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はちわめ!ゴスロリってちょっと恥ずかしいね!

ネタ不足だったんや。

 バスが停まり目的地についたことが分かった。

 これから女性物の私服を買うと考えると気が重くなってくるなぁ……

 はぁ……

 まぁ……、織香ちゃんとお揃いの服だと考えれば少しは気が楽になるかな?


 そういえばバスに乗ってるときやけに体を触ってきたけど何だったのかな?

 まさかゴミがついてたとか?

 それを何も言わずに取ってくれてたとか?

 う〜ん、そう考えるとやっぱり優しい人だなぁ感じる。

 まぁ、違うだろうけど。

 新品の制服だしそんなにゴミが付いてるわけ無いしね。


 そんな戯けたことを考えているとふと商店街の異常なまでの綺麗さが気になった。

 確かこの学校は創立15年だったはずだ。

 当時20歳の李治 音羽が創立したらしい。

 その頃からあったとしたらもう15年も経っているはずだ。

 だとしたらこの綺麗さは明らかにおかしい。

 どんだけここの清掃員は優秀なんだ?


「おぉ、綺麗だね織夏ちゃん!」

「うん!」


 ふ〜む、かわいい。


 そう思い悶えていると織香ちゃんが話しだした。


「お姉ちゃんは財布にどれぐらい入っているの?」

「え?大体3万ぐらいだけど……」

「あっ……、うん、お姉ちゃん、お金は私が出すね。」

「え?どうして?」


 3万もあれば十分じゃない?


「お姉ちゃん……、3万だけじゃここでは何も買えないよ……」

「ふぇ?」


 3万もあって何も買えないの?

 ……あっ、ここのお嬢様学校だったわ……

 多分服も一つ10万とかするんのだろう……


「大丈夫、お金は私がたくさん持ってるからね?」

「……今日はやめない?」


 織香ちゃんの身長も相まって年下に奢ってもらっているように感じてしまう。

 だから罪悪感がすごい……


「……(無言の涙目)」

「あぅ……、……後で返すからね。」

「うん!」


 涙目はずるいよぉ……


「よしっ、早速あそこに行こうよ!」


 そう言って織香ちゃんが指を指した先にはEIというアパレルショップがあった。


「え……、あの店って確か……」


 めちゃくちゃ高いブランドだったような……

 ……お金を返せるようになるのはいつになるんだろう……

 というかあんなアパレルショップがある商店街ってなんだよ……


 僕達が店に入ると綺麗な服が見えてきた。

 が、正直何が高いのかがわからない。

 そこらへんの安い服屋と何が違うんだ?

 わからない……


「いらっしゃいませ。今回は何をお求めですか?」

「姉妹コーデだよ!」

「姉妹コーデですね。ではこちらへ。」


 ……あれ?

 なんか織香ちゃんがジト目になってる?

 どうしたんだろ?


 う〜ん?

 まぁ、いっか。


 数分後……


「う、うぅ、は、恥ずかしいよぉ。」

「めっちゃ似合ってるよお姉ちゃん。」


 現在僕は試着室でゴスロリを着ていた。

 こ……、この服、私服でも基本着ないでしょ……

 私服を探しに来てるのにこれを着る必要なくない?


 数分後……


「ご来店ありがとうございました〜」


 うそ……でしょ?


 な……、なんで織香ちゃんはこんな……こんな服を……

 ふ、普通私服にこんな服は使わないでしょ……

 なんで、なんでゴスロリなんだよ!!!


 う、うぅ……


「は……恥ずかしいから服変えない?」

「え?どこが恥ずかしいの?」

「はうっ……」

「?」


 首を傾げる仕草がかわいい……

 ただ首を斜めにしているだけのに……

 かわいい……


「あっ、お姉ちゃん、そろそろ帰らない?」

「ふぇ?あ、うん、そうかもね。」


 僕は手を引かれながらバスへと乗り込んだ。


「あっ、そうだ!」

「ん?何?」

「お姉ちゃんの部屋に行っていい?」

「ふぇ?」


 *  *  *


 というけとで永久ちゃんの部屋にきたぜ!

 ふ〜む……、シンプルだね! 

 な〜んもない! 


 さ〜て、こっそり盗聴器とか探すか〜


 数分後……


 まぁ、多分こんなものだろう。

 カメラ30個に盗聴器60個……

 うん、俺の部屋ほどじゃないがかなりあるな。

 さ〜て、用事も済んだしあとは永久ちゃんと遊ぶか〜


「お姉ちゃん!トランプしよ!」

「トランプ?部屋にあったかな?」 


 そう永久ちゃん言った瞬間カメラなどを探す際に開いた窓からトランプが飛んできた。


 ガシッ


「さて、お姉ちゃんはトランプで何する?」

「え?いや、え?」

「どうかしたの?」

「いや、そのトランプあきらかに窓から突然飛んで入ってきたよね!?」

「そうだよ?」


 それがどうかしたのか?


「いや、明らかにおかしいでしょ……、普通までからトランプが入ってくることなんてないでしょ……」

「?」

「えぇ?」


 うん、まぁ正直に言うと明らかにおかしいけどね?

 けど他にもオセロとか将棋とか五目並べとかも飛んできたことあるし正直慣れちゃったんだよね。


 ちなみに飛んできた理由は盗聴器がまだ作動しているからトランプの言葉に反応した俺の護衛が投げ入れたのだ。


 まぁ、正直考えたら負けだから考えないようにしてる。


「じゃあ神経衰弱やろっか!」

「あっ、ハイ。」


 1分後……


「うそ……だろ?」

「やった!」


 そこにはすべてのカードをゲットした俺と一つも取ることができなかった永久ちゃんがいた。


 というか正直カードが持つ気配でなんのカードがわかっちゃうから永久ちゃんが勝てるわけ無かったりする。 


 まぁ、教えてやらないがな。

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