不思議世界物語_短編集_地獄裁判編
これは、自宅で寝ていた主人公の物語である。あの頃は冬で、体調不良で眠り続けていた頃だった。残酷な時代だ。最悪の時代だ。これを全部残すことは不可能である。しかし、少しなら残せる。
実は残すことに趣旨はない。消すことだ。世界の残酷を消す。このことを目的に書いている。読者は、その趣旨に従い、読むよう指示する。読むことで、消える残酷世界があるのだ。感謝の気持ちを込めて、読んでくれてありがとうと言います。
胸が大きくなり。胸腺だ。はちきれそうになった。このまま死ぬ拷問だった。
これは危険。
夫にお礼の手紙を書いてください。女の声がした。
一番きれいな葉書を選び、かけるだけ書いた。家族全員にあてて。
枚数も多い。
座ることもきつい。
意識を失っていたが、訳もわからず、裁判を受けるから、座るようにと言われる。
弁護人はいつもの保護担当がつけないので。本当はつけた。この若い少年みたいな人がつきます。いいですね。と言われた。座っっているのがキツかった。すぐにベッドに倒れそうになる。辛かった。
中世の老人たちが全員痴呆だった。そして裁判をしつづける。我慢強く、くだらない攻撃に耐えていた。
黄色人種のくせに堂々とした態度だと、怒り狂う老人たち。20人の人形のような老人たちに一生分攻撃を受ける。
ここは辛い話だけの世界。なぜなら、書くと消えてしまうから。
とても辛かったので、丁寧に書く部分。その代わり一瞬で消えてしまう。
読者はどうぞ読んでください。
以後変わったことはあるだろうか。
一瞬で消滅する世界だということがわかった。これは楽しい。