表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蓮華丘の妖犬  作者: 山和平
3/3

作中神話要素解説 ゆっくりしていってね

TRPGシナリオ風に分岐やらタイムテーブルやらあったので、今回はこんな感じで書いてみました。

 この作中神話要素解説は、ゆっくり茶番動画風でお送りします。


??「……ここは、病院……」

??「生還おめでとう」

??「……誰だ?」

??「おお、こわいこわい。こんにちはKPキーパーです。今回の作中神話要素解説は唯一無事だった君相手にネタバレ回的な事をしようかと思います」

??「ネタバレ回て」

KP「『蓮華丘の妖犬』は元々クトゥルフ神話TRPGゆっくりリプレイ動画向け台本みたいな感じで書いたので、数倍の手間がかかりました。一体誰得なんでしょうか。これくらいネタにしないと元が取れません」

??「いや、元とか無いし」

KP「ではまず第0話から行きましょう」

??「第0話?」

KP「いわゆるキャラメイク編です」


◇キャラメイク編


KP「プレイヤーは三人で、普通の高校生縛りにしています。なので超人高校生はもちろん、専門家並スペックも不可能。具体的には80以上の技能振りの禁止と、70以上を一つのみ。医学や精神分析などの高校生に不向きな技能は上限50にしています」

??「まあ、動画だとどこのスーパードクターだよ、って感じのキャラばっかりだからな」

KP「その分、技能は多く取れたりします。趣味が幅広かったり雑学王だったりと高校生らしいと言えなくもありません」

??「そうかー?」

KP「ただ、ナイフとか拳銃とか武道は特に規制してません。これは場合によっては最後の砦になりかねないので。でもさすがにバリツは禁止。ただ、戦闘技能に関しては、このシナリオはスキーのストックを持ったヒロインに殺されるくらいの技能でも問題無いと思います」

??「かまいたちか」

KP「2のNTRれ編はトラウマですよ。2で一番怖い話じゃないかな、あれ」

??「ホラーとは微妙に違う気もするんだが」

KP「超常現象よりも女の裏切りが怖いのは人類史の常識ですね」

??「……怒られそうなネタだが事実には違いない」

KP「他にも、ステータスは一発振り三回まで。ステータス入れ替え不可。要は三人作って好きな物を選ぶ、と言う感じですね。地雷踏んでZAPZAPZAPされても安心。次の探索者はきっとうまくやるでしょう」

??「それパラノイアだからなトラブルシューターだからな」

KP「まあ実際のところ、そうしないと三人の役割分担が厳しいので。牛沢君がアタッカー、卯月さんがヒーラー&探索担当。寅彦が目星担当ですね」

??「寅彦?」

KP「YOU」

寅彦「……俺の名前、あったのか」

KP「そりゃ三人プレイヤー居るんだから。ちなみに名前が干支になっている、と言うのは蛇足かな。あと、卯月さんは幼馴染にしようって事になったんだけどAPP(容姿)が9」

寅彦「APPは3D6だから、期待値は10くらいか。幼馴染キャラとしては微妙だな」

KP「で、検討の結果ださメガネ装備で9になった、と言う事に。まあギャルゲーのセンターは狙えないね。でもハウスルールのバスト決定ロールと体格比の結果、小柄だけどDと言う結果になりました」

寅彦「他に特徴的なのは牛沢だな」

KP「彼は野球技能で戦闘をカバーすると言うネタを設けました。小説では傘になってましたが、シナリオではちゃんと打撃武器を用意しています。見つからなかったけど。基本、探索メインのシナリオなので、寅彦が目星、牛沢が聞き耳、卯月さんが図書館担当となってました」

寅彦「戦闘にハウスルールとかあったか?」

KP「回避とかばうにちょっとだけ。ほぼ狭い室内戦だから。あとクリティカル・ファンブルが特殊」

寅彦「特殊?」

KP「クリティカルは01~05で普通だけどファンブルは100のみにした。スペシャルは無し」

寅彦「なんでだ? 普通はファンブル96~100だよな?」

KP「クトゥルフTRPGのクリファンはファンブルのデメリットが大きすぎるから。それに対してクリティカルはほとんど効果を発揮しない。実質クリティカルの恩恵は無いし等しく、ファンブルのマイナスは無限大。バランス悪いでしょ?」

寅彦「??」

KP「まあクリファンはネタにし易いから動画とかにはいいけどね。探索でクリティカル出てもシナリオを崩すような情報は出せないし、ファンブルが出てシナリオ詰んだらアレだし。長いシナリオでミスがカバーできるならまだしも、ショートシナリオでファンブル一回が命取りになるって言うのも嫌だし」

寅彦「正気度には対応してないんだよな?」

KP「当然。でも世の中には正気度でクリファン対応しているサークルさんもいらっしゃいますよ? 否定はしませんが、ファンブルで最大正気度喪失ってどんだけマゾいんでしょうね?」

寅彦「最大が1の時もあれば100の時もあるからな」

KP「このようにクリファンと言うのは割とKP泣かせだと思うんですよね。もっとも戦闘では採用すべきだと思うけどね。神話生物強いし。あとクトゥルフ神話技能成功はクリティカル以上に優遇する。だってクトゥルフだもん」

寅彦「キャラメイクはこんな感じか。特殊技能とかも無かったしな」

KP「だから普通の高校生なんだってば。ショートシナリオだし。何なの? 死の線が見えるとかクトゥルフ的に最悪なんだけど」

寅彦「ある意味チート主人公系のはしりかもしれないよなー。そう言えば、拳銃技能はOKだけど拳銃携帯はできないよな?」

KP「ここは日本です当然です。ナイフもね。まあ山に行く、って言うと持っていきそうになるけど、公共交通機関に乗る事を前提に行動して貰います。もし持ち込んだら幸運判定でお巡りさんを出します」

寅彦「いやいやいや。KPがそんな妨害するなんてパラノイアだろ」

KP「ちゃんと別荘の探索で武器は用意してました。ネタバレになるけど、展開によってはミ=ゴ銃を使う事になったから、その時の判定だね。ライフルも同じくイベントがありましたがこっちは技能使う事はありませんね」

寅彦「なんで?」

KP「結局最後はこいつに頼っちまうんだ」

寅彦「……ああ、ロケランね」


◇導入編


KP「舞台は地方のとある山。登山にも選ばれる比較的有名な場所だね。ちなみに小説家になろうに上げている『ナイは混沌の声』と同じ舞台にしました。神話的事件の宝庫です。おお。こわいこわい」

寅彦「ときに、その物騒な場所は何県なんだ?」

KP「最初は宮城だったんだけど、北関東のどこかに変更しまして、その後群馬に落ち着きました」

寅彦「なぜ群馬?」

KP「群馬神話聖地化計画」

寅彦「あんたは群馬を何だと思ってるんだ」

KP「群馬は今でこそネタにされる県だけど、大和朝廷の黎明期にはすでに東国の重要拠点でした。古墳なんかもいっぱいあるし、埴輪とかも一杯出土しているのだ。昔NHKでやっていた埴輪のマスコットが登場する番組があるけど、あれ群馬出土品だから」

寅彦「……もしかしてピークが古代日本だったとか」

KP「ばかたれ。東国と言う位置なので古代文化にクトゥルフを絡めやすいと言う立地だし、徳川埋蔵金なんかも群馬県と関わり深い。あらゆる意味でネタにしやすい土地だと思うね」

寅彦「……ああ、だからミ=ゴなのか」

KP「まあその設定でシナリオネタができました。本編では出てこないBADENDですが。作中ではもちろん説明されてませんが、この山では同じ年のゴールデンウィークに神話的事件が発生し、原因も共通だったりします。何も知らない普通の高校生を指定するのも、ヤバい場所と知らずに探索して貰えればなあと言う感じ。だって探索者だと事件知ってるよ普通に」

寅彦「ところでタイトルでネタバレにならんのか、これ」

KP「クトゥルフ神話で『犬』と言えばティンダロスの猟犬だからミスリードできるかも、と言う期待はしてますよ。ただ、タイトルはシャーロック・ホームズの第三長編『バスカヴィル家の犬』をもじった物ですね。ホームズの長編の中では一番好きですね」

寅彦「蓮・華・ヒルか」

KP「何気にハスター様もリンクするしね」


寅彦「学園祭で研究発表って実際どうなんだろうな。つまんなそうだな」

KP「私の高校時代は飲食店禁止でしたよ」

寅彦「マジで? 何のために学園祭するの?」

KP「バンドとかも無しです。学園祭と言えば出店、って言うのが常識だと思ってたんですけど、『P3』プレイした時、一年間の学園生活なのに学園祭イベントが無いと言う事実に驚愕しましたね。ゲームなのに夢がねえなあって」

寅彦「アレは開発スケジュールの都合だったらしいが……」

KP「問題はレコーダーなんですが、最近はスマホでも余裕で録音できるからいちいち借りなくてもいいよな、と言う気はしました」

寅彦「動画もお手軽だしな」

KP「さて、いきなり交通機関の乏しい山に放り込まれるわけですが、さっそくここでエンディング分岐します」

寅彦「あ、もしかして畑のおばあちゃんか」

KP「TRPGをプレイすると、D100でファンブルするくらいの確率で困ったプレイヤーに遭遇しますよね? 具体的にはシナリオに絡んでくれない人とか」

寅彦「あー、『トーキョーN◎VA』とか居る居る」

KP「N◎VAは別格の自由度だけどね。TRPGは自由度の高さも大事なので、ある程度は有りだとは思いますが、ここで『俺は嫌な予感がするから帰る』と言われるとシナリオが進みません。あと、集落で情報収集するのも時間制限があるので長くはできない事になっています。一般人ではなく探索者なんですからちゃんと働いてほしいのですが。で、ここでシナリオ放棄する選択肢をした場合、ぐん●ちゃんが登場します」

寅彦「ぐ●まちゃんッ?」

KP「ここで群馬が舞台と言う利点が! ●んまちゃんは登場後、判定無用の光線攻撃を探索者に発動。ぐん●ちゃん登場で不意を突かれた探索者は回避不可。その後、脳缶に移されてMP缶として使用されます」

寅彦「ミ=ゴじゃねえか!」

KP「ぐん●ちゃんの背中が割れて中からミ=ゴが!」

寅彦「ぐ●まちゃんの中にミ=ゴなんていない!」

KP「イラスト化されたら大変ですので、ぜったいこの選択肢を選んではいけませんよ? もちろんキャラシートは没収です。これは『フルメタルパニックRPG』の頬に十字傷のあるボン太くんっぽいですね。フルメタRPGではプレイヤー強制退場として最終兵器ボン太くんの投入をGM権限で行えます」

寅彦「ところで、このおばあちゃんは神話生物なのか?」

KP「ふひひ。実はあるルートを選択すると最後に探索者に止めを刺す1D100の存在として登場しますよ?」

寅彦「這い寄る混沌じゃねえか!」

KP「小説のラストでも事件に関与している感じで登場しますけど、あっちはよほどの事がない限り正気度ロールはしない化身ですからね」


寅彦「そして山に入る訳だが。ここでは何かイベントあるのか?」

KP「聞き耳ですね。成功すると犬の遠吠えが聴こえる感じです」

寅彦「それだけ?」

KP「さらにアイデア成功で、この遠吠えに違和感を覚えます。特に正気度には関わりませんが、この情報を持っておくと犬のキーワードに反応しやすいかも。あと、目星でいろいろ猛獣が居そうな物品をみつけたり出来る他、この一本道が登るのも下るのも大変と言う情報が手に入ります」

寅彦「一応聞くけど、ここでやっぱり帰るとかすると?」

KP「もちろん、ぐん●ちゃんが出てきますよ。グルグルほど甘くない」

寅彦「ところで、スーパーミックスって本当に居るのか?」

KP「さあ? 理論上は作る事は可能だと思いますが実際は遺伝子改造した方が早いと思います。クトゥルフ神話では雑種を極めるとショゴスに近い存在になりそうですね。当初はショゴスにする予定もありましたけど、ショゴスは犬じゃないからなあ、と言う事で没にしました」

寅彦「ショゴスはテケリ・リだからな」


◇別荘


寅彦「出た。ヤバい人」

KP「伏木先生は別にヤバい人じゃないですよ。もちろん探索者が不適当な行動をすると敵対しますけど」

寅彦「そうなのか?」

KP「ミ=ゴと友好を結んでいる時点で狂信者レベルではありますが、神格に傅くほどでもないですしね。あくまでも研究者の延長ですよ。マッド民俗学者ですよ」

寅彦「ちなみにこの人が助かる方法はあったのか?」

KP「もちろんありますよ。GOODENDではないですが。あと難易度激高です。狙って行けるルートではないです」

寅彦「飯綱大学って有名なのか?」

KP「夜刀浦市とセットで、もともとジャパンクトゥルフの中心地として設定されたんですが、現在は非主流ですね。TRPGではもっぱら赤牟市がメインです。私はアーカムのコピーに過ぎない赤牟よりクリエイティブな精神が宿る夜刀浦の方が好きです。私は作中で近代化させてますが、基本は鄙びた地方都市ですね」

寅彦「ここで天狗の話が出て来るな」

KP「クトゥルフ神話TRPGに精通している人ならここでミ=ゴが出てきますよね。『比叡山炎上』で設定され、商業リプレイにも取り入れられますから。ここで登場する近宮居文ちかみや いぶみ氏も、私が小説家になろうに上げている『腐敗森林の盟主』と言う短編に出てきます」


寅彦「話が終わると雨が降って来たな」

KP「ここも大きく分岐します。強行突破を選択した場合、楽しい楽しいワンワンレースが始まります」

寅彦「おい」

KP「いきなりラストバトル! 犬に追われて逃げ切れるか?」

寅彦「逃げ切れるのか?」

KP「まず雨で視界が悪く道も悪いので、毎回転倒判定を行います。あと、この犬はむしゃむしゃ優先なので、一人が犠牲になる事で数ターン時間が稼げます。もちろん正気度ロールを行います。四人でプレイして三人犠牲にすれば一人くらいは集落に辿り着けるかも。ここの正気度ロールは犠牲者が出る度に行い、同一判定による上限到達はありません。更に山の出口には恐ろしいお婆さんが居ます。その正体を知ってしまった生存者は失敗で1D100の正気度ロールです」

寅彦「無理ゲーじゃねえか」

KP「BADEND専用ルートですから」

寅彦「犬相手に日本刀が必要だって誰が言ってるんだ」

KP「ネイチャージモン」

寅彦「お笑い芸人じゃねえか」


◇探索編その一


KP「ここから本格的な探索になるわけですが」

寅彦「携帯の電波入るんだな」

KP「一応は。ただし夜になるとミ=ゴ関連で使用できなくなります」

寅彦「前のオーナーの不慮の事故って、何か関係あるのか?」

KP「もちろん神話的事件ですよ。と言ってもミ=ゴを目撃してしまい、沢に転落。重傷を負ってとても山暮らしはできないと言う話ですが。その後、伏木先生が購入してリフォームしました。最初は純粋に研究のための場所だったんですが、ミ=ゴと接触し友好関係を結んだ後は二階に色々怪しい物が。ここでの書庫に関する情報が、ラストバトルの手掛かりになります」

寅彦「ここで何でゲシュタルト崩壊が」

KP「……ファンブル」

寅彦「……え? だってファンブル値は100のみだよな?」

KP「出る時は出る。でもまさか重要な資料を前にファンブルとか、マズイって。動画だとファンブル出すとノートパソコンが爆発したりスマホが二つに折れたり、ドアが爆発したりアルファコンプレックス並の事件が発生するんだけど、ここで重要資料を破るとかしたら、伏木先生の心象が悪くなるだろ。なのでステータス異常のゲシュタルト崩壊が発症しました」

寅彦「ゲシュタルト崩壊! うちゅうのほうそくがみだれる」

KP「クトゥルフ的に言うと、寅彦の脳は目の前のそれが危険情報だと判断してセーフティロックがかかった、と言う感じかな。そして、文字に関する検索行為、人の顔を判別する目星にペナルティが一時間入ります」

寅彦「ちなみに卯月はここで?」

KP「アイデア成功で正気度ロール。思えば彼女の悲劇はここから始まった。具体的には、天狗と呼ばれるそれが全く別の代物を描いてるのでは、と言うところ。まあ失敗しても1減少だけど」


寅彦「ここで別行動だな」

KP「本来目星使う寅彦が書庫対応できなくなったのが計算外と言えば計算外か。書庫は色々アイテムがあるんだけど」

寅彦「例えばどんな?」

KP「非常用懐中電灯。緊急用酸素ボンベ。そして実は図書館技能では発見できない魔導書が隠されている。『佐比売党文書 部分訳』と言う物で、これの発見と通読が伏木先生生存ルートの開始条件だ。『佐比売党文書 部分訳』は、ミ=ゴの部分だけが抜き出された物で、完全版と比べるとクトゥルフ神話技能は5%と少ないものの、解読は一時間も有れば十分と言うお手軽物件。修得できる呪文は『ミ=ゴとの接触』のみ」

寅彦「一時間で汚染されるのか。ところでここはNGポイントはあるのか?」

KP「二階だね。二階に行くとミ=ゴに遭遇。伏木先生のミ=ゴ銃攻撃で不意を突かれてMP缶コースだ」

寅彦「さっきも出て来たけどMP缶て」

KP「伏木先生はある呪文を使いたいんだけど一人では難しい。で、ミゴバケツを使って脳だけにしてMP抽出すればいいんじゃね? と言う提案が出されている。ただ、先生としてはもう少し穏便な方法が望ましいと考えている。そこで探索者たちに協力して貰いたいと考えたわけだ。なので、幸い雨が降って来たのでちょっと強引に引き留めたんだね」

寅彦「俺と牛沢は外を回ったけど、特に何も見つからなかったな」

KP「重要なのは納屋です。ここを調べると、戦闘に使える道具が自動発見できる上、何らかの探索アクションに成功すると実包とセットで猟銃が発見できます」

寅彦「は?」

KP「伏木先生の所有物です。正確には先代オーナーの非合法所有物ですけど」

寅彦「先代オーナーって狩猟もしたのか」

KP「近年はシカやイノシシの被害が一県辺り二億円以上とも言われてますが、一方で猟銃所持や免許取得が厳しいので猟師は年々減少傾向だそうです。実際、猟師になろうと決意しても狩猟免許を受ける所まで辿り着くのもハードル高いですから。猟銃も決して安くないです。そして猟銃を購入した人物の大半が抱く願望が『もっと良い性能の銃が欲しい』だそうで」

寅彦「人は銃を撃つ願望を隠し持っている、か」

KP「44マグナム弾って、もともと対熊を想定した銃弾なんですよ。熊撃ちにはそれだけの威力が求められたって事ですね。日本の猟師が使う銃では弾の問題もあって熊はなかなか一撃は無理と聞きます。で、非合法でちょっと強力なやつを入手して隠していた。ところがミ=ゴを目撃して正気度を失った結果、その事が家族にも知られず回収もできず、家ごと伏木先生の手に渡ってしまった。それをたまたま発見した伏木先生は、使えるようにして家の中に置いていたんです。しかし、三人が訊ねて来ると言う事で一端納屋に隠したわけです。実際、合法所持ならその管理は警察指導に基づいて厳しく行う事が求められます」

寅彦「それでも猟銃殺人って、起きるよな」

KP「この猟銃は持ち出す事は出来ず、伏木先生が死亡している条件でラストバトルで一回のみ使用可能。技能を問わずラスボスを一撃で無力化できます。まあバイオハザードのロケランみたいなものです」

寅彦「……いいのかそれで。で、結局卯月の着替えを覗いただけで終わったんだが、アレはどう言う事だ?」

KP「まず聞き耳で犬の声が近い事を知る事ができます。ただし目星では発見できません。そしてあのイベントはクリティカルです」

寅彦「は?

KP「目星でクリティカルしてもここで出せる情報が無いんですよ。まあ別行動とリンクするシーンと言う事で」


寅彦「卯月は書庫で図書館を使ったんだな」

KP「そうです。図書館で発見できたのは『ジェイムズ・モリアーティの冥王星予言の真実』と言う邦訳私費出版本です。その後、卯月さんは先生にシャワーを使うように勧められます。この時、ボイラーの使い方を教わり、それがエンディングに関わる場合もあります。後で分かる事ですが、レコーダーを奪われたのはこの時ですね」

寅彦「……そして着替えを俺が覗いた、と」

KP「ヒロインの仕事をした、と言うシーン。雨が暗いイメージなのでピンクにしました。どや」

寅彦「知るか。ところで、これは魔導書扱いなのか?」

KP「NO。原本である『ユゴス星の予測』は間違いなく魔導書扱いだけど、その研究書であるこれは抵触しない。正気度も削れません」

寅彦「と言うかモリアーティ教授って有りなのか?」

KP「クトゥルフ神話のキーパーソンであるオーガスト・ダーレスはホームズパスティーシュ世界一とも言われた『ソーラー・ポンズ』を書いている。そしてこのシリーズによって偉大な諮問探偵もクトゥルフ神話に組み込まれた。もちろん、その最大の仇敵も。TRPGでは『クトゥルフ・バイ・ガスライト』でデータ化されている。ホームズの超人っぷりと教授のスペックは半端ではないです。下手に登場したら全部持ってかれるレベル」

寅彦「さすが人類最古の探偵王」

KP「モリアーティ教授は『小惑星の力学』と言う論文で注目を集めた天才だけど、この論文の内容は後進のパスティーシュ作品が思い思いに設定している。クトゥルフ神話的にはアザトゥースの召喚によって惑星が砕けた、なんて話もある。で、ここからは私個人の設定」

寅彦「ん?」

KP「惑星を破壊するエネルギーを求める計算と言う物があるとして、それは神を定義する数式になりかねないとして、教授の論文は危険視された。実は1800年代初頭はまだ聖書と科学のすり合わせが行われていたんだ。キリスト教的世界観から逸脱する機会を作る『種の起源』は1859年。少なくとも教授が表舞台に居た頃は聖書の内容に反する研究はなかなか認められない風潮もあった。教授が真っ当な数学研究者から闇の世界に住処を替えたのはそんな状況もあったんじゃないかなと思う。そして、クトゥルフ神話の世界に触れた教授なら、ユゴス星の位置を求める計算を出していてもおかしくないと考えた。『ユゴス=冥王星』がクトゥルフ神話の基本設定だけど、現代の視点ならそれが実は間違っていて、モリアーティ教授が真実を予言していた、と言う事になると面白いと思った。とは言え、今回の話にはおまけ程度だけどね」

寅彦「世界初のクライムプランナーはそうして生まれたのだ」

KP「あと、短い期間ではあるけどブリチェスター大学の客員教授を務めたと言う設定も生やした」

寅彦「221B機関とか無駄に設定があるな」

KP「イギリス王室直属神話事件対応局。モリアーティ教授が神話的世界に深く関わっている事を『最後の事件』からの二年間で突き止めたウィリアム・スコット・シャーロック・ホームズは政府内に対応機関が必要だと判断した。ロンドンに帰還した後、兄であるマイクロフトや親友のワトスン博士、親戚筋に当たるルートン公爵家の力を借りて秘密裏に設立した神話事件対応機関。それが『221B機関』だ。後輩のソーラー・ポンズやイギリスを代表する邪神ハンター、タイタス・クロウを陰から支援した機関と言う設定だよ。ディオゲネス・クラブが素体の一つになったんだ。似た様な設定はクトゥルフ神話作品にも出て来るね」

寅彦「本来ホームズはオカルトには距離を置いていたよな」

KP「コナン・ドイルはオカルト側だったけどね。当初は『モリアーティ組織』に対して『シャーロック機関』と命名される筈だったが当人が嫌がり、「厄介事を持ち込む場所」と言う意味でワトスン博士が221Bと提案。満場一致で決定した。さらに初代局長はホームズ自身になる予定だったが本人が凄く嫌がったので、王室の関係者と言う事で、ルートン公爵令嬢が名誉職扱いで就任した。当時、実質王族扱いとは言え女子が政府機関の局長になると言うのは前代未聞かもしれないけど、クリスティならありそう」

寅彦「元ネタは?」

KP「新谷かおる先生のホームズパスティーシュ『クリスティ・ハイテンション』から。続編の『クリスティ・ロンドンマッシブ』はどっちかと言うとソーラー・ポンズなので結構興味深い。ホームズの妹の娘に当たり、フルネームはクリスティ・クリスタル・マーガレット・ホープ。最初は伯爵令嬢で後に公爵令嬢。公式に認知されていないけど祖母がヴィクトリア女王。公爵家になったら王族と呼んでいいと思う。ちなみに、イギリス貴族は一つの家に幾つも爵位があるのが普通だったりする。通称小型ホームズ」

寅彦「盛岡高等農林って言うのは?」

KP「当時の日本の地学農学の最先端学校。現在は岩手大学農学部。海外から科学論文を輸入して翻訳していたらしい。ちなみに、この時『ユゴス星の予測』を翻訳したのが、当時研究生だった宮沢賢治。たぶん『銀河鉄道の夜』に多大な影響を与えたのではないでしょうか?」

寅彦「石炭袋か」

KP「そしてここでエンディング分岐。クトゥルフ神話技能判定に成功した場合、伏木先生は探索者たちを認めて友人と引き合わせます。クトゥルフ神話技能判定の成功特典でミ=ゴ相手の正気度ロールは無し。全員で力を合わせてラスボスを余裕で撃破します」

寅彦「成功率5%じゃねえか」

KP「当然、ミ=ゴと伏木先生と知り合ってしまった探索者は平穏な人生を歩む事などできず、将来的に大変な事件に巻き込まれるでしょうがこのシナリオでは関係ありません。これが唯一の伏木先生生存ENDです」


◇探索編その二


KP「さて、夕食後。レコーダーの紛失が発覚します」

寅彦「夕食前に分からなかったのか?」

KP「卯月さんは本に固執していたので判明していません。後はご都合主義です」

寅彦「ここからはどんな感じになるんだ?」

KP「タイムテーブル、と言う程ではないけれど行動先で分岐します」

寅彦「死体にミ=ゴに犬。どう考えても正気度ロール連続し過ぎじゃないのか?」

KP「小説では最悪に近いルート選択です。おそらく狂気フルコースルートですよ。おお、こわいこわい」

寅彦「最初は書斎だよな?」

KP「行ける場所はリビング・二階・玄関・書斎です。玄関に行った場合は伏木先生と遭遇してレコーダーの場所を聞けます。先生と共に外に出ると犬に襲われます。準備無しのバトルの上、先生は不意打ちで襲われて絶命。狂気発症しておらず、かつ知っていれば納屋に移動できます。その際に猟銃を発見していれば使用宣言でエンディング。直接戦闘を選んだ場合は武器無しで戦う。逃走した場合はリビングでミ=ゴと遭遇。犬が再び登場する事になります。犬に追われながら対策を練らなければならず、書庫に籠るだけでは犬が結局入って来てモグモグされてアウト。ここで勝利した場合のエンディングは、結果的にミ=ゴを解き放つ事になります」

寅彦「レコーダーの場所を聞いてそこに移動すると小説と同じか。二階に行くと?」

KP「ミ=ゴと遭遇します。戦闘か逃走ですが、ミ=ゴは非友好的な人間との接触は好まず、探索者をバケツに詰めようと襲ってきます。勝利した場合はミ=ゴ銃ゲット。直後に発生する犬戦で使用できます。逃走した場合は犬とミ=ゴに挟まれて、対抗手段を持たないままラストバトルです。なお、犬登場の後、外に飛び出して逃げようとする場合はワンワンレースになりますね」

寅彦「リビングは?」

KP「外から悲鳴が聞こえます。玄関から外に出ると犬と遭遇。まあよっぽどの事がないと悲鳴が聴こえたら外行くよね? たぶん最悪ルートがここだ。生き残れないかも」

寅彦「と言う事は、対応手段を得られる書斎と書庫はベストか。次の選択は玄関・リビング・二階。正解は?」

KP「二階。この時点でミ=ゴは下に降りている。それと擦れ違いで二階に行くと、ミ=ゴの部屋で正気度ロールだけどミ=ゴほど重くない上、死体分を回避できる。二階のロール終了後、一階でミ=ゴが襲われる。一階に降りると、何かを食べている犬、と言う形で正気度ロール。この時点で狂気発症していなければ、ここで呪文を唱えて終了できました。なお、呪文は一人では使用不可。二人分のMPで成功率80%。三人が参加する事を表明した時点で自動成功」

寅彦「なんだそれ?」

KP「『黄の印の支配からの解放』は黄の印を装備しているキャラで難易度が変化する。犬は所詮犬なので、三人なら安全に仕留められるのです。後、この犬は食事優先なので、食事中は安全に呪文が使えます」

寅彦「ここから逃げるルートは主に四つ。書庫・外の納屋・夜道・二階だな」

KP「このうち夜道はさっき言った通りワンワンレース。二階は逃走不可の戦闘。納屋は存在を知っていれば行ける上、武器入手。猟銃入手なら使用を宣言して勝利確定。無い場合は逃走不可のバトル。書庫はもっとも現実的ですが、書庫に入っただけでは犬に襲われるのは先ほど言った通り。呪文を使える状態があれば小説通り勝利できます」

寅彦「どう考えても二人はヤバかった筈だが、OKなのか?」

KP「牛沢は駄目です。でも卯月さんは幼児退行発症なので「お兄ちゃんの言う事を聞く」と言う判断でOKです。もう一つの対抗策が、ボイラーを爆発させ、別荘自体を燃やす事。ボイラーを使用した事のあるキャラが機械修理や幸運の判定でボイラーを意図的に爆発させる事ができます。この場合、外には逃げられません。書庫で耐えるしかないんですが、ここで書庫内にある緊急酸素ボンベを発見していないと、酸欠の可能性が出てきます。目星できる機会は多いので、たぶん大丈夫。万が一酸素欠乏症になった時は、『彗星はもっとバアーって』とか言ってくれればOKです」

寅彦「TV版のゼータか」

KP「あと、最初に先生の死体を目撃した場合は、武装を調達する行動を許可します。小説では傘立てから傘でしたが、宣言した場合はキッチンでナイフや包丁を無条件で入手できます。他にもキッチンにありそうなもので探す必要性が薄い物なら許可します」

寅彦「……包丁でどうにかなるのか?」

KP「この時点でミ=ゴとの戦闘は無いんですが、ミ=ゴは斬撃に対しては特に防御する事は無いので、包丁で戦えるかも。ところで、バルタン星人ってミ=ゴですよね」

寅彦「ウルトラマン旧神説か。TIGAはそのまんまだしな」


◇犬


寅彦「ミ=ゴと思わせておいて犬。あの犬は一体なんだ?」

KP「黄の印を埋め込まれた野犬。通称グランドジョーズです。地上のあらゆる犬科を越える巨躯と戦闘力を持ち、無限の空腹に支配された、まさに『地上の顎』。最近近所で行われたハスター信者による儀式が発生原因でした」

寅彦「『ナイは混沌の声』?」

KP「YES。このイカれたハスター信者は儀式を行う上で邪魔臭いミ=ゴを駆逐するべく、黄の印を寄生させた野犬にミ=ゴを襲わせたわけです。ハスター様地球に来るし、何の憂いも無い、みたいな精神ですね。まあハスターに操られているんですけど」

寅彦「ミ=ゴは咬みつきをガードできない」

KP「ここで長年採掘作業をしていたミ=ゴたちはこの犬によって食い殺されてしまいました。伏木先生は最後の一体を別荘に匿ったのです。なお、ネタ元は『ロール&ロール』誌で連載されている緑一色先生の『スピタのコピタの!』で登場した名文『ミ=ゴは犬よりも強い』と言うところから、「じゃあミ=ゴを食べる犬を出そう」と言う感じで決定しました」

寅彦「普通は逆だろ」

KP「設定的に言うと別にミ=ゴが大好物なのではなく、そうインプリンティングされたからミ=ゴを優先します。さらに、実際に喰ってるわけではなく黄の印のハスターパワーによって消化されます。なので空腹は収まらず、かと言って死ぬ事も無く、生き続ける限り永遠に襲い喰い続けるクリーチャーです。設定さえすればショゴスもOK。ショゴスは凶悪とは言えまだ有機物レベルですから」

寅彦「空腹はツァトゥグァじゃないのか」

KP「専売ってわけでもないからいいんですよ」

寅彦「どう見てもやばい奴だけど、これ普通に倒せるの?」

KP「戦闘中に目星かアイデアで黄の印が弱点かも、とわかります」

寅彦「弱点デカッ!」

KP「とは言え、超大型犬の上、WIZのニンジャ並に首を狙ってきますので、まともに対峙したら犠牲無くして勝ち目は低いです。ただし食欲優先なので、モグモグ中は先制できるし回避もされません。あと、パンチやキックは大丈夫で、組みつきや投げは無効です。納屋の中にあるマチェットや斧で武装すれば十分勝てるでしょう。ミ=ゴは防御特性で銃はほとんど効かないし、打撃では厳しいので、実は武装していないとミ=ゴの方が大変です」

寅彦「周辺で熊とか喰っていたのもこいつなんだな」

KP「ですね。幸いミ=ゴを追う事を優先するので人間に被害は出ていなかったんだけど、いずれ集落が襲われるのは時間の問題だったでしょう」

寅彦「そう言えば、こいつの正気度喪失はどうなってるんだ?」

KP「特殊です。犬単体で遭遇した場合と、ミ=ゴの捕食を見てしまった場合とで異なります。後者の方が喪失は大きいです。なお、犬を見て捕食を見た場合は、捕食はノーカウントとします。あと場合によっては先生が食べられたり仲間が食べられたりしますが、その都度ロールになります」

寅彦「実は正気度で殺しに来るタイプなのか……」

KP「ちなみに、当初は『イエローデビルドッグ』と言う名前でした」

寅彦「黄の印だからか?」

KP「分裂して襲い掛かってくと言うネタを考えていたんですが」

寅彦「ロックマンか」


◇エンディング


KP「基本的には生存すればエンディングです。正気度ボーナス条件は犬の撃破・ミ=ゴの死亡くらいかな。普通のエンディングなら取れますね」

寅彦「あの惨状に対して低いって」

KP「動画だとどう考えてもシナリオの長さと正気度ロールに対して回復してないってのはありますね」

寅彦「まあ実際プレイしてないだろうからな」

KP「あと、最終戦後に意識を保っていられたら、戦利品として魔導書なんかをゲットできます」

寅彦「ミ=ゴを匿っていた部屋とかはどうなってるんだ?」

KP「別荘が燃えた場合を除けば、ミ=ゴに関わる秘密結社などが物品を回収してしまいます。あと、呪文や物理で勝利し意識を保った場合のみ黄の印を入手可能です」

寅彦「え、やばいだろそれ」

KP「もちろん。超絶優秀なアイテムだけど、所持中は一日毎に正気度ロールやらなんやらでだんだんハスター信者になっていきますよ」

寅彦「小説ではいきなり登場した女が持って行ったな。あれでいいのか」

KP「アレは黒乃ナイと言うキャラで、ニャルラトホテプの化身です」

寅彦「……駄目じゃねえか」


寅彦「小説ではまともなのは俺だけだったようだが、他の二人はどうなった?」

KP「まず牛沢は、摂食障害を引き起こし、狂気中は真面に食事ができない状態です。当然、肉体の維持もできず、退院後も後遺症として肉食ができなくなりました。まあ全治三か月程度です」

寅彦「……まあ先生の喰われ欠けとか見たらそうなるか」

KP「彼はアイデアの成功でクトゥルフ神話に触れてしまい、真実の探求者に目覚めます。もしかしたら難関の飯綱大学に進み、神話対策の中心である旧図書館に向かうのかもしれませんし、夜刀浦で神話事件を受ける探偵になるのかもしれません。ミスカトニック大学に留学する可能性も無きにしも非ず。いずれにしても、牛沢はこれからも神話事件に関わっていく道を選ぶでしょう。寅彦は、まだ道を選べる地点にいますが、決して忘れる事は無く、平穏を選んでも、恐怖に脅かされる事は間違いありません」

寅彦「卯月は?」

KP「彼女が発症した狂気は、幼児退行と暗闇恐怖症です。全治まで半年。とても地元の病院に置いておけず、離れた心療内科の療養所に入ります。留年は確実で、その後の人生は神話と恐怖に共存する事になるでしょう。神話恐怖に屈するか、戦う道を選ぶか、あるいは狂信者の道を行くのか。個人的にはこの事件を切っ掛けにクールな女探偵や女刑事とかになって活躍するんだけど正気度ロール失敗で幼児退行が再発すると萌えるかなと思います」

寅彦「ひでえ」

KP「あるいは、この三人が将来もう一度再会し、神話事件に挑んでも面白いかも」

寅彦「『スタンド・バイ・ミー』か」

KP「キングならむしろ『IT』」


◇終わりに


KP「最後に、大事なの事なので二回言います」

寅彦「ん?」

KP「ぐ●まちゃんの中にミ=ゴなどいない!」


文字数を数えて絶句した。なんでこんなに長くなってるんだろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ