俺の理想
今回はタイプについてです。
ダークマロンの髪は、俺が好きです!
そんなことを軽く思いながら読んでください。
71人目に入場した彼女は、俺の理想形であり、最高の女だった。
この科に、いやっ、この学校に俺のタイプの女が入学してくるとは思わなかった。
この間の彼女は、俺の中では中の上。
俺の判定は厳しく、俺のメーターが反応する奴なんて簡単にはいない。
まあそんなことは置いておいて、とにかく彼女はど真ん中だった。
俺の大好きな、ダークマロン系のロング。
おとなしい格好をしているけど、ひそかに目立っているそのファッション。
そしてすべてを吸い付けるような大きな目。
そんな彼女に俺が恋をしないはずがなかった。
しかし、奇跡はこれだけでは終わらない。
昨日振られたからか、遅ればせながらの誕生日プレゼントという事かははわからないが、神様は俺に"幸運"というやつを下さった。
なんと彼女は隣の席。
これは…運命…。
俺はそう思うしかないと思った。
誕生日に振られた俺に、手を差し伸べる女神。
俺の目には彼女がはっきりとそう映っていた。
いくつかのことを妄想…って違う違う。
考えていたら、いつの間にか学部長のあいさつが終わり、昼休みとなっていた。
その時である。
「あのさ、お昼一緒に食べない?」
彼女が俺に問いかけてきた。
「!?」
俺は驚きというやつを隠し切れなかった。
だって…だって…。
はい!強制終了!
時は止まっていない。
俺の考えとはお構いなしに、時は一刻、また一刻と刻み続ける。
俺たち二人は、昼飯の時にいくつかの話をした。
「どこの学校から来たの?」
「名前は何?」
「好きなものは?」 etc...
一方的に向こうが聞いてくるので、それに返事して、「そっちは?」っと聞き返しただけの簡単な会話…。
そこでわかったことがある。
彼女の名前は吉野佳穂。
釧城高校出身で、本人曰く成績はあまり良くないらしい。
釧城高校は女子高で、頭が良くないと入れない学校なんだが…。
俺はちなみに北高出身。
成績は良いと自負している。
俺の話をしても仕方がないので、彼女の話に戻るとしよう。
彼女に現在好きな人はいないらしく、募集中だと笑って話していた。
そして、やさしくて、なんでも話してくれる人がタイプであり、「私は嘘や隠し事が嫌いだら」っと、これまた可愛らしく笑いながら話していた。
その笑顔が俺の胸に刺さる音がした。
俺は間違いなく恋をしている。
そう俺は確信した。
点の打つ場所がわかりません。
だからおかしいとこがあると思うんですけど…よろしくです。




