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汚ブタちゃん

愛梨は通学に使う自転車の前カゴにカバンを入れ乗ると、およそ十五分ほどで着くであろう月乃浦高等学校へと自転車を走らせた。

高校へ近づくにつれ、歩きや自転車、それぞれ通学方法は異なるが、月乃浦高等学校の在校生達の群れが学校周辺に列を成していた。

愛梨は自転車通学の為、駅やバス停から歩き通学してる学生達を自転車で抜き去りながら正門へと向かっていると、後ろから一台の自転車が追いつく。



「愛梨! おはよー!」


「優花! おはよー!」



同じクラスの佐倉優花-さくらゆうか-だ。


「愛梨……口に歯磨き粉つきっぱだよ…。」


「え!? ウソッ!!」


「ウソー! てゆーのはウソー!」


「ど、どっちだよぉお…!?」


「つーいーてーるッ!」


優花は愛梨の口端につく歯磨き粉を見つけると甲高い笑い声をあげながら愛梨に教えてあげた、が。



「愛梨さん…優花さん…おはよう。」


後ろから一台の通学自転車が愛梨達に追いつくと、その自転車に乗る男子学生がボソボソッと捨て台詞の如く愛梨達に言い放つとそのまま愛梨達を抜き、正門を抜け自転車置き場へと走り去っていった。


「うッ…!! ストーカー男…ッ!! 毎朝毎朝…アイツ…絶対愛梨が家から出てくるとこから見張ってんだよ…!! 気を付けなよ!! もし何かされたら私にすぐ言うんだよ!!」


「柚希くんはそんなことしないよぉ…多分。

毎朝挨拶してくれるんだもん! むしろ、良い子だよ!」


「愛梨…そんなに無警戒だといつか誰かに何かされちゃうわよぉ…!」


「私の、この、どスッピンな顔で…?」


「どスッピンでもまあまあ可愛いんだからさ! 気を付けなさい! てか何でメイクしないのよッ? 愛梨は素材なかなかなんだから、メイクすればかなりのもんに…。」


「私…不器用なの…。なんてね。だってさぁ、朝からメイクする時間ないしさ! それにさ、めんどくさいしぃ…。」


「愛梨…女子らしくないぞ! だからいつも言ってるじゃん! 私がメイクしてあげるって…!」


「いーの…! どスッピンが私の売りなのー!」



愛梨と優花はそんな話をしながら自転車置き場に自転車を止めて、校舎二階にある自分たちのクラスに入っていった。

クラスメイト達に朝の挨拶を済ませ愛梨は自分の机に座るといつものように優花が愛梨のそばに居着く。


「愛梨! 今日放課後…よろしくね!」


「あー! え? 何だっけ…?」


「…。アレよ! アーレー!」


「…セロハンテープ?」


「セロハンテープ? 違う違う…昨日話したばっかじゃない! サッカー部の斉藤先輩に…!」


「ああ! ラブレターの件ですね!」


「こらこら、愛梨さん声デカいって…!」


「ふっふっふ…その件…すっかり忘れておったわ…ふはははは!」


「こらこら。ちゃんとやることやってくれたら…ね?」


「ん……?? そ、それは……!!」


優花はポッケからある物を取り出し、愛梨に見せつけた。


「私にはコレの良さがイマイチ分からないけど…こないだたまたまUFOキャッチャーで手に入れてしまった…コレを愛梨さんに与えて差し上げようぞ…!」


「ブサキモ動物コレクションの中でもかなりレアモノな…汚ブタちゃんッッ!!」


「…任務遂行してくれるかな?」


「がってん! ブヒブヒですッ!」


「まじ愛梨の趣味わからないわぁ…。」



ガラガラッッ



「おー、席付けー。」



教室の前扉から黒髪短髪高身長でいかにもスポーツマンなイケメン先生が入ってくると生徒達は自分達の席に付き始めた。

優花も自分の席に戻り向かいながら愛梨に再度確認をとった。



「愛梨! お願いね!」


「ブヒブヒっ!」




























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