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過ぎてしまえば面白い

愉快な従姉妹

作者: ひとやすみ

私には妹達を除いて四人の従姉妹達がいる。

他にもいるが、男と年の離れた従姉妹は別として。

年の近い私達は、会うと仲良く遊んだ。

内訳は、3歳上が1人、1歳上が1人、同級生が1人、1歳下が1人。

一番の不思議ちゃんが3歳上の従姉妹。

私の中では、彼女は別次元に生きてるのではないか?と思う程。

頭が良く、美少女だった彼女は芸能事務所からスカウトが来た。

その時にスカウトに来た人に言った言葉が、

「芸能人になって、何か意味があるんですか?」

随分経ってから、

「あの時、芸能界に入っていたら人生が違っていたかもね。」

と言っていたけど。

当時は勉強が好きで、学校も楽しくて、芸能界に全く興味が無かったらしい。

因みに、従姉妹は斎藤由貴に似ていた。(若い頃)

この従姉妹とは大人になってから二人で飲みに行ったりしたのだか、カラオケで歌うのは“故郷”だったり、ナンパされて一緒に飲んだ事もあるのだけど、いつの間にか相手の住所を聞いていて“お礼状”を出したり。

私は過去にストーカーを受けた経験もあり、男の人に苦手意識を持っていたが、従姉妹を1人で行かせる訳にもいかず、付き合う羽目になる。

私の感覚ではナンパされて一緒に飲んだ人へお礼状は出さないと思う。

また別の日では、大規模な飲み屋さんのスカウトの人に話だけでも聞いて?と誘われ断っている私に、

「面白そうじゃない!行ってみましょ!」

と言う従姉妹。

彼らは、

「百人位の女の子がいるけど、君達なら直ぐにトップになれるよ!」

とか色々言っていたのだが・・・

始めは話を聞いていた従姉妹が、いつの間にか彼女の世界へ彼らを引きずり込んでいた。

「この世界は~」「神様は~」「人間の使命は~」

等々、そこには従姉妹の話を真剣に聞くスカウトの人達がいた。

知っている私は彼女のパラレルワールドへは行かないで、

(凄いな~相変わらず)とか思いながら黙って見てましたよ。


私達も更年期を迎えるお年頃になったとき、従姉妹から

「恋煩いで4㎏も痩せちゃったのよ~(笑)」

と笑いながら言われた。

相手は?と聞いたら、

「ハマったマンガの男の人なの!カッコいいのよ~!(笑)」

・・・「そ、そうなんだ・・良かったね。」

と言うしか無いと思う。

従姉妹が恋愛をしている時の事、彼女曰く彼とは運命の相手である。

何度も生まれ変わっているが、そのたびに引かれあって好きになる。

だけど、彼に横恋慕する女がいて毎回邪魔をされる。

今世でもそう。

初めてあった瞬間、お互いに時が止まり見つめ合って目が離せなかった。

その時に運命の相手だと悟ったの。

・・・うん。

前世とかの話は知り合いの霊能力者の人に見て貰った時に言われたらしい。

多分、私は一般的な感覚の持ち主だと思う。

素直に「そうなのね!良かったね!」とは言えないわあ。

結局、「そうなんだ・・」「そんなこともあるんだね・・・」

としか。









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