ごーるでんうぃーくめ!ゴールデンウィークだし楽してもいいよね!
目が覚めたら白い部屋だったんだが?
「うわ……なんか見覚えあるんだけど。」
エイプリルフール来たことない?
ん?てことは……
「来たか。」
「あ、やっぱりいるよね。」
未来の俺だ。
「ん?もう片方は?」
「今日は居ねぇよ。めんどくさいからな。」
「あぁ、設定をあんまり考えてないから……」
まぁ、第二章の話だししょうがないっちゃしょうがない……のか?
第二章の伏線とか貼らなくていいのかな?
「面倒くさいってよ。」
「それでいいの?」
だめじゃね?
「ところで今日は何するの?」
「ん〜……ほれ。」
「ん?なにこれ?」
なんか紙袋渡されたんだけど……
「中身見てみな。」
「……え?なにこれ?」
服?
それに……なんかの本?
「寸劇をするらしいぜ。」
「まじで?」
というか二人でやるの?
「そうだ。」
「……あれ……さらっと心読まれた?心理学ロールはちゃんと振った?」
「あぁ、17だったらしいぞ。」
「KPいるんだ。というか秘匿ロールじゃねぇのかよ。」
「因みに70取ってあるぞ。」
「うわ……微妙に信用できない数値だ……」
というかTRPG知らない人には全くわからないんじゃねぇか?
「そんじゃ早く準備してこい。」
「はぁ……」
しょうがないしするか……
ん?紙袋になんか紙が……
あれ?これキャラ紙じゃね?
……うわ……化け物みてぇなステータスじゃねえか。
STRもDEXもINTも18超えてるじゃん、神話生物じゃん。
あれ?これ俺のキャラ紙じゃね?
俺は神話生物だった?
……ん?この袋にキャラ紙があるってことはあの心理学ロールの展開を予測していた?
……そう言えばあいつって未来の自分だったわ……
数分後……
「おっ、準備できたみたいだな。」
「どう?APP24ぐらいはあるように見えない?」
「確か人間がメイクとかをした上での限界値だったか?」
「正直この世界ってゲームの世界だから素で18を超える人もいるような気がする……」
「……俺とか?」
「まぁ……」
気にしては行けない気がするしいいや……
「じゃあ寸劇スタート!」
* * *
『とある世界のとある城、そこには人智を超えたレベルの美しいお姫様がいました。』
「今日も暇だな〜、ダンスも外交仕事ももう飽きてしまったわ。」
『……人智を超えた美しさと知力を兼ね備えたお姫様がいました。』
「あら?なにかしら?天気が急に悪くなってきましたわね……」
『天気が急変し雷が鳴り響く雷雨の中、そこにはおぞましい気配を漂わせた恐るべき魔王が現れました。』
「あらあら、丁度いい暇つぶし相手が現れたわね。ちょうどいいわ、掛かってきなさい。」
「ふははは、この魔王にそのような態度を取るとは気に入った。この吾輩の妾にしてやろう。」
「はっ、できるものならやってみなさい。」
「後悔するでないぞ小娘が。」
『魔王がお姫様に殴りかかり、お姫様は絶体絶命……とはなりませんでした。』
「なんだと!?」
『魔王が殴った先、そこには誰もいませんでした。』
「遅いわね。あくびが出るわ。」
「!?」
『お姫様はすでに魔王の背後へ回っていましました。』
「きさm グハッ……!?」
「はっ、この程度で私を妾にしようだなんて1極年早いわ。」
『背後に回ったお姫様は魔王を殴りました。』
「おのれ……この魔王が……こんな小娘ごとき負けて貯まるかぁァァァ!!!」
「あらそう。」
「なっ……」
『そこには拳銃を魔王の脳天に構え弾丸を放ったお姫様が居ました。』
「はっ、ただの雑魚だったわね、暇つぶしにもならなかったわね、暇だわ……」
『とある世界のとある城、そこには人智を超えた美しさと知力と武力を兼ね備えたお姫様が居ました。彼女がいる限りこの世界は平和でしょう。』
* * *
「何この糞寸劇……」
「さあ?」
因みに俺がお姫様、未来の俺が魔王役である。
「さて……もう終わる時間だな。」
「え?そうなの?」
「あぁ。」
「じゃあさようなら!見ているお姉ちゃんお兄ちゃん!」
「あばよ、お姉ちゃん達。」
多分閑話はこれからも二章の主人公が来ます。