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結論は?
父たちの話し合いの結果は、大きくなったら竜騎士に預ける、というものだった。
「竜について書いてある本は、どれも竜騎士のことばかりでね。竜のことは王都の専門家に任せるのが一番だろう」
セイジさんはそう言った。
とりあえずは、キューちゃんを取り上げられずに済んだ。でも大きくなったら手放すなんて、嫌だ。
…だから、ずっと一緒にいられる方法は――
「私、王都に行って、竜の世話係になる!」
「…何を言い出すんだい、リゼ」
父が呆れたように言った。
「だから!キューちゃんと一緒に、私も王都に行くの!」
「世話係なんて、そんな簡単になれるもんじゃないだろう」
父が反対するけど、私はもう決めたんだ。
「…王都の知り合いに、詳しいことを聞いてみるよ」
セイジさんがそう言って、援護してくれた。
「しかし、なあ」
父はまだ反対のようだ。
「リゼが言い出したら、聞かないだろう」
セイジさんの言葉に、父は諦めたようにため息を吐いた。