ennma
2回じゃ慣れないですね〜
第1章 第2話 「走り終えた先には」
「はぁ..はぁ..」
どうやら目的地に着いたようだ。
僕は小さい時から運動が苦手だ、
なので少女に引っ張られて無かったら
途中で疲れてしまい座り込んでたに違いない。
「ほら、顔上げて!着いたわよ!」
少女に言われ上を見上げてみるとそこには
大きな古びた日本城があった
でもそれは普通の城ではなく、
真っ赤に染められていてとても不気味であった。
しかし、1番驚いたのはそのお城の後ろに
人影?みたいなものが見えていることであった。
「もしかして、、あれが、、」
僕はとても嫌な事を想像してしまった。
「あ〜、閻魔城の後ろにいる人ね、
あれが<エンマ>だよ」
僕はただ呆然とその閻魔城の後ろで佇む巨大な影
を眺めることしか出来なかった。
数分間の沈黙のあと
「ねぇ〜もう行こうよ!エンマと話がしたいで
しょ?」と少女は少し不機嫌そうに言った、
「いやいやいや、話なんて死んでもしたくない!」
咄嗟に返事をしてしまった。
「死んでるのに?」と少女は笑いながら
僕に言った、
(あぁ今からエンマの所に連れて行かされて
痛い事をされるんだろうなぁ..)と1人で考えて
少しだけ死んだことを後悔してしまった。
そして、少女に言われるがままに
エンマに会いに行くことになってしまった。
「エンマ〜!連れてきたわよー!」
どうやらこの少女はエンマと仲がいいらしい。
「遅かったじゃないか<ヘル>!心配したぞ。」
エンマは意外と心配性なのか?僕はそう思ってしった。
「ごめんごめん、少しりょうと話をしていたから
遅れちゃったの。」
この少女ヘルはなぜか僕の事をりょうと呼ぶ。
「ヘル、その少年をりょうと呼ぶのはやめなさ
い。彼は中村 悠という名前なのだよ」
そう言われてヘルは少ししょんぼりしてしまった。
(なぜエンマは僕の名前をフルネームで知っているんだ?)
僕はエンマだからしょうがない、という自分勝手
な理解でその思考をやめてしまった。
すると、エンマは僕の顔見て
「悠君、突然ですまないが君には<転生>するため
の試練を受けてもらおうではないか!」
と言ってきた。
「嘘だろ、、」
僕は絶句してしまった。