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モルガナとアルヴァー

 私、モルガナ=アーレンスは下級貴族の女に生まれ、魔術の世界に没頭して現在、両親の反対をおしきって騎士団の一級魔術師に。

 そして今日には、副団長アルヴァー=ベールケの直属の部下に配属されることになったのですが。


 こげ茶色の長い髪をサイドポニーに、鏡に映る青い目を見て、私は頷いた。

 今日は上司、アルヴァーとの顔合わせだ、さすがに身なりにも多少気をつけなくては。


 □□□


「よろしく、モルガナ」

 長身の金髪碧眼、副団長アルヴァーの表情は笑顔をつくろっているが盛大に引きつっていた。

 握手に差し出された手を握り返すのも躊躇うほど。

 噂によれば悪い人ではない、むしろ良い人だと聞いていた私は考える。

「……ええ、よろしくおねがいします、ところで私なにかしてしまいましたか?」

 思わずそう尋ねたくなるほどだった。

「……すまない、見て分かるほどだろうか」

「ええ」

 モルガナに握手をするつもりがないと察して、アルヴァーは手を引っ込めた。


「君が何か悪いわけじゃないんだ、ただ、その、君が女性だとは思わなかったよ、稀代の魔術師だと聞いていたから」

「なるほどつまり女嫌いということですか、そういう趣味でも?」

「君にはそういう趣味があるのかい」

 アルヴァーは引きつった笑顔でそう返した。

「たしなむ程度に」

 


「君が思うようなことは何もないが、ただ、ちょっとした事情があって苦手なんだ、できれば距離をあけて接して欲しい」

「それが命令なら従います」

 ちょっとした事情といいますが、客観的に見ればであって、この人にとって重たい事情なのでしょう。

 そう考えて私は返事をした。


そうして奇妙な上司と部下の関係が始まったのでした。


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