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御近所のドラゴン一家  作者: さゆき
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従魔士(テイマー)の竜姫 1

ドラゴン一家と書きながら、まだ竜姫も保護者のドラゴン達も出て来ません、基本ドレイク隊長が苦労させられる話しですので。

でも今回はトラブィス子爵(誰?)に丸投げなので、少し楽。

『テイマー(従魔士)』大まかに説明すると、この世界では、肉食の野生動物や魔獣を捕縛して調教したり、卵や幼体から育てて訓練を施して、非力な自身の身代わりに闘わせ使役する職業の事を指す、これと区別して犬や馬等の魔力を持たない昔から人と暮らしていた動物を訓練する者は『トレーナー(訓練士)』と呼ぶ。

 

「お探しの『テイマーの竜姫』については太守からお話ししなければいけない事がございます。太守が参りますまでしばらくお待ち下さい。」

「太守だと?、私が呼べと言っているのは『竜姫をテイムした』テイマーだ。太守なんぞに用は無い!」


 自分の家臣や領民とは違い王国の騎士団相手に、自分は貴族なのだから命令に従うのは当たり前という態度は大間違いだが今回は不幸中の幸いだった、直接目指す相手の所へ乗り込んで行って誘拐拉致監禁、挙げ句の果てに『テイム済みの竜』との従魔契約を譲れなどと強要脅迫された日には、エスタル市だけでなく王国丸ごと地上から消え失せる所だった。


「太守なんぞとは、ご挨拶ですな。」


 背後からの声に苛立つ豚、もといシグラス家の次男が跳び上がった。しばらくあわてふためき言葉の出て来ないようだが、すぐに今の失言は無かった、で押し通すことにしたらしい。挨拶だけで謝罪はしない。

 相手が合わせてくれるとは限らないが、太守も今すぐに追及しない方針らしい。


「はじめましてリドル卿、私が陛下より太守としてこのエスタル市をお預かりしておりますトラブィス子爵だ、お問い合わせの件については、先ずはこちらをご覧頂きたい。」


 小柄で丸顔、頭頂部に髪は無く服装を変えたら村役場の小役人にも見える太守だが眼光は鋭い、背後の侍従にも任せず捧げ持って来た文箱を開き中身を差し出した。


「何だ、この金属板は?」

「陛下からのお手紙です」

 正しくは通達文だが、お手紙と聞いてイメージするような個人対個人の親しい内容ではない。


「手紙だと?なぜ私がここを訪れる事が予見出来たというんだ」

 余りにも同じ用件で訪れる人間が多く事前に準備されていただけのことだ、公示でき無い内容も含み、最近流通し始めた紙では折り開きを繰り返すと劣化してしまう為、金属なら使いまわせて一枚で済むというちょっと酷い話しである。


 内容を要約すると、

 エスタル市に『従魔契約に縛られている上位竜』は居ない事、『そのような状態の竜』を『欲する人間』が居る事自体が、誇り高く強大な力を持つ竜に知られれば弁明する間もなく国が滅びる事態を招く事、エスタル市に限らず上位竜に危害を加える行いや発言を国王の名において固く禁ずる。従わない者は反逆罪に問う。


 大体そのような事が刻字されている。


「嘘だ!何の根拠も無しにそんな噂が立つ訳が無い!大体なぜ国王が一介のテイマーの所有する従魔を、貴族であるこの私が買い取るのを邪魔するというのだ、私は国境の防衛を担うシグラス辺境伯家の人間だぞ!メスとは言えドラゴンならば戦力として……」

「このっ無礼者が! 国王『陛下』とお呼びせぬか、国防を担うが聞いて呆れるわ、己の言動が我が国をどれ程の危難に陥らせるのかも解らんか!!」


 案の定、自国の頂点に立つ権力者からの下知を一読して馬鹿が喚き出したのを、太守が大喝して遮った。


 トラブィス子爵はその見た目に反して知る人ぞ知る剛の者だ、かつては軍務卿の懐刀として軍の財務を切り回していたので事務方だと思われがちだが、騎士として槍と弓射に優れ胆力ではリドル卿では足元にも及ば無い。


 少し考えれば解りそうなものだ、竜達は人間の様な国家を形成してはいないが、神竜王を頂点として結束した魔王軍にも脅かされる事の無い、世界最強の軍事大国なのだから。


 例えて言うならば、どこかの国の王女がお忍びで滞在している時にその王女が『奴隷に堕とされた』という噂がたつようなものだ、これが王族ではなく格上の相手と婚約している貴族令嬢の場合だったなら、事実確認無しで縁談が破棄され、それに対して令嬢の親兄弟は決闘に依って抗議し名誉を回復しなければ為らない。

 他国の王族なら戦争は確実の外交問題であり、更にこの馬鹿貴族は「その奴隷を私に売れ」とわざわざ遠路はるばるやって来て名乗りを上げたことになるのだ。


『テイマーの竜姫』この噂が一人歩きしている事は知っていた、又読み方によって大変誤解を生む表現だという事もだ。



長くなりましたのに、内容が殆ど進展してません、平伏(¬ー¬)

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