登場人物的な紹介その2
皆様ご無沙汰です。カタリベでございます。それでは引き続き登場人物紹介を続行致しましょう。
前回は森山父子の紹介をさせて頂きましたが、今回は第2話で登場した森山家に近しい存在であるケイスイの友人達をご紹介しましょう。
まずは一人目。獅子顔の異人「レオンハルト」。彼を含む四人の異人達は異世界の住人であり、ケイスイや毅とは別次元の世界に居る方達です。本来彼らはケイスイ達の世界とは決して交わらない世界の住人なのですが、過去に起きたケイスイ達がいる世界とレオンハルト達がいる世界を巻き込んだ大事件を解決する為に共に戦ったのです。それがどんなものだったのかは本編とは関係ないので割愛しますね。
レオンハルトは異人達のリーダー格と言える存在でありケイスイの一番の親友であると自負しております。筋骨隆々のとてもがっしりした体格をしており、性格も豪胆かつ豪快な偉丈夫で、とても情に厚い男です。毅からは「レオンおじさん」と呼ばれており、とても信頼されております。趣味はギャンブルだそうです。
次に二人目。三つ目の異人「カイン」。顔立ちはケイスイ達の世界の女性と変わりがありませんが、額に「縁眼」と呼ばれる相手の心や考えを見通し触れる事が出来る第三の眼を持つ種族の長がカインです。性格は至って冷静且つ温和で、母親が亡くなっている毅には相談役として信頼されております。また、彼のみ自分の思念を時空を超えて飛ばして他人の体を借りる事ができるので森山家に直に行くことも出来ますが、帰来の面倒くさがりなのであまり行く事はありません。
また、端正な顔立ちをしていますが男性です。が、顔に自信があるのか肌ケアをしているそうです。
三人目は機械の異人「ギルバート」。「バイオ・マシナリー」と呼ばれる自己進化と自己増殖が可能になった「進化した機械」がギルバートです。元は先の大事件でケイスイと敵対する人物の部下でしたが、とある事情からケイスイと友情を育み共に戦った戦士の一人でした。現在はバイオ・マシナリーのリーダーとして活動しています。刺々しく無機質な見た目と非生物的な声ですが、自己増殖を行うバイオ・マシナリー唯一の女性タイプだったりします。
ケイスイの悪友というポジションにあり、ぶっきらぼうな所やサバサバした言動が多い男っぽい性格をしていますが、毅には甘く姉のように面倒見が良いという一面を持っています。最近は自宅を掃除してくれる「ルンバ」が欲しいようです。
最後に四人目。獣耳の異人「レナ」。レオンハルトの異母兄妹にあたる人物で、獣の耳を持つ十代くらいの容姿をした少女です。過去にケイスイに助けられてから恋心を抱きつつもそれを秘めたまま共に戦ったという甲斐甲斐しい子でしたが、現在は当時から外見の変化は無いものの人生経験を積んだ為にギルバート以上にドライな性格のヘビースモーカーになりました。
毅を過去のケイスイに重ねて見ており、アプローチを重ねて行く行くは自分の世界へ連れて行こうと目論んでいますが、毅は全く気づいていないので空回りする事が多いようです。余談ですが既に結婚しており子どもが5人居ますが向こうの世界では一夫多妻制または一妻多夫制が採用されているので問題はないそうです。
四人はケイスイと精神的に繋がっている部分があり、ケイスイが自身の精神世界へ入り込む事で精神世界でのみ呼び出す事が出来ます。簡単に言えば「脳内会議に他人を呼び込む」といったところでしょうか。息子である毅も何故かこれが出来る為、直接会えない四人と毅が会話が出来る唯一の方法でもあります。
こんなところでしょうか。それでは最後の人物紹介としてケイスイの奥様の紹介をさせ、あれ。どうしたのですかケイスイ。え、なに。「嫁さんを紹介するのはやめてくれ」? 何故です。せっかく良い機会なのですから紹介しましょうよ。ん? 「恥ずかしいから」? 歳を経た宇宙人が何を思春期のような子どもみたいな事を言っているんですか。あ、ちょっとなにするんですか、もういいから出て行けって、いやこれから良いところなんですから、ちょっと、ケイスイ!! 聞いてますかケイスイ!! ケイスー(接続が切れました)。
「えー、とにかく。私と息子、毅がどう生活していくのか。いろいろあると思いますが、まったりじっくらやっていこうと思います。読まれている方もどうか暖かい目で見守ってくださいね!!」
「親父、誰と話してんだ?」
「え、画面の向こうの人だよ」
(遂に妄想癖まで……)
「え、ちょ、なに、その哀れむような眼!!」
「うん……カインさんに良く効く薬の作り方教わってくる」
「お、おいどこへ行くんだ息子!! 帰ってこい!! マイ・スァァァアアアン!!」