ここは…?
「うッ…。ここは…ッ?」
目を覚ますと、周囲には背高い木々が身を寄せ合い、聞き覚えのない何やら動物の鳴き声が森の中でこだましていた。
「柚希…ッ!! 起きてよッ!!」
「ん……。」
隣で倒れ寝ていた柚希を優花が起こした。
「う…ッ。 僕達……生きてる…?」
「みたい…だけど……」
優花と柚希は、ギシギシと痛む体をなんとか動かし、横になる身体をなんとか上半身だけ起こし辺りを見回した。
「…なんでこんなところに…ッ!? 真北先輩は…ッ!?」
「わからない…けど…ミイラ先輩はいないね…。…あの人が…急に屋上から飛び降りようとして…僕らがそれを助けようとしたら…一緒に落ちたんだよね…。」
「一体全体どんな原理な訳…ッ!? 意味分からない…ッ!!」
「分からないけど…けど…屋上から飛び降りる前にミイラ先輩が言ってた…『水樹と二人で…居場所のないこの世界を…壊してやるんだ…。だから…オレも…あっちへ行くんだ……それに…水樹に謝らなきゃいけないしね…。』」
「…壊すとか…謝るとか…意味分からないし…。てか、私達はどうしたらいいわけ…ッ!?」
優花は携帯を取り出し、父親や弟に連絡を試みてみるが、繋がらなかった。
「ダメだ…どうしてッ!」
「僕もダメみたいだ…でもさ、水樹先輩がここにいるって事は…愛梨さんもここにいるかもしれないんじゃ…。」
「あ…ッ!! 愛梨…ッ!! すっかり忘れてた…今のこの状況に動揺しすぎて…すっかり…。」
「ははは……。すっかり忘れちゃうのも無理はないよ…。こんな状況…有り得ないからね…。」
ガサガサガサガサッ!!
「…ッ!!」
「…ッ!?」
「ギャギャギャギャギャギャーッ!!」
ドシッ! ドシッ! ドシッ!
座り込む二人の前を突如見知らぬ生物、ダチョウのような姿形にペリカンのような頭をしたクチバシは赤く、身体は真っ黒い体長三メートルほどの生物が走り来て走り去っていった。
「な…ッ!? なにあれ…ッ!?」
「…わ、わからないよッ!!」
「……。」
「……。」
二人はしばらくその場から動けず、黙り座り込んだ。そしてしばらくして…。
ガサガサガサガサッ!!
「…ッ!?」
「…ッ!?」




