恋の行方
「うるさいわねッ! アンタ達だまらっしゃいッ!!」
アンジェリナは恥ずかしいのかうずくまったまま言い散らした。
「この子ったら、図体に似合わず中身は小さいのよぉ~」
「ホント、ホント! いくじなしよ!」
「…。 アンジェリナさんの好きな方というのは…?」
「『リザード』が好きなのよッ!」
「リザード…??」
「トカゲよッ! ト・カ・ゲッ!」
メメが愛梨に教えてやった。
するとアンジェリナが立ち上がり身体をクネクネさせながら、
「彼は特別なのッ! なんか、こう……他のリザードとは違うのよ……ッ!」
「……素敵です! アンジェリナさん!」
「え…ッ!?」
「え…ッ!?」
腰が治ったのか、愛梨は抱いていたピコをそっと下ろすと立ち上がり、アンジェリナのそばへ寄った。
「アンジェリナさん……私に、恋のお手伝いさせてくださいッ!」
「へ……ッ!?」
「え……ッ!?」
「え……ッ!?」
アンジェリナはもちろん、メメとブワオも驚いた顔をし、クネクネさせていた身体を止めた。
「め、迷惑ですか……ッ!?」
「迷惑…じゃないけど……。」
アンジェリナはまだ照れているのか、顔を赤らめ、身体をクネクネさせ始めた。
「有り得ないわッ!」
「うんッ! 有り得ないッ!」
「どうしてですか…ッ!? お二人も、アンジェリナさんの恋を応援したいとは思わないんですか…ッ!?」
メメとブワオは顔を見合わせた。
「……。」
「……。」
「愛梨さん……ありがとう…その気持ちだけで十分よ……。本当にありがとう…。」
「え……ッ?」
アンジェリナはうつむき、少し離れた木の下へ歩いていき、座り込んでしまった。
「え…? え……ッ?」
愛梨は訳が分からず、挙動不審になった。
「あたし達に、恋の成就は無理な話よ…。」
「そうよね…無理無理…。」
メメとブワオも急に暗くなり、アンジェリナの元へと行ってしまった。
「ど、どうして…ッ!?」
困惑する愛梨に、ようやく目を覚ましたのかヴェルオスが、
「うぅ…ッ。あ、頭痛い…ッ。」
「ヴェルオスッ! だ、大丈夫ッ!?」
愛梨はヴェルオスを抱き上げた。
「うう…ッ。愛梨、コイツ等に恋の成就など無理な話だ……。つか、まさかオーガがリザードに恋をしていたなんて……それだけでも驚きの話だ……ましてや……オ、オカ…マ…。」
ヴェルオスはそう言い残し、再び夢の世界へと旅立った。
「ヴェルオス…ッ!」
「愛梨…。」
ピコが愛梨の足元に寄り添う。
「ピコ…。」
「愛梨…リザードに会いに行こう…!」
「え…ッ!?」
「愛梨が、アンジェリナの恋を成就させてあげるんだ…ッ! 愛梨にしか出来ないよ…ッ!」
更新、大変遅くなってしまい申し訳ありませんでした(;_;)
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