食事の他
食事に気を使いつつ、他に気をつけなければならない箇所が後2つある。
1つは肌。
敏感なのか、ただただ弱いのか……それともアレルギーなのか。
雑草を素手で抜こうものなら掌がいつまでも痒いし、日光に当たるとスグに赤くなって熱を帯びる。日に焼けた小麦色の肌なんて、夢のまた夢だ。
シャンプーを選ぶにも、本当にパッチテストをしなければならない。
大丈夫ではない物で頭を洗うと、頭皮全体が痛痒くなるので手首にヌリヌリして数時間様子を見る。
しかし、店頭で販売されているシャンプーにテスターなどはないので、いちいち購入しなければならない。それで駄目だった時の無駄使い感は、半端ない。
だったら毎回同じシャンプーを買えば良いと言われてしまうのだろうけど、同じシャンプーを買っていても、成分が変わっている時があったりするので安心が出来ないのだ。
1度通信販売で、オーガニック素材で肌に優しい!的なシャンプーの無料お試しを注文した事があるが、ソレが1番とんでもない事になった。
肌に優しいと言う売り文句を思いっきり疑ってかかり、しっかりとパッチテストをするために手首にヌリヌリ。すると1時間もしないうちに手首に強烈な痒みが出てきて、血管に沿うよう赤く腫れてきたのだ。
塗っていない所まで痒くなるし、散々な目に遭った。
血管に沿って腫れると言えば、虫刺され。
ノミやら、ダニはいつまでも痒いものの、そこまで腫れ上がる事はないのだが、問題は蚊。
一度刺されると血管に沿って腫れ、痒いのではなく痛いし気分すら悪くなって来ると言うのだから、これはかなり激しい蚊アレルギーなのだと思う。
痒みを伴うアレルギーと言って忘れてはならないのは、金属アレルギー。
ピアスの穴を開けると、しばらくは18金の物を入れていた方が良い。と、同時期にピアスの穴を開けた姉が言うので、わざわざ18金のピアスを買ってきたと言うのに、いつまで経っても膿が止まらないし痒いし。
そう言うものだと1ヶ月ほど我慢したが、流石に可笑しい事に気が付き樹脂ピアスを買った。
するとどうだろう、ものの数日で膿も痒みも消えたのだ。
そう言えば、爪を切った後は爪切りを持っていた指先が必ず痒くなるし、小銭を握っていると掌が痒くなる。
気を付けるべき箇所、もう1つは呼吸器官。
くしゃみやら咳を伴うと聞いて、真っ先に思い浮かんでくるのは花粉症ではないだろうか。
スギからヒノキ、イネ科からキク科まで。言い出したら1年中何かしらの花粉が飛んでいる訳なのだが、俺はヒノキにしか反応しない。
症状は、くしゃみと目の痒み、そして咳。更には耳の奥の痒みまで。
耳の奥を掻き毟りたい衝動に負け、耳かきでカキカキしては外耳炎になってしまうのは、毎年恒例となっている。
しかし、花粉の時期だけ気を付けたら良いと言うものでもなく、日々の何気ない所に落とし穴と言うものが潜んでいたりする。
ハウスダストもそのうちの1つだし、埃っぽい所に行くと咳は止まらなくなるのだが、そんなのは予想がつくし、いくらでも防ぐ方法はある。そうではなくて、防ぎようもない大きな落とし穴は、大笑い。
小さく、フフッと笑う分にはなんともないのに、大笑いをしてしまうとその後必ず喘息に似た症状が出てしまう。
とは言っても、アナフェラキシーショックを起こした事もないので、もしかしたらアレルギーではなく、肌や呼吸器が弱いだけなのかも知れない。
用心する事に越した事はないのだろうが……。