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じゅうごわめ!メイクってすごいね!

ちょっと遅れました……

荷物を僕の部屋においた後……


「あれ?お姉ちゃんはその人とどっかいくの?」

「うん。そうだよ。」


まぁ、どこ行くのかは知らないけど。


「へぇ〜、ところでなんて名前の人?」

 

……僕も知らないとは言えないよなぁ……


「あら、申し遅れたわね、私は順条 陽香よ。」

「陽香ちゃんっていうんだ!」

「……なんで私のほうが身長高いのにお姉ちゃん呼びじゃないのかしら?」


確かになんでだろう?

正直に言うと僕のほうが身長低いしな……

どういう基準なんだろう?

う〜ん?

わかんないや、わかんないならほっとくしかないね。


「順条さんはこれからどこ行くつもりなの?」

「そうね……、よくよく考えたら全く決めなてなかったわ。」

「えぇ……」


なんでなんにも考えてないのさ?


「そうだわ!私の部屋にあるおすすめのメイク道具を差し上げますわ!」

「え?」


メ、メイク?

な、なな、なにをいっているのかな〜順条さんは。


「見た感じメイクをしてないようですしせっかく可愛らしい顔をしているのですからメイクは必須です!」


か、可愛らしい?

ぼ、僕が!?

……泣きそう……


「私はしてないけどね。」

「貴女は……、むしろしてないほうが自然な気がするわね。」


へ〜、織夏ちゃんノーメイクなんだ〜。

……にしても学校でメイクっていいのか?

いや、多分そこらへんは緩いんだろうなぁ……


「私は行かないからお姉ちゃんと陽香ちゃんの二人で行ってきてね!」

「あら、よくわかってますわね。」

「?」


何がよくわかってるんだ?


「じゃあ行ってくるね、織夏ちゃん。」

「うん!いってらっしゃい!」


……メイクかぁ……


数時間後……


……ま、全くよくわからなかった……

メイクのやり方とかも説明されたけどもう覚えてないよ……


「はぁ……」


明日……メイクしなくちゃ駄目かな……


そう思いながら自室の扉を開けた。

するとそこにはメイドがいた。


……ん?

いや……、え?


誰だよ!?


「お帰りなさいませ、永久様。」

「あの……、どちら様で?」

「私は貴方の補助として派遣されたメイドです。女装関係などでご質問などがある際は何なりとお申し付けください。」

「あ〜。」


そう言えば黒福さんが派遣するって言ってたな……


「あっ、じゃあ明日のメイクとかしてくれるの?」

「……ご必要とあらば……」


……いや、なんか引いてないか?

僕だってしたくないんだよ!?

いくら男性でもメイクをする時代だからといってもやっぱりなんかやなんだよ!?


ピンポーン。


ん?誰だろ?


ガチャ


「あっ、織夏ちゃん……」

「お姉ちゃん!メイクをやりにに来たよ!」

「え?」


な、なんで?


「あれ?その人メイドさん?前には居なかったよね?」

「あっ、うん、さっき派遣されたみたいなんだ。」

「そっか!」


よかった……

ここだとメイドさんが居るのはあんまりおかしくないみたいだな……

そう言えば織香ちゃんの部屋にもメイドさんって居るのかな……


「ねぇ、織夏ちゃんの部屋にはメイドさんはいないの?」

「居ないよ!一人でも生活できるってお母さんにいって断ったの!」

「そっか。」


う〜ん……、それ織夏ちゃんの事だし上目遣いとか涙目とかで説得したんじゃ……


「それよりも!お姉ちゃん!メイクさせて!」

「うっ。」


話逸らせなかったか……


「お姉ちゃん、多分やり方とかわかんないでしょ?」

「うぐっ……」


な、なぜ分かった……


「じゃあ早速化粧台に行くよ!」

「……はい……」


数分後……


「なにこれ?」

「どう?お姉ちゃん?」


鏡には顔が順条さんの僕が居た。


「す、すごいね織夏ちゃん……」

「えへへ……」


というかこれメイクっていうより特殊メイクじゃ……


「お母さんから教わったんだ!」

「へ〜。」


何教えてるの!?

特殊メイクなんてあんまり使うもんじゃないでしょ!?


「あっ、そうだ!お姉ちゃん!」

「えっ、なに?」

「別のメイクしてもいい?」

「あっ、うん?」


数分後……


「これは……」

「どう?」


微かに大人っぽくなった織夏ちゃんの顔がそこにはあった。

大人っぽくなったのは身長に合わせるためであろうか?


「す、凄いけど……、これ使い道あるの?」

「う〜ん?……変装とか?」

「織夏ちゃんの身長だと意味ないんじゃ……」


身長が特徴的すぎるというか……

もうただの小学生になっちゃうような……


「お姉ちゃん、身長は上へのごまかしはやりやすいんだよ。」

「へ〜、そうなんだ。」


なら変装する人は低身長のほうが向いてるのかな?

……いや、変装する人って誰だよ……

スパイとか暗殺者とかか?

どっちだとしてもお嬢様学校に通う織夏ちゃんのような人には必要ないんじゃないか?


「満足したから私は帰るね!」

「あっ、うん。」


そう言って、織夏ちゃんは部屋に帰った。


……このメイク……

落とすのもったいないなぁ……


*  *  *


小指一本での腕立て伏せをしていると永久ちゃんが帰ってきた気配がした。


……よし、からかいに行こう!


そう思い、インターホンを押した。


「あっ、織夏ちゃん……」

「お姉ちゃん!メイクをやりにに来たよ!」

「え?」


ふふふ、戸惑ってるねぇ〜

ん?あれ?あのメイドさんは……


「あれ?その人メイドさん?前には居なかったよね?」

「あっ、うん、さっき派遣されたみたいなんだ。」

「そっか!」


そうか、思い出した。

原作でも補助として居たな。

確か永久ちゃんの前だと完璧なメイドなんだよね。


けど、公式設定資料集によると女装物の作品が大好物の女装物ヲタクらしいんだよな。

しかも、永久ちゃんが居ない間にベッドの匂いを嗅いでいるという変態らしい。

……あとで釘を刺しておくか……


「ねぇ、織夏ちゃんの部屋にはメイドさんはいないの?」

「居ないよ!一人でも生活できるってお母さんにいって断ったの!」

「そっか。」


もちろん伝家の宝刀上目遣い&涙目でな!


「それよりも!お姉ちゃん!メイクさせて!」

「うっ。」


話しを逸らそうとしても俺には効かないぜ?


「お姉ちゃん、多分やり方とかわかんないでしょ?」

「うぐっ……」


ワオ図星、まぁ、原作でもメイドさんに毎回してもらっている設定だったからな〜


「じゃあ早速化粧台に行くよ!」

「……はい……」


ふふふ……、俺の特殊メイク技術をしかと見よ!


数分後……


「なにこれ?」

「どう?お姉ちゃん?」


ふっふっふ……

順条と同じ顔にしてやったぜ。

まぁ、胸も身長も足りないから違和感あるけどね。


「す、すごいね織夏ちゃん……」

「えへへ……」


永久ちゃんに褒められた!

……はっ、い、いま俺はなにを……

……まぁ、おふざけなんですけどね。


「お母さんから教わったんだ!」

「へ〜。」


まぁ、特殊メイクを教わる家って何だよ!?

とは思ったがな。


あっ、いいこと思いついた。


「あっ、そうだ!お姉ちゃん!」

「えっ、なに?」

「別のメイクしてもいい?」

「あっ、うん?」


数分後……


「これは……」

「どう?」


織夏ちゃん少し成長モードだ!

身長は少し増えたが胸は増えていなく、それなのに違和感は一切ない。

やはり俺は貧乳が似合うのだろう。


「す、凄いけど……、これ使い道あるの?」

「う〜ん?……変装とか?」


影武者と成り代わるときとかによく使うらしい。


「織夏ちゃんの身長だと意味ないんじゃ……」

「お姉ちゃん、身長は上へのごまかしはやりやすいんだよ。」

「へ〜、そうなんだ。」


そして俺はその技術をもちろん教わっている。


さて……


「満足したから私は帰るね!」

「あっ、うん。」


……明日はめっちゃかわいいメイクにしようかな?

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― 新着の感想 ―
[良い点] 織夏ちゃん可愛いなー 妹キャラになりに行くってのもいいですねー! [気になる点] 16話の永久ちゃんの名前のとこが織夏ちゃんになってるんじないかなってとこがいくつかありました。誤字かな?
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