表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/130

得手不得手?

 部屋を移ってからも、カーラさんが私付きの侍女さんだったのでホッとした。


 昼食の時、私はカーラさんに、いつから勉強を始めるのか訊いてみた。


「明日からと聞いておりますので、朝食の後にグレイス様のお部屋をお訪ねして下さいね」

 やっと弟子としての予定が決まってホッとした。


「じゃあ、今日はこの後何をしたらいいんですか?」

 また部屋にいるだけなのかと思って訊いてみたら、意外な答えが返ってきた。


「よろしければ、竜舎にご案内致しますが」

 どうしますか、と問い返されて、私は行きます! と返事をした。

 ついでに、グレイス様のパートナーの竜についても訊いてみた。


「グレイス様は竜術士ですので、特定の竜をパートナーにしてはおりませんよ」

「じゃあ、どんな竜とも力を合わせることができるってことですか?」

 そんなことが、私にもできるのだろうか?


「すべての竜というわけではありませんが、様々な竜とパートナーを組むことができるようです」

「竜術士は皆、そうなんですか?」

「ええ。皆様、特定のパートナーは持たずに、目的に合わせてパートナーを選んでいるようです」


「目的?」

「例えば、癒しの術をかける時には、癒しの術が得意な竜をパートナーに選んでいるようです」

「竜には得意な術とかあるんですか?」

「はい。人と同じで、得手不得手があるようですよ」

 ……それなら私も、キュアー以外の竜とパートナーを組むこともあるのだろう。


(キューちゃんの得意な術って何だろう?)

 パートナーを組めるような術が得意だったらいいな、と思った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ