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一文字物語

作者: 長野晃輝


ある地域の空の上、どんよりとした灰色の雲の中、一粒の雨粒がいた。


彼、あるいは彼女はとても寂しがりで、まわりのいろんな雨粒と触れ合おうとした。


だけど彼らは触れ合えばまたすぐに一粒の雨粒戻ってしまう。


どんなに触れ合っても雨粒は寂しいままだった。


やがて大きくなりすぎた雨粒は、重力に引かれ、雲の下へ落ちていった。


彼、あるいは彼女は地上でひとりの人間に触れた。


その雨粒は最期にようやく温もりを覚えたのだった。

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