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にじゅういちわめ!えっと……あの……ヘルプ!

ポケットが四次元仕様だと知った翌日……


ピンポーン

ガチャ


「朝食食べに行こ!」

「……うん!」


……またかよ永久ちゃん……

吐くのって普通にきついんだぜ?

まぁ、永久ちゃんは朝食を毎回吐いてること知らないけど。


*  *  *


「「おろろろろ……」」


……もはや吐くのが恒例イベントになってないか?

いや、ないか。

……ないよな?

ないってことにしよう。


*  *  *


さて、ここで現在未登場のヒロインな話をしよう。

今出てきていないのはお姉さんキャラの春代とボーイッシュキャラの詩上である。

この二人には共通点があり、それはどっちも設定が面倒くさいのである。

まず、春代は最悪永久ちゃんを誘拐する。

そして詩上は最悪自分が一生苦痛を感じる生活を生きていく事になる。


……怖いわ!!!

何なんだよこの二人!

誘拐とか一生苦痛を感じるとか怖いんだよ!

まて、一旦切り替えよう、切り替えが早いのが(ry

よし切り替えた。


さて、なんで今この話をしているのかを話そう。

今日は学校に行き、授業を受けて、帰宅し、永久ちゃんと買い物に来ていたのだ。

そして、道を歩いていると永久ちゃんが誰かとぶつかったのだ。


そして、そのぶつかった相手が春代と詩上の激怖コンビであった。


最悪だな!

今日は永久ちゃんが作ったお弁当を食べられていい日だと思っていたのに突然最悪な日になったよ!

いや、まぁ、いずれは話すことにはなっていただろうけどね。


「あら?大丈夫ですか?」

「あっ、だ、大丈夫です。」


……いや、ふつうに気配からは擦り剥いてるように感じるけど……


「おいおい、何してんだよ春代。」

「いえ、この人とぶつかってしまいまして。」

「ふ〜ん。」


わお、クールだねぇ……


「えっと、ごめんなさい、織夏ちゃんと話しててよく前を見てませんでした。」

「いえいえ、私の方も斎弾さんと話していてあまり前を見ていませんでしたので。」

「あはは……」

「うふふ……」


……何この雰囲気?


「そちらの方があなたの言って!?」

「?」


ん?どうしたんだ?

俺の方を見て固まってるんだけど?


「そんな……いや……でも……」


???


「おい、どうしたんだ春代?」

「はっ、い、いえなんでもないですよ?」

「そうか?ならいいんだが。」


ん?ん〜?ん〜〜?

いや、良くない気がするんだけど?


「えっと、この娘があなたの言っていた織夏ちゃんかしら?」


と言いながら頭を撫でてきた。


????????

え?

ん?

あれ?

いや、なんで?

なんで頭撫でられてるの?


……はっ!?

ま……まさか……そんなことが……

いや、けどそれ以外考えづらい……

こ、こんな予想外のところで妹キャラのデメリットが出てくるなんて……

春代の標的が……俺になったなんて……


め、面倒くさいことになった……


「えっと……、たしかに織夏ちゃんですけどなんで頭をなでているんですか?」

「あら、つい撫でてしまったわ、ごめんなさいね。」

「あはは……そうですか……、確かに織夏ちゃんはかわいいですもんねぇ……」


そう言って永久ちゃんが頭を撫でてきた。


ん?

なんで?

春代はわかるけど永久ちゃんはなんで?

あれ?なんか春代と永久ちゃんの間にバチバチとした気配を感じるんだけど?


え?

永久ちゃん春代になんか対抗心持ったの?


「うふふ……」

「あはは……」

「???」

「……なんなんだこの状況?」


……詩上が一番まともなのかよ……


「それにしても……君からは何やら同類のけはいがするねぇ……」

「ふぇ?」


あ、詩上が永久ちゃんに話しかけてる。

同類の気配って……

……いや、うん、確かにそうかも?

永久ちゃんって女装した男の子だから似たようなものかもしれない。


え?何の話だって?

ふっふっふっ……

まだ秘密だよ。


……人間ってさ、一度は自分を小説の主人公とかの特別な存在だと思ってメタ発言みたいなことしたくなるよね。

まぁいわゆる厨二病何だけどさ。

それにさ俺って転生者なわけよ。

しかもTSした。

これってさ、まるで小説の主人公みたいじゃん?

だからこれぐらいしたっていいとおもうんだよね。

ということで許して♡(脳内では男の時の声である。)

うぇ……、自分でやってて吐き気がしてきた。


「なあ、この学校の制服ってどう思う?」

「え?う〜んと……か、かわいいんじゃないかな?」

「なるほど……」


うわ、なんかへんなこと考えてたら永久ちゃんが尋問されてた。

……この学校の制服ってかわいいのか?

正直ファッションセンスがないからわからん。


「やっぱり、君と僕は同類な気がするよ。」

「えぇ……?」


う〜む、永久ちゃんが困ってそうな顔をしていらっしゃる。

ここは一つ助けるとするかな。


「ねぇ、織夏ちゃん、このあと暇かしら?」

「ふぇ?」


なんか春代から話しかけられたんですけど。


「えっと……」

「ふふっ、かわいい」


なんか返答に困ってたどたどしくしてたらかわいいって言われたんですけど!?


「ふぇ……」

「かわいいわねぇ、織夏ちゃんは。」


ど、どうしよ?

永久ちゃんを助けられそうにないんだけど?


「なぁなぁ」(詩上)

「うぇ……」(永久)

「ねぇねぇ」(春代)

「あう……」(織夏)


誰か助けて!

実は織夏の転生前の姿は身長160cmほどの男の娘だったりします。

しかも自覚がないタイプの。

声は16歳の女の子みたいな感じです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] とても面白く一気に読ませてもらいました これからも更新頑張ってください 応援しています
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