本当の恋 故の葛藤
なんだか図々しいタイトルですね…
それから、しばらくの間俺たちは喋り続けたが、間もなく学部長の注意説明及びガイダンスが始まり、話は終わってしまった。
「あーテステス…」
「えー 本学は勉強を第一とし、アルバイトなどはできるだけ控えてもらいたい」
「なぜなら、今どきの若いもんはなんせ両立というやつが(ry」
っと、学部長のくだらない話を俺は右から左へと軽く受け流し、吉野さんのことを考えていた。
"キーン…"
時々なる耳障りなハウリングの音…。
そいつが、俺の思考を制限する。
しかし、俺の想いはかたくなで、ハウリングも学部長も俺の思考を完全に止めることはできず、『いつ告白しようか?』俺はそんなことを考えていた。
恋というやつはよく心が苦しくなるものだと聞くが、吉野さんに出会って初めてその事実を認めようと思った。
確かに振られれば悲しいし、振られた原因が俺にないのなら、泣くし叫ぶし人並みのことは大抵するだろう。
しかし、胸が苦しくなることなど、いくつかの恋を経験した中で一度もなかった。
だが、今は違う。
とても胸が苦しいし、吉野さんと同じ部屋にいるのが窮屈で仕方ない。
けれども離れたくないし、傍にいたい。
俺は気持ちが矛盾している故、すごく葛藤していた。
今回は短めです。
けれど続きはもうできているので、すぐにあげたいです。