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終わりなき恋  作者: 尖角
9/16

リンゴ

リンゴの豆知識? 的なものが出てきます。

ちなみに話に出てくるだけなので、本編には全く関係ないです。

 過呼吸でたおれたのは初めてだった。


 俺は意識を失い、気付いたら病院のベッドの上。


 周りにいたのは俺のおふくろと、たくと…吉野さんだった。


 「なんで…?なんでお前ら来てるの?」 失礼な話だ。


 せっかくお見舞いに来てもらっているのに、「なんで?」とはなんだ!


 自分でそんなことを思いながら、たくを含めた吉野さんに聞いてみた。


 「来ちゃダメだった?」


 「心配になったから来ちゃったんだけど…」 っと〈シュン〉っとした表情で俺を見つめる、吉野さん。


 「ありがとう…わざわざ俺のために…」


 正直、攻めるつもりなんてこれっぽっちもなかった。


 だが結果として、攻める形になってしまった。


 「ありがとう」 俺はもう一度言っておいた。感謝の意を込めて…。






 1分、2分、3分、、、


 それから、しばらくの沈黙が続く…。


 そして、5分が経過したときのことである。


 俺のおふくろが、わざとらしくリンゴをむき始めた。


 すると、「あっ、私やります!」っと叫び、立ち上がる吉野さん。


 俺のおふくろは吉野さんにそっと果物ナイフとリンゴを渡し、「それじゃあ宜しくね?」っとニコッと笑いかけ、カバンを持って部屋から出て行った。


 『なんなんだあの人は…』


 息子の俺でさえ、ときどきおふくろのしたいことがわからない。


 だから、「変わってるだろ?俺のおふくろ…」っと笑いながらごまかしておいた。






 空気が重い…。重すぎる……。


 リンゴの食べる音だけが部屋に響き渡る。


 そんな雰囲気を気遣ってか、「このリンゴうまいな!」っと声をかけてくるたく。


 正直、リンゴをうまいと思ったことなど一度もない。


 しかし、「ああ、うまいな…」っと言っておいた。


 話のネタがあることは悪くない。


 だから、俺はリンゴの雑学を話すことにした。


 「知ってるか?リンゴってな…」


 「実はバラ科の植物で、ビー玉サイズから、ソフトボールサイズまであるんだぜ?」


 「へー、なんでバラ科なの?」 吉野さんが聞いてきた。


 「なんでって…」


 「DNAが似てるからじゃない?」 っとたくが言う。


 「たぶんそうじゃない?」 俺自身も理由を知ら無かったので、たくに合わせることにした。






 それからしばらく、たくが自分の出身高について語っていた。


 「俺は南ヶ原高校(みなみがはらこうこう)出身で、うちの高校出身の有名人は仙台将夫(せんだいまさお)」が一番有名で、将夫先輩はバスケ部でセンターをやっていたんだけど、大会直前に練習中に骨折したから芸能界に入ることにしたって知ってた?」


 「知らなかったぁー」


 「仙台って言うとあのかっこいい人でしょ?」


 「バスケやってたんだ?」


 吉野さんの思ったよりでかい食い付きに俺はびっくりし、『もしかして、吉野さんって仙台将夫のことが好きなのかな?』 そんなことを俺は考えていた。


 「そうそう!」


 「って言っても、俺はサッカー部だったから詳しく知らないんだけどね?」 っと笑うたく。


 俺は適当に笑い、適当なリアクションをとってたくの話を聞いていた。

私はリンゴが好きではないです。

なぜなら甘くないから…

別に『シュワッ』っとする感覚がなくても嫌いです。

っと言っても別に甘党ってわけでもないです。

こんな作者ですが、リンゴ好きな方…これからも読んでください。

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