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じゅういちわめ!手加減って難しいね……

 パンチングマシーンから離れてしばらくした後……


「ごめん、お待たせ。」

「ううん、それよりも大丈夫?」

「あう、自分が勝手にダメージ受けただけだから罪悪感がする……」

「?」


 う〜ん、かわいい……

 慰めたいけど妹キャラ的には気づいてないほうが妹キャラっぽいんだよなぁ。


「……っよし!ご飯食べよう!」

「え?あ、う、うん!わかった!お姉ちゃん」


 いきなり過ぎて一瞬困惑したわ。

 多分これ以上ゲームをしたら再起不能になるからだろうけど。


 さ〜て、永久ちゃんについていくか〜


 *  *  *


 今日の僕はなんかついていないのかもしれない。


 朝に朝食食べたらなんか織香ちゃんが気分悪そうだったし、学校に登校するときの織香ちゃんはなんか怖かった。


 学校だと授業初日なのにわかるわけねぇだろと思う問題を当てられたし、隣の織香ちゃんは平然とその問題を解いてしまった。

 クロノスタシス現象なんて知ってるわけ無いじゃん。

 しかもこの問題なんか変な感じしたんだよ。

 解かないと将来の道の中のひとつが閉ざされるような変な感覚。(解かないと千星ルートが閉ざされるため)

 何だったんだろうあの問題……



 そして今、僕はダンスゲームをしているのだが難しいのだ。

 身体能力的には大丈夫なのだが、僕には体力が足りないらしい。

 疲れで追いつけなくなってしまった。

 そして、その結果はランクDであった。

 そして何より隣の織香ちゃんはPERFECTだ。

 惨めさがやばい。

 僕……男なのにな……


「何……だと……」


 ぐすん……


「……別のゲームしない?お姉ちゃん?」

「……うん。」


 なんだろう、織香ちゃんに憐れまれたよねこれ。

 普通になんか落ち込むんだけど……


 はぁ……


 あっ、レースゲームやるんだ。

 ……またあの惨劇にはならないよね?


 数分後……


「うそ……だろ……」


 惨敗した……

 というか織香ちゃん強くね?

 全国ランキング一位って表示されてるよ?

 僕まだ中盤だったのに対戦相手がゴールすると5秒後に強制終了するシステムだったから終わっちゃったよ?


 ……ぐすん


「……ちょっと……トイレ行ってくるね……」

「う、うん……」


 惨めすぎて泣くからね……


 数分後……


「ごめん、お待たせ。」

「ううん、それよりも大丈夫?」


 ぐっ、勝手に織香ちゃんと自分を比較してダメージうけただけだからなぁ……


「?」


 うぅ、けど織香ちゃんかわいいから癒やされる……

 ……うん、織香ちゃんの可愛さのおかげでだいぶ回復した気がする。


 けどこれ以上なにかあったら再起不能になりそう……


「……っよし!ご飯食べよう!」

「え?あ、う、うん!わかった!お姉ちゃん」


 ご飯ならダメージ受けることないでしょ!

 多分!


 ということで食事スペースに来た!


「ねぇお姉ちゃん、あれ。」

「ん?うわ……」


 織香ちゃんが指さしたのは激辛ホットスペシャルである。

 何でもめちゃくちゃ辛いカレーらしい。


「私あれにしようかな……」

「え!?正気なの織香ちゃん!?」


 うわ……本当に頼んでる……

 食べきれなくても代わりに食べるとか無理だからね!?


 十分後……


「ごちそうさま!」

「えぇ......?」


 食べきってる……

 しかも途中全く辛そうな顔してなかったよ!?

 そんなに辛くないのかな?と思って一口貰ったらめっちゃ辛かったし!?

 どんな舌してるの織香ちゃん!?


「あれ?お姉ちゃんどうしたの?」

「い、いや、なんでもないよ。」


 汗はかいてるけどなんともないの!?

 い、意味がわからない……


 *  *  *


 正直余裕でした。

 激辛ホットスペシャルなんていうめっちゃ辛いカレーらしいけど普通に食べ切れたぜ!

 ……まぁ、もちろん食べ切れた理由はあるんだけどね。


 ヒントとしては辛味は分類的には味覚じゃなくて痛覚っていうところだな。

 ま、正解はまだ秘密だけどね!


 さて、食べ終わったことだしゲームセンターに戻るか。

 そうだな、協力ゲームをしよう!

 ......もちろん手は抜くけどね。


 そうだな、たしかシューティングホラーゲームは協力プレイできたはずだからそれをやるか。


「お姉ちゃん、あれやろ!」

「え?あ、あれやるの?」

「うん!」


 確か主人公には別にホラーが苦手っていう設定はなかったはず。

 だから多分俺が大丈夫なのかっていう質問だろう。

 俺はホラーが大丈夫だから余裕だ!

 ……妹キャラ的にはホラー苦手のほうが良かったかな?

 ……もう今更か……


「うわっ、これ結構難しくない?」

「え?あっ、うん!そうだねお姉ちゃん!」


 わ、わからねぇ。

 この程度で難しいのか?

 思い出すんだ俺!

 あのまだこの世界に転生する前の俺を思い出すんだ!


 その後、俺は手加減に四苦八苦しながらなんとかシューティングホラーゲームを終えた。

 因みに逆に手を抜きすぎてしまったのかゾンビに負けてしまった。


 手加減って難しいな……

 はぁ……


 まぁ、けど永久ちゃんと遊べて楽しかったしいいか。

 う〜む、次は何をしようかな?

 あっ、あのクレーンゲームやるか。


 因みにこの世界のクレーンゲームは全て実力機という良心設定である。

 これがご都合主義か……


 その後、実力機だからか景品を簡単に取れてしまい、それは永久ちゃんにあげることにした。


 大きめのくまちゃんを抱えた永久ちゃんはめっちゃ可愛かったです!

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