表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
105/130

食べるの?

 私たちが集落の近くに降りると、「竜だ!」「助けてくれ!」という声が上がった。


「リゼ、私は結界を張るから、君は攻撃の準備を」

 殿下にそう言われて、私はデュマとの同調を開始した。


「リゼ、デュマにダビルスティガーを追い払うように言ってくれ」

 私が魔獣を追い払ってと言うと、デュマは、食べていい? と訊いてきた。私がいいよ、と答えると、デュマは嬉しそうに魔獣に向かって行った。


 デュマに追いかけられて、ダビルスティガーは散り散りになって逃げていく。

集落に向かって来たものは結界に弾かれているが、結界の途切れた所から人間たちに向かって行くものもいる。

 私は攻撃の術式を展開させて魔獣に向けて放つが、すばしっこくてなかなか当たらない。私が一匹をやっと仕留める間に、殿下は何匹も仕留めている。さすが魔術士だと感心した。


 デュマが魔獣を食い散らかしている間に、私と殿下は集落の中に入って行った。

 そして、攻撃は殿下に任せて、私は怪我人の治療を始めた。


「ありがとうございます」

「助かりました」

「あなたたちのおかげで、村が全滅しないで済みました」


 私は村人にお礼を言われながら、怪我を治療して回った。

 その間も、殿下はダビルスティガーに攻撃を続けているし、デュマは食い散らかしている。


 そうして、生きているダビルスティガーが見当たらなくなった時、私も治療を終えて、やっと一息つくことができた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ