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関口 陽(ひなた) (5)

 私は、本当の関東の事は……あまり良く覚えていない。

 まぁ、せいぜい、小学校1年の頃までしか居なかった訳だし。

 だが、大人の話では……この九州北部日本海側に有る2つの「紛いものの東京」では、季節にも依るが、日の出・日の入りの時刻は、「本物の東京」よりも三〇分〜一時間ほど遅いらしい。

 とは言え、もう辺りはすっかり暗くなっていた。

「ああ、発信機が埋め込まれてた……。首だ……それも頚動脈のすぐ(そば)

 チビはヘルメットを付けたまま、またどこかに連絡していたが……顔は見えなくても、声からして動揺してるらしい事が判った。

「つまり、この発信機を下手に取り出したら、頚動脈から血がドバ〜か……」

 私は自分の首を指差して、そう言った。

「ああ、それは何とかなりそうだ。こっちには医者が居る」

「じゃあ、何が……問題……あっ……てっ……てめぇっっ‼」

「そう云う事だ……。知らなかったとは言え、私は……どうも……あんたを殺しかけたらしい」

 そうだ……こいつは……頚動脈のすぐ側に変なモノを埋め込まれたばかりの私に裸絞をかけやがったのだ……。

 もし、その裸絞で、首に埋め込まれた発信機が少しズレたりしてたら……。

「おい、チビ。私の腕が治ったら、再戦だ。ただし、こっちが先に一発ブン殴るって、ルールでな」

「判った……。日時と場所は申し込まれた方が決めるのが果たし合いの作法だったっけな?」

「ああ、その条件でいい」

「ところで……こっちの『自警団』では、その手の小型発信機を頚動脈ギリギリの場所に埋め込める機械みたいなのは良く使われてるのか?」

「何だそりゃ? ウチでは、そんなモノは使ってないぞ」

「じゃあ、『神保町』の『自警団』の『薔薇十字魔導師会・神保町ロッジ』と『秋葉原』の『自警団』の『Armored Geeks』は、どう云う関係なんだ?」

「何の話だ?」

「何故か、『神保町』の『自警団』のメンバーが『Armored Geeks』と一緒に行動していた。……そして、小型発信機を頚動脈ギリギリの場所に埋め込む、って手は……『神保町』の『自警団』も使ってたらしい」

「お……おい……じゃあ、『Armored Geeks』は……本当は『神保町』の連中の操り人形って事か?」

「さて……当事者に聞いてみるか? 丁度、それっぽいのがやって来たようだしな」

 チビは、そう言いながら、トライクの荷物入れから、あるモノを取り出していた。

「お……おい、それ、何だよ?」

「何って……拳銃だが……」

 次の瞬間、その拳銃が火を吹き……。

「ぐえっ⁉」

「ああ、拳銃って言っても……散弾銃用の弾を撃てる単発の特殊銃だ……。もっとも、今、撃ったのは非致死性のゴム弾だけどな」

「人が来たら、どうすんだよっ⁉」

「安心しろ……私達が港で起こした騒ぎのせいで……外出制限がかかってるようだ」

「何を安心すりゃいいんだよっ⁉」

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