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じゅうわめ!放課後何しようかな?

 授業も終わり放課後……


 現在俺は永久ちゃんがどのような行動を起こすのかを観察している。

 乙姫では放課後にはほかヒロインと仲を深めるコミュニティと今後の試合に向けてレベルを上げるる修練、レベルとは別に個々の身体能力を上げる鍛錬があった。


 あと金曜日と月末と4月の末にそれぞれ試合がある。

 因みにそれぞれ優勝すると一週間食堂無料と一ヶ月食堂無料と一年間食堂無料が贈呈される。


 このゲームって無駄にリアルで食費がちゃんとかかるんだよね。

 たしか、お金がない状態で食堂を使うと皿洗いというミニゲームが発生するんだったかな。

 そしてこのミニゲーム特に特典はないくせに放課後の時間全てを消費するんだよね。

 つまり一度金をゼロにすると放課後が毎回皿洗いのミニゲームになって週末の試合で優勝して一週間食堂無料のチケットを入手するか月の初めにお金をもらうまでこれが続くという仕様なんだよね。


 さらにさっきは忘れていたがアルバイトという行動もあってアルバイトをするには身体能力の強化をして主人公のパラメーターを一定以上にする必要がある。


 まぁ、それにも抜け穴があって稀にヒロインからアルバイトの依頼があってその依頼は主人公のパラメーターが関係ないんだ。

 その代わりパラメーターが低いほどアルバイトのミニゲームの難易度があがるけど。


 まぁ、それはさておき、永久ちゃんがこれからする行動はなんだ!


「織香ちゃん一緒に帰ろ!」

「うん!」


 俺のコミュニティだ〜!!!

 因みに放課後の行動は何時間行うかというものがあり最大で6時間までが可能だ。


 そして時間ごとにヒロインは居る場所がランダムで変わる。


 また、バスでの移動には1時間かかる。

 そこらへんはしっかり考える必要があった。


「ねぇねぇ、お姉ちゃんは帰ったら何をするの?」

「ん〜、特に考えてないな〜」

「そうなの?じゃあゲームセンターとか行ってみない?」

「ゲームセンター?う〜ん、よしっ、行く!」

「やった!」


 ゲームセンターでは身体能力のパラメーターを上げることもできる優秀な施設なんだよね。

 まぁ、その代わり有料で一時間で1万円を消費するんだけど。


 正直なんでそんなに使うのか疑問であったのだが、どうやらここのゲームセンター一時間一万円で遊び放題というシステムらしい。


 因みにパンチングマシーンでSTR、クイズゲームでINT、ダンスゲームでCON、シューティングホラーゲームでPOW、そしてランニングマシーンで走りながらジャンプしたり横に移動したりして障害物を避ける謎のゲームでDEXが上がる。

 え?最後だけ長くないかって?

 いや、あのゲームってジャンルが何なのかよくわからなかったんだよ、しょうがないだろ、俺は悪くねぇ!


 ということで……


「結構大きいゲームセンターだね織香ちゃん。」

「うん!そうだねお姉ちゃん!」


 さ〜て、さっそく入るぞ!


「いらっしゃ!?……いらっしゃいませせせ。」


 ……今こっち見てビビったな。

 なんでなんだ?あれか?理事長の娘だって気づいたからか?

 まぁこの学校の従業員には私のことを伝えてあるらしいからおかしくないが傷つくからな普通にその反応は。

 うっ、俺のガラスのハートが!

 ……まぁ、ガラスはガラスでも強化ガラスだけど。


「にゅ、入場料一万円になりまぁぁす……」

「はい、一万円!」

「で、ででで、では、ごゆっくりりりり……」


 ……いくらなんでも限度があるだろ……

 しっかしこんなにかわいい見た目をしているこの俺にあんな態度……失礼しちゃうね!


 ……お母さんにクビにされないよね?

 ま、まぁ、気にしないでおこう。


「あの店員、大丈夫かな?」

「ん?どうかしたお姉ちゃん?」

「いや?なんでもないよ織香ちゃん。」

「そっか。」


 気にしてはいけないよ永久ちゃん、そっから先は地獄だ。


「じゃあ早速なにするお姉ちゃん!」

「う〜ん……、あっ!あれやってみない?」


 そう言って指差す先にはダンスゲームがあった。

 なるほど、CONを上げるのか。


「わかった!じゃあ早速やろ!」

「うん!」


 さ〜て、永久ちゃんの実力はどんなものかな?


 数分後……


「何……だと……」


 そこにはPERFECTと書かれた俺の結果とランクDと書かれた永久ちゃんの結果があった。

 PERFECTは全てをジャストタイミングで成功させることで表れる最高評価だ。


「……別のゲームしない?お姉ちゃん?」

「……うん。」


 そうだな……

 あっ、あのレースゲームをしよう!

 パラメーターが関係ないやつならマシな結果が出るかも!


 数分後……


「うそ……だろ……」


 そこにはNEW Recordと書かれた俺の結果とTime Upと書かれた永久ちゃんの結果があった。

 因みにNew Recordは全国ランキングでのNew Recordである。


「……ちょっと……トイレ行ってくるね……」

「う、うん……」


 よ、よ〜し、永久ちゃんがトイレ行ってる間何しようかな〜


 パンチングマシーンでもしようかな〜


「わ〜お……」


 パンチングマシーンには999という表示があった。

 ……手加減の練習だったのに!!!


 ……永久ちゃんが帰ってくる前に離れよ〜っと。


 ちなみにその後しばらくの間永久ちゃんは戻ってこなかった。

織香ちゃんの肉体性能はチートなので当然こうなります。

永久ちゃんはプレイヤーが関与していないためパラメーターに準じた能力を持っています。

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