『ミイラ』真北未苛
「斎藤? さぁな…よく分からないけど、最近元気無い感じだったのは感じてたけど…。」
「そうですか…他に何か知ってること無いですか?」
「んー……無い!」
「そうですか…。」
「あ、ミイラに聞くのが一番早ぇよ、斎藤と一番仲が良かったのはミイラだからな!」
「ミイラ…さん…?」
柚希は放課後の校庭で練習中のサッカー部の元へ斎藤先輩について聞き込みをしていた。
「ミイラは…帰宅部だからもう家に帰ったんじゃねぇかな?」
「ミイラさん家ってどこにあるんですか…? とゆうか…ミイラって…?」
「え? ほら、あれだよ、正門出て右に歩いてくと見えてくんだろ? 『真北商店』だよ! 本名は『真北未苛-マキタミカ-』!」
「え…『真北商店』って…ミイラさん家だったんですか…? ミイラさんて…女の人ですか…?」
「悪りぃ! もう練習に戻んなきゃだからよ、じゃあな!」
「あ、ありがとうございました…!」
斎藤と同級生である田嶋は練習に戻っていった。
「『真北商店』…ミイラ…。」
柚希は田嶋先輩から聞き出した情報を元にその斎藤先輩と一番仲が良い真北未苛先輩がいる、『真北商店』へ向かった。正門に着くと優花が柚希を待っていたらしく、柚希に話しかけた。
「何か…分かった…?」
「…これから、斎藤先輩と仲が良かったってゆう真北先輩のとこに行ってみるよ…。」
「…私も行く。」
「…わかった。」
柚希と優花は、正門を出て右に歩いていくと『真北商店』の置き看板を見つけた。
「ここ…?」
「そう。」
「私ここ何回か来たことある…。」
「…僕だって来たことあるよ。」
「え? 一人で…?」
「…悪い?」
「いや…別にッ。」
「僕は友達が出来ないんじゃなくて、友達を作らないんだ…だから…一人でいいんだよ。」
「…あ…そ。」
「何だよその顔…ッ!!」
優花は細めになり少しにやけながら柚希を見ていた。
「友達は作りたくない割に、彼女は作りたいって思ってんだ…?」
「何でそうなるんだよ…ッ!!」
「だって、普段誰とも会話しないような根暗のクセに、愛梨にはやたら積極的ってゆーか……きゃあッ!!」
ドンッ!!
歩道を歩く二人に一人の男がぶつかってきた。
「あ、ゴメン…!」
「痛ぁーい…!」
優花は尻餅をつき痛がり、柚希はなんとか
足で踏ん張り態勢を保った。
「よいしょ…ッ!」
「きゃあッ!!」
ぶつかってきた男は尻餅をつき座り込む優花の首の後ろと膝裏に腕を通して優しく抱きよせ、持ち上げ。
「大丈夫…? ホントにゴメンね!」
「は…はい…。」
いきなりぶつかってきた男への怒りはどこかへ吹き飛び、優花はお姫様だっこをされた喜びと、それをしてくれた男の顔立ちに惚れ惚れし顔がとろけた。
男は優花をそっと優しく下ろしてやり、腕時計を見ると焦りだした。
「ホントにゴメンね…! 今急いでるからさぁ…あ、すぐそこにあるウチの店行って店員さんから何かもらってよ! それで許して! じゃあね!」
男が走り出そうとした時、『真北商店』のドアが開き、店員らしきおばさんが顔を出し男に向かって言った。
「未苛! 店番どーすんだいッ!?」
「悪い! その子達に何かタダでごちそうしてやって! あと、もう家には帰らないから! 今までお世話になりましたー!」
「はぁ…ッ!? 未苛…ッ!! どこ行くんだい!? あんたには行くとこなんて…ッ!!」
「遠いとこー! じゃあなー! クソババアッ!!」
未苛という男はそう言うと学校へと走り向かっていった。
「なんなんだい…たくッ!! 身寄りがないからっていって仕方なく面倒みてやってたのに…戻ってきてもウチにはあんたの居場所はないからね…ッ!!」
未苛は聞こえていたみたいだが振り向きも返事もせずそのまま走り去っていった。
「優花さん…ッ!!」
「い、行こう! さっきのイケメンが『真北未苛』だッ!!」
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