表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

『王さま』

作者: 青空

『王さま』や『女王さま』となってしまったあなたへ。

あるところに『王さま』がいました。

『王さま』は言いました。人間は嫌いだと。

『王さま』の周りにはたくさんの人がいました。みんながみんな、彼を『王さま』として慕いました。

ひとりの『下働き』の少女が言いました。

「私は『王さま』がきらいです。」

少女の言葉は『王さま』には届きませんでした。届くわけが、ありませんでした。

この世界がどんなに平等でも、確かにそこには格差があるのです。雲の上にいる人に、地面を這う者の声は届かない。

少女は姿を消しました。

彼は、いえ、『王さま』はそのことにまったく気付かず、ちらりと視線を向けることさえせず、今日も『王さま』の『王国』を生きていくのです。

お読みくださりありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ