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にじゅうよんわめ!おのれ姉御家の当主ぅぅぅ!!!

よくよく考えたら20話目でも同じような状況になったのにあんまり驚いていないことに気づきました。

ミスです。

女性化が進んでいるのが原因ということにしておいてください。

あの朝チュンから数分後……


……とりあえず部屋に戻るか。


「えっと……、そろそろ自分の部屋に戻るねお姉ちゃん。」

「ん?……うん。」


俺は玄関の扉を開き、自室へと戻った。


「……何だったんだあれは!」


それが部屋に戻って最初の言葉であった。


「意味わかんね〜!」


俺ってあんなに積極的だったっけ!?

違っただろ!

あんなことやったら恥ずかしさで顔が真っ赤になるわ!


うぅ……

思い出したら恥ずかしさがぁ……


……なんか今日は永久ちゃんと会ったら顔が真っ赤になりそう。


……学校……休むか……


携帯……

あった。


p

ガチャ


早っ。


『どうしたんだい我が愛しの娘よ。』

「……今日ちょっと調子悪いから休んでもいい?」

『!?……!?な、なんだって!?』


過剰に反応しすぎだろ……


『すぐに医者をっ「そこまでじゃないから!」……そうか。』

「とりあえず今日は休むね……看病は必要ないから。」

『あ、あぁ。』


ガチャ


……なんかいつもより素っ気なく反応しちゃったかも……

まぁ、多分大丈夫だよね。


……寝よ。


*  *  *


娘からの電話には光の速さででる親バカ視点……


ふむ……

心配だ。

娘は本当に襲われていないだろうか……


男は獣だからな……

あいつはどちらかといえば襲われる側のように見えるがかわいい娘の前でもそうかはわからない。

……今のうちに処刑の準備をしておくべきだろうか……


p

!?あれは娘の電話番号っ。


ガチャ


「どうしたんだい我が愛しの娘よ。」

『……今日ちょっと調子悪いから休んでもいい?』

「!?……!?な、なんだって!?」


我が娘が病気だと!?

これまで風邪すら引かないほど元気だった我が娘が!?


「すぐに医者をっ『そこまでじゃないから!』……そうか。」

『とりあえず今日は休むね……看病は必要ないから。』

「あ、あぁ。」


どうやら本当に元気がないらしいな。

いつもよりもなんとなくそっけないように感じる。


しかし一体なぜ……まさか!?

あ、あの獣の仕業か!

やはり処刑の準備をするべきか!


p

ガチャ


『あ、お姉ちゃんのせいではないから処刑はしないでね。』


ガチャ

ツーツーツー……


命拾いをしたな音湖永久……

しかし次はないぞ……


*  *  *



目が覚めた俺はベットから降りて身体を伸ばした。


「ん〜……ふぅ。」


一度寝たからか、割と気分が良くなった気がする。

……今なら冷静に考えられるな。


昨日の俺の体に何があったのか。

……やっべ、全く分かんねぇ。


正直考えるだけ無駄な気もするし。

そうだな……

女性の体に精神が引っ張られているってことにしておくとしよう。


……まぁ、そうだとしたらなんで今更始まったのかが謎だけど。


はぁ……


prrrrr


ん?電話か?


ガチャ


『織夏よ、体調は無事か?』

「うん!大丈夫だよ!」


お母さんか。


『そうか。』

「うん!」

『そうだ、あの件についての準備が終わったぞ。』

「あの件?」

『あぁ、護衛を決める大会だ。』


へぇ、ようやくか。

あっ、姉御を有利にするためのギミックとかの話をしないと。


「あっ、そうそうお母さん!」

『なんだ?』

「大会のときはレベルを60統一にしてほしいんだけど。 

『レベルキャップか、分かった。』

「それとステージギミックが欲しいの!護衛がいつも同じ環境で働くわけじゃないからね!」

『あぁ、それについてはもとからそのつもりだったからすでにステージを完成させている。』


まじかよ準備万端だな。


「本当?ありがとうお母さん!」

『今ステージのデータを送った。』

「わかった!」

『あぁ、そうだ織夏よ。』

「何?」

『一人を贔屓するのは程々にしておくんだぞ。』

「ふぇ!?」


ば、バレてる!?

なんで!?


……あ〜……もしかして大会の違和感に気づいたか?

まぁ、普通にちょっと考えればわかって当然だけど……

この学院に通うような上流階級のお嬢様が李治家の下につくようなことするわけないもんな……


まぁ、バレたもんは仕方がない。

見逃してくれるみたいだしスルーしよう。


『大会の開催日程は一ヶ月後で構わないな?』

「うん!」

『分かった、それじゃあ電話を切るぞ。』

「わかった!」


ふぅ……

開催は一ヶ月後か……

それまでの間に姉御を鍛えないとな……


姉御が勝てば姉御は親を見返せるし、姉御の妹は病気を治せる。

全員が平和になれるんだから。


え?姉御の妹の病気って何だって?

あれ、言ってなかったけ?


……言ってないわ。


姉御の家が古典的な男尊女卑の家系ってことはたしか言ったよね?

それで、姉御には妹がいるんだけど、その妹が病気にかかっちゃったんだ。

それで、本来なら病院で治すんだけど、なんと姉御家の当主がこう言いました。

『女に払う金はねぇ!』と。

屑だよねぇ。

典型的な屑。


それで、姉御は妹をなんとかしようと当主に直談判するんだ。

その結果、この学院に通ってどこかの偉い家柄の娘とコネを作れば病院代を払ってくれることになったんだ。

ただし、学費などの金は一切払わない。

しかも失敗したら強制的にそこら辺の偉い家柄のところに嫁入り。


屑だよねぇ。


因みに姉御は自分たちの境遇を不憫に思ったメイドや執事からこっそり貰ったお金を使って学費とかをやり繰りしているらしい。


はっ!?

つい姉御家の当主が屑すぎてなぞに説明口調で話してしまった。

一体誰に言ってるんだ俺?


まぁ、そんなことはどうでもいいか。

とりあえず今日はもうやることもないし寝るか。


……さっきまで寝てたから眠くなさすぎて寝れねぇ!?

はい、それぞれのヒロインがもつ個別の秘密のうちの姉御の分が明かされました。

因みに順条と千星には秘密がなかったりします。

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