
酷く疲れた。
しかし、今は自分が置かれた状況を把握しなければならない。
「なぁ、後ろから抱きしめてるのは瑞樹か?」
「そうですが……この状況だと人肌が一番暖めるのに適してますから」
俺を包むのは登山や災害用によく利用されるアルミブランケット。
感覚的に俺の服装は下着か。それに後ろからはやや硬いが柔らかなものが。
これは、これは……負傷してラッキーである。
……というか意外と瑞樹も胸があるもんだな。まな板かと思っていたのだが。
彼女の顔は後ろにあるので表情をうかがい知ることは出来ない。
どんな表情をしているのだろうか。
ちなみに俺の表情は言わずもがな。
顔に体温上昇を感じる。
女性経験が少ないからしょうがない。
もっと女遊びでもしとけば良かっただろうか。
少し体勢を変えようと動こうとすると再び瑞樹に押さえつけられる。
「動かないでくださいって!私も今ホウと同じように薄着なんですから!」
ほう。
いい事を聞いた。
とりあえず、その肢体を舐めまわさせて下さい。
「……変な事を考えたら殴りますよ。他の人達が見てますし、対面には人質になっていた高校生達が居ますから」
まぁ、そんな予防線でどうにかなる俺ではない。
今年で二十八歳にもなるが頭の中は中学生男子とあまり変わらないのだ。
では少しお触りを。
背後にスッと手を伸ばすとーーー
ゴンッ。
「……殺しますよ」
瑞樹の太ももに触れた瞬間、容赦なく飛んでくる拳骨。
「ちょっ!俺、怪我人だって!ちょっとくらい加減してもらっても……」
「はぁ?」
怒気を孕んだその声は俺を威圧するのには十分だった。
「いえ、何でもないです」
「……わかればよろしい」
「ところで、事の詳細を教えてくれると助かる」
正直、何が起こったのかさっぱりだ。
冷蔵庫で死にかけた事までは覚えてるのだが。
「はぁ……しょうがないですね」
いや、そこは副官の義務なのでは。
なんて言うと再び殴られそうなので心の奥にしまう。
「まず、敵についてですが、コンビニ正面に展開していたテロリストは援軍である海兵隊第二機動歩兵大隊によって壊滅。現在、県警の特殊部隊と共に周囲に散った可能性のある残党の掃討戦を行っています」
「第二機動歩兵大隊……か。援軍を呼んだのは誰かわかるか?」
少なくとも俺達ではない。
通信妨害装置の範囲外の第三者。
おそらく、あの狙撃手か。
「どうやら我々には情報部の護衛が付いていたようです。援軍は彼が要請したようです」
「そいつの詳細は?」
「国防海軍情報部所属、ラシード・ハーン少尉。元Sealsだそうです」
「元Sealsか……なんでそんな奴が……。護衛はそいつだけか?」
確か狙撃手は二人いたはずだ。
俺の勘違いか。
「いえ、近隣住民の中に予備役の方がいたらしく、協力を要請したとの事」
予備役、納得だ。と言いたいところだが、腕が良すぎる。
実戦経験者。それも元特殊部隊所属とかか。
まぁ、いずれにしても助かった事に変わりない。
軍国主義化している今の日本に感謝とでも言おうか。
ただ、今後の基地での書類仕事は大変な事になりそうだ。
「今回の事件に関わった民間人は三人、コンビニのオーナーとそのバイトの高校生二名です。オーナーの方はテロリストにより殺害。バイトについてはホウ、あなたの活躍によって二人とも無事です」
「そうか……」
「敵の規模を考えるに結果としては上出来と言うべきではないでしょうか……」
「敵の規模は?」
「一個小隊、約四十名です」
多い。これはただのテロの一言で片付ける事は出来ないだろう。
明確な軍事作戦とでも言おうか。
裏に何か大きな存在がいる事が確定か。
それに使ってた武器も旧東側諸国の武器がメインだと言っても銃規制の厳しい日本ではこれだけの量の武器弾薬を確保するのは難しい。
……厄介なことに巻き込まれたな。
「……しょうがない、なんて言えないよな」
ただ、民間人についての責任は全て俺にある。
巻き込んだのは俺だ。
コンビニに停車した時点でわかっていた。
ここを戦場に設定した場合、民間人に犠牲が出る可能性を。
もっと人気の無い所で交戦するという選択肢はあった。
ただ、それでは俺達の生存確率が著しく低下する恐れがあった。
論理的にはベストな選択。しかし、ベターでは無い。
「当たり前だ。貴様は犠牲を出した。結果が全てだ。……この世界ではな」
「大佐……」
「久しぶりだ。伊崎中尉、いや今は大尉か」
聞き覚えのある声。元上司の神楽坂健二大佐だ。
彼がいるという事は現状に納得できる。
奇跡的に応援が来たという事だろう。それも、海兵隊の馬鹿共こと第二機動歩兵大隊が。
「はい」
「弁明はあるか」
「……いえ」
「それでいい。結果が生じたからには理由に意味など無い。ところで敵の目的は把握しているか?」
「おそらくですが……戦術士官の持つ火器管制システムの起動キーかと。私は元々戦術士官として配属予定でしたし銚子には今停泊中のイージス艦がありますし」
「……ふむ、こちらも急だったものでな、情報が少ない。今情報部に問い合わせているが反応が悪い。どちらかというと公安の仕事だからな」
「そうでしょうね。ただ、今回は明確に軍人を狙った攻撃でした。しかも、私達が本省から辞令を受けてこちらに向かっているという情報は内部しか知り得ないものです」
「そのようだな。しかも、お前達が直ちに乗る艦が無いのはこちらでも把握している。おそらく、どこかで情報が捻じ曲げられている可能性があるな」
「……はい。あまり身内を疑いたくは無いですが」
「……ふん、だから海軍のヘタレどもは気に食わんのだ。伊崎、お前は戦術士官の持つ情報以外に心当たりは無いか?」
「心当たりですか……」
魔術師及びそれに伴う情報。
しかし、それはテロリスト達が欲しがるような情報では無いはずだ。
いや、待てよ。この世界に魔法がある事が知られれば社会的混乱に陥る可能性がある。
ただ、混乱させたところでどうなんだ。
彼らの目的は果たされるのか。
しかも、あまりあり得ることでは無いが国民がすんなりと受け入れてくれる可能性もある。
それ以外にも相当な根拠と信頼性が無ければ何を世迷言を言っているのだと理解されるおそれもある。
社会的混乱を引き起こすと言っても不確定要素が多すぎるのだ。
魔術を使えるのは瑞樹だけ。彼女が魔術を使わない可能性もあるのだ。
そんなものに命を賭けるのだろうか。
ここは紛争地域の中東ではない、日本なのだ、いくら聖戦という名目があっても慎重になるはず。
まぁ、情報の出所を考えればどちらとも内部からのリークという点には変わらないが。
「いえ、特に無いですね」
おそらく彼は魔術師の存在について知らない可能性が高い。
いくら元上官といえども情報を提供する必要はないだろう。
「そうか、ならばいい。元とは言えうちの隊員を傷つけたのだ。首謀者にはそれ相応の報いは受けてもらう必要があるな」
「ははっ……」
苦笑いをするしかない。
彼、いや彼らはやると言えばやるのだ。
特に第二機動歩兵大隊には売られた喧嘩は倍返しという標語がある。
それは敵であっても味方であっても変わりない。
時には法律すら破って報復するならず者集団なのである。
「オホン。ところでだな、こちらのお嬢さんに聞いたところまだ指輪どころかプロポーズもされてないと。まったく、貴様は本当に海兵か、この腰抜けがっ!」
「いえ、あのそれは……」
おそらく情報の齟齬があって誤解されたと理解したのだろう。
瑞樹が口を挟もうとするも、
「芹沢少尉、彼を庇いたい気持ちもわからないでも無いがこういうのはしっかりせんとな。特に海兵であればな!」
神楽坂はそれを許さない。
……そうだ、この人は思い込みの激しい人だった。
勝手に襲撃があったと勘違いして出撃する程の。
正直、この人が上級将校でいいのだろうか。
しかも今は大佐、ちょっとでも昇進したら将軍職に片足を突っ込む。
大丈夫か、この国は。
「あの、ですから……」
「伊崎、指輪は準備しているか?」
「指輪ですか?いえ、用意は……実は婚姻届に名前を書いたのはーーー」
婚姻届について説明しようとするもーーー
「聞いたか、アトラス1作戦実行だ」
アトラス1、第二機動歩兵大隊の中でもヘリボーンを行う分隊のコードネームだ。
確か隊長は……まさか。
『……了解、実行に移します。作戦完了まで二十分』
神楽坂のヘッドセットのスピーカ越しから聞こえる淡白な声。
間違いない、彼女はーーー
「という事だ、お前最近何かデカイ買い物はしたか?」
「という事って……まったく理解出来てないんですけど……。今何が起こってるんだ……」
口ではわかっていないと言ってはいるがなんとなく察しはつく。
こういう事は第二機動歩兵大隊の大好物なのだ。
決して餌を与えてはならなかったのだ。
今更あとの祭りであるが。
「……まぁ落ち着け伊崎。貴様には入隊した時に言ったはずだ。海兵には大きな責任が伴うとな」
「……責任?」
「そうだ。それを果たす時だ。なぁに、気にするなバックアップはしっかりやってやる」
「……はぁ」
そう言えば、財布はどこに行ったのだろうか。得も言われぬ不安にかられる。
ふと思い出したどうでもよくないこと。
財布には健康保険証やキャッシュカード、クレジットカードが入っているのだ。
紛失したら大変な事になる。
……ん?デカイ買い物?……まさか。
ついにお前も身を固める気になったかフフフと笑う神楽坂の表情で察しがついた。
これは……これは、アカンやつや。
ーーーーーーーーーー
(あらーやっと瑞樹ちゃんにも春が来たんじゃない?)
神化はまだ解いていない。
既に味方の応援に私の神化した時の姿を見られてしまっているためだ。
特にこの銀髪は目立つ。
いきなり黒髪に戻したら疑うものも多いだろう。
とりあえず、この場はこのまま神化した状態で貫かねばならない。
髪色を突っ込まれたら適当に北欧あたりとのハーフとでも言っておこう。
色白なのが功を奏した。
ただ、そんな事よりも今は大変な事に巻き込まれてしまった。
私がテロリスト達に捕まった場合の万が一の保険。
それが裏目に出た。
神楽坂は何をしようといているか。
それは容易にわかる。まるで、勘違いコントのような状況だ。
(やめてください。まるで私が行き遅れのような言い方)
(いや、あんた自覚しなさいよ。もう二十四よ。周りはもう結婚するのが当たり前の年齢よ。それに……今まで一度も彼氏できた事が無いなんて……相当ヤバメよ)
うぐっ……それは認め難い事実である。
あくまでも一般人の視点で客観的に一般論で考えた場合ではあるが。
しかし、そう簡単に認めてなるものか。
こういうのは認めたら負けなのだ。
(……まぁ、彼氏が居ないことで困った事も無いですし、それに私は軍人で魔術師ですから……)
私には正当な理由がある。
そう、例えるならば私は仕事に生きるキャリアウーマン。
これからバリバリ仕事して、ドンドン上に行って……その先には何があるのだろうか。
あれ、私色々と詰んでる状況なのでは。
唐突に訪れる不安。あれ、なんで涙が。
(はーいアウトォォォォ!アウトォォォォ!その考えがアウトなのよ瑞樹ちゃん!)
(……しかし)
(しかしも糞も無いわ!仕事に生きるキャリアウーマンルートそれは良し!しかぁぁし!貴方にわかるかしら三十を過ぎてワンルームの自室でウイスキーをロックで飲む女の寂しさがぁぁぁ!くっそっ!ハルミの奴何が結婚しましたーよ!何、嫌味、嫌がらせなの……)
(…………)
(はぁー、毎年毎年子供の成長写真送ってくるミヤコも何を考えているのかしら。呪い殺されたいの?まったく……あぁ、話が脱線したわね。いい、瑞樹ちゃん?私は契約者である貴方に私と同じ道を辿って欲しくないの、分かる?)
まるで婚期を逃したOLみたいな事を言う神である。
笹塚とかの格安アパートに住んでそうだなぁなんて思う私は不敬だろうか。
それに私と同じ道って……。
(ここはお姉さんの言うことは聞いといた方がいいわよ瑞樹ちゃん。ほら、最近日常に閉塞感を感じているでしょ?まるでIT系のブラック企業に務めるOLみたいに)
(うぐっ……)
それは否定のできない事実である。
たが、相手は今日会ったばかりなのだ。
それに自分の上官で……まだ交際した事もないのにいきなり結婚とか色々と省きすぎだろうに。
ここはまずお友達からーーー
(それは相手を振る時の台詞よ。……それに瑞樹ちゃん。あなたも薄々感づいていると思うけど、社会的に見たら結構脛に傷だらけの女だって自覚はある?)
(傷だらけ……確かに。経歴も家族構成も……色々と問題はありますね。少なくとも家柄とか信用性を重視する家には嫁には行けないですね……)
(おそらくだけど、世の男の大半は瑞樹ちゃんの真実を知ったら身を引くのがほとんどだと思うわ。……そこで、むふふ。既成事実作っちゃいましょ?)
(既成事実!?)
(ええ、恋愛なんて後から幾らでも出来るわ。ただ、その恋が常に結婚というゴールにたどり着くとは限らない。しかし、逆に既にゴールしていれば?)
(……ただ決められたゴールまでの道のりを辿るだけの単調な作業に。でも、恋愛って……)
(まぁ、一種のお見合い結婚だと思えばいいじゃない。相手もよくよく考えれば悪い男じゃないわよ。二十代後半で大尉とか結構有望株でしょ?それに顔も悪くないし、体も引き締まってるし……って、何贅沢言ってんのよ!こんな男、そうそう居ないわよ)
(はぁ、じゃないわよ。あなたが貰わないんだったら私が貰うわ。はぁはぁはぁ)
何を興奮しているのだ、この契約神は。
……危ない。ここで私が求婚を断る事は……何か大変な事を巻き起こしそうな気がする。
でも、いきなり結婚か……。
なんか実感がわかない、というよりも私なんかが結婚なんてしてもいいのだろうか。
(いいに決まってるじゃない。人一倍不幸になった人はね、人一倍幸せになってもいいの。幸せになる為の資格がどうたら言う奴はハッ倒せばいいのよ)
どうにも私の契約神は暴力的な気がする。
実はスサノオ系とかだったりするのでしょうか。
それにーーー
彼、伊崎芳一からは何か嫌な気配がする。
実はそれが一番の気がかりであった。
まるで何か憑き物が憑いてるかのような。
一体あれはなんなんだろうか。人一倍魔術に敏感な巫である私が気のせいという事はないはずだ。
(まぁ、気になるわよね。……あなたが危惧してる彼に憑いているもの、あれは大丈夫。悪しきものでは無いわ。彼を守っていると言っても過言じゃない。詳しいことは私が直接彼を見ない限りはなんとも言えないのだけど、ヤバイのを抑え込んでるとでも言うのかしら)
(それって、色々とヤバイのでは……。それに私にはあの子がーーー)
(あの子の事を含めて彼は大丈夫だと思うわ。下手すると相性は貴方よりいいわよ。貴方達の未来は不確定要素が多過ぎて正確に見通すことは出来ないけれど、悪い未来ではないと断言できる。それに……瑞樹ちゃん。貴方が望む、いいえ、納得できる人生になるんじゃないかしら)
一部の神は未来を見通せるともいう。
まさか私の契約神がそのたぐいだとは思わなかった。
相当、高位でなければ出来ない芸当である。
(私が納得?)
おそらく目の前、いや物理的にはどこか遠くにいる神には私の葛藤は知られている。
流石は神と言ったところだろうか。
(えぇ、望む未来とは少し違うかもしれないけど。まぁ、神の未来視なんて漠然としたものだから信じるか信じないかはあなた次第ってとこかしら)
(…………)
契約者である神もここまで言っているのだ。
この面倒臭く、扱い難い神が。
しかし、気掛かりは尽きない。
私は……私は彼に恐怖している。
それは彼に憑いているモノだけではない。
先の戦闘で彼は……笑っていなかっただろうか?
それは幻想。であれば良いと何度思った事か。
笑顔で人を殺す。それも躊躇なく。
実戦が初めてである私にとって彼は畏怖の対象となった。
そんな人物とこれからやっていけるのか?
いや、ない。
私は彼とこれからどうやって接すればいいのかわからないのだ。
何を考えている。
もしあの笑顔が私やあの子に向かったとしたら……私は……私は……。
(大丈夫よ。瑞樹ちゃん。彼は貴方にあの笑顔は向けないわ)
(……それは断言できるものなのでしょうか?)
(彼にも理由があるのよ。それに彼はそれに苦しんでいる。おそらくだけども……彼を救えるの、いや救うのはあなたかもしれないわね)
(私が救う?)
(ええ、彼は彼の地で沢山のモノを失ったみたい。……それを取り戻してくれる存在が必要って感じかしら)
(彼の地?)
(詳しいことは言わないわ……あなたが彼から聞きなさい)
(……はぁ)
(まぁ、それはともかく準備が整ったみたいよ)
(準備……うげっ……)
戦場となったコンビニの後処理をしていた海兵隊員や地元の警察官たちが私と私の上官である伊崎芳一を囲んでいた。
数は四、五十人と言ったとこだろうか。
既に海兵隊のジャケットを羽織った芳一は黒人の海兵隊員に支えられ対面に立っている。
その表情はどこか申し訳無さそうだ。
ただ、なんとなくであるがこの機会に私を囲ってしまいたいという打算も見て取れる。
襲撃前の求婚も目が笑ってはいなかった。
結局は私の見た目なのだろうか。
男って本当に、
「……馬鹿」
である。