名前
森を進んでいくと様々な生き物に遭遇した。
愛梨は、見たこともないような生き物たちを目にし足を止めた。
「な…何なの…?」
「フガッ…?」
「あの生き物たちは一体…なんなの?」
「フゴォ…?」
愛梨は目の前の生き物たちの事など色々聞きたいことが山ほどでもないけどあったのでとりあえず今隣にいる猪のコスプレをした外人男性から色々聞き出すためまず初歩的な会話から始めようと思い話した始めた。
「あなた名前は…?」
「……??」
愛梨は自分で自分を指差しゆっくりと猪のコスプレをした男性に話してやった。
「あ・い・りッ!」
「…ァ……、ア…イ…リ…?」
「そう!! あーいーり!! アナタは?」
愛梨は、猪のコスプレをした男性を指差し名前を尋ねてみた。
「…………フゴォ…ッ!!」
「フゴォ…? って、それは名前じゃないよね…? てか、もしかして、名前とか…無いの??」
「フガッ! フガフゴォ!」
「…分かんないか…。じゃあ……私が名前付けてあげるッ! 名前がないと、なんて呼んでいいか分からないしね…!」
「フゴォ…?」
「えーと……じゃあ……。」
「フゴォ…?」
「ニコラス……! ニコラスにしよう! あなたは今から、ニ・コ・ラ・ス!」
愛梨は猪のコスプレをした男性を指差しながらゆっくりと名前を呼んだ。すると、猪のコスプレをした男性は自分を指差しながらゆっくりと真似て話した。
「ニ…コ…ラ…ス…? フゴォ!」
「そう! あなたは、ニコラス!」
「ニ……ニコラス…! フゴォ! フゴォ!」
猪のコスプレをした男性は愛梨から『ニコラス』という名を付けてもらい喜んでいるようだ。ニコラスは続けざま、愛梨を指差しゆっくり言った。
「ア…イ…リ…。」
今度は自分を指差し、
「ニ…コ…ラ…ス…!」
「そう! スゴい! ニコラス…賢いね!」
愛梨は満面の笑みを浮かべ手をたたいた、すると、それを見たニコラスも満面の笑みを浮かべて言葉を発した。
「ア……ア…リ…ガ…ト……!」
「うん……ッ!! ど・う・い・た・し・ま・し・て・!」
「……ド…ウ…イ…タ…シ…マ…フゴォ!」
「惜しい…ッ!!」
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