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魔術式でいっぱい?

 本を渡された後は、部屋に戻ってキュアーの様子を見た。

 丸くなって寝ている。

 私は机に向かって椅子に座った。そして本を開く。


 グレイス様によると、術式は種類別に載っているそうなので、その種類の順番を覚えておけばどこに何が載っているか分かるそうだ。


(頑張って覚えるぞ!)


 私は最初から順番にページをめくって、そこに何が書かれているか必死で覚えた。

 途中でいくつも分からない言葉があったが、それは後でグレイス様に訊こうと思って読み進めていった。




「リゼ様」


 カーラさんの声がしてハッとした。ノックの音に気付かなかったようだ。

 私は慌てて返事をした。

「はい」

「昼食をお持ちしましたが、よろしいですか」

「はい」

 いつの間にそんなに時間が経ったのだろうと思った。


 カーラさんがワゴンを押して部屋に入ってきた。

 するとキュアーが飛んできて、私の肩に止まった。

 起きていたようだ。

 それとも、食事の匂いで起きたのだろうか。



 本はまだ半分も読めていない。

 キュアーと一緒に食事をしながら、私の頭の中は魔術式でいっぱいだった。



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