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じゅうろくわめ!姉伍って可哀想……

永久ちゃんに特殊メイクをした翌日……


ピンポーン

ガチャ


「ご飯食べ「メイクをしに来たの?お姉ちゃん?」」

「……」


バタン


よっしゃあ!!!

今回は吐かずに済むぞ〜!


ガチャ


「一緒に朝食を取りましょう?」

「……うん!」 


この日、順条が嫌いになった。


*  *  *


トイレに居た人視点……


……嫌な予感がする……

……今、隣に誰かが入った音がしたよな……


いや、まさかそんな3日連続出そんなことが起きるわけが……


「おろろろろ……」


嘘でしょ?


「げほっ、ごほっ、うっ……」


うっぷ……

この酸っぱい臭い……

もう……む……り……


「「おろろろろ……」」


*  *  *


朝食も吐き終わり、俺は部屋に戻っていた。


今日は入学初の休日だけど何しようかな?

永久ちゃんは確か乙姫だと……

同じクラスだった順条を除くヒロインとイベントがあったはずだ。

今回の場合は姉伍だな。


ということは修練場に今日は行くのかな?

姉伍は基本的に修練場でイベントがあるし。


おっ、ちょうどよく永久ちゃんの部屋の前から姉伍の気配がする……

今回のイベントは姉伍とスポーツ大会の話をするんだったかな?

姉伍は大会ガチ勢だからね。

まぁ、それにはもちろん理由があるわけだけど……


う〜ん……、まぁ正直姉伍って可哀想な人だし助けてあげたいんだよなぁ。

けど助けるには李治家の権力しか思いつかないんだよなぁ。

乙姫でも最終的には李治家の権力で解決したようなもんだったし。


けど、乙姫通りにやると永久ちゃんが姉伍と結婚することになるしなぁ〜

だからといって永久ちゃんと接触させずに李治家の権力を使うと姉伍がせっかく覚悟を決めて行動を起こしてるのに李治家がいきなり介入してあっさり解決しちゃうというあんまり納得がいかない事になるし……


感動的な終わり、つまり姉伍の努力で解決させてあげたいよなぁ〜 


そうだ!

この方法なら上手くいく!

よし、道筋は思いついたし、後は姉伍次第だ。


ん?姉伍の理由とはなんだって?

今は秘密だな〜

さ〜て、永久ちゃんの部屋行こ〜っと。


*  *  *


朝食を食べた後、部屋に戻ってしばらく経ったあと……


ピンポーン


ん?誰だろ?

織夏ちゃんかな?


ガチャ


「よう。」

「......姉伍さん?」


織香ちゃんじゃないのか......


「なにかようですか?」

「あぁ、ちょっと折り入って話が合ってよ、ここに来た理由はな……」

「あっ、もしかして話し長くなったりします?」

「お、おう……まぁ、なるんじゃねぇか?」

「じゃあ中で話しませんか?」

「あぁ、ならそうするぜ。」


ということで姉伍を部屋に招き入れて、椅子に座らせ、僕は対面の席へ座った。


「さて、じゃあ話すぜ。」

「うん。」

「実はな……」


ピンポーン


「……」

「……タイミングわりぃな……」


僕は席を立ち、扉を開けた。


「お姉ちゃん、来たよ!」


そう言って織夏ちゃんが部屋へと入っていった。

……え?いやいきなり?

あっ、中には姉伍が!

姉伍にびっくりして泣き出しちゃうんじゃ!?


「うおっ、なんだ?小学生か?」

「違うよ!ほらこれ!」

「ん?って同じ学年じゃねぇか。」

「うん!確か姉御だっけ?」

「……なんか違う気もするがそうだ。」


あっ、全然大丈夫みたい。

というか織夏ちゃん姉伍の事知ってたんだ。


「さて、それで話って?」

「え?こいつのことはスルーなのか?」

「む〜、こいつじゃなくて織夏だよ!」

「……織夏のことはスルーなのか?」

「何か困ることでもあるの?」

「いや、別にねぇけど……」


う〜ん?

織夏ちゃんの見た目で戸惑ってるのかな?


「まぁ、いいか。話ってのはよ、実は手伝ってほしいことがあるんだ。」

「手伝ってほしいこと?」


なんだろう?


「実はな、一緒に修練場で修練をしたいんだ。」


修練場……確か学生が利用できるジム的な場所だったかな。

学園のパンフレットに書いてあった気がする。


「理由は?」

「どうしても一年分の学食の費用を無くしたいんだ。」

「え?どうして?」

「詳しくは話せねぇが金がねえんだよ。」


仮にもお嬢様学校に通うような人なのに?


「う〜ん……、まぁ、よくわからないけどいいよ。」

「本当か!じゃあ早速今から行こうぜ!」

「ぼ……私はいいけど織夏ちゃんは?」

「もともと今日は予定なかったからいいよ!」


織夏ちゃんって今日何しに来たのかな?


さて、バスに乗り込み席に座るとバスが進みだした。


「……まだあたしら以外に誰も居ないのに進み出すのはおかしくねぇか?」

「そう?」


毎回そうだったけど?


「そもそも今はバスがある時間帯ですら無いはずだが……」

「へ〜、まぁ多分姉伍の気のせいじゃない?」

「あたしもそんな気がするんだが、なんかな……」


そんなに気にする必要もないと思うけどなぁ〜


さて、しばらくした後、バスが停まったので到着したことがわかった。


「いや、おかしいだろ、このバス停まるボタンがないからバス停に全部停まる筈だろ、なんで間に3箇所バス停があるの停まらずにここで停まるんだよ。」


……確かに変だな……


「気にしたら負けだよ。」

「え?織夏ちゃん?」

「気にしたら負けだよ。」

「え?いや。」

「気にしたら負けだよ。」

「……そ、そっか。」


なんか怖いしこれ以上考えないでおくか……

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