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尊敬?

 王様に会うための部屋は、思ったより広くなくてホッとした。

 しかし、王様を待つ間は緊張して身じろぎ一つできなかった。


 しばらくすると、王様が部屋に入ってきた。

 その貫禄のある姿に、目を伏せて視線を合わせないように気をつけた。

 隣りに立つライドさんが礼をしたので、私も真似して同じようにした。


「そう畏まらんでもよい」

 王様がそう言ってくれたけど、私はそのままじっとしていた。


「竜の子を見せてくれるか」

 王様の言葉に、私はライドさんに促されてバスケットの蓋を開けた。


 キュアーはまだ眠っていた。

 そっと抱き上げてバスケットから出し、それからどうしたらいいのか分からずにライドさんを見た。

 ライドさんはグレイス様を見たので、私もそっちに顔を向けた。

 すると、グレイス様が手を出したので、私はキュアーをそっとその手のひらの上に乗せた。


 グレイス様はそのまま王様の前に行って、キュアーを見せるように差し出した。


「ふむ。ずいぶん小さいのだな」

 キュアーを見て、王様はグレイス様と同じことを言った。

「幼少期が長いために、なかなか成長しないのかと」

 グレイス様がそう答えていた。

 グレイス様は、王様の前でもいつもと変わりがないようだった。


(さすが偉いだけある!)

 この時初めて、私はグレイス様を尊敬した。



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