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終わりなき恋  作者: 尖角
13/16

デュエット

私はデュエット曲を何曲か持っています。

っと言っても10曲ちょいですが…(笑)


そんなデュエット曲エピソードの1話です。

 吉野さんは俺たち2人の話をひたすら聞き続け、完全に疲れ切っていた。


 しかし、何があっても笑っていた。


 それは決して、ただ馬鹿みたいにヘラヘラしているわけではない。


 俺達のことを気遣い、俺たちのことを思っているが故に出る行動。


 それは優しさ以外のなにものでもなかった。


 そんな吉野さんを俺たち2人は学校帰りに、2時間のカラオケに誘った。


 そのあと告白する。


 それが本日のミッションだった。






 「苦しいなら立ち上がれよ!想いの数だけ…」っとカラオケボックスの中にたくの声がこだまする。


 次に歌うのは俺だ。


 さて、どんな曲をチョイスしようか…。


 俺は純愛系にするか、それとも恋なんてものにとらわれずに歌うかを決めかねていた。


 すると「吉野さんが一緒に歌わない?」っと俺を誘ってきた。


 どうやら吉野さんはデュエット曲を歌いたかったらしく、それで俺を誘ってきたらしい。


 吉野さんが歌いたかった曲は俺も知っている曲だったので、「いいよ」っと返事した。


 それからしばらくして、たくの曲が終わる。


 すると、次第に俺の鼓動は早くなっていった。


 “緊張する”


 今までの俺の彼女はデュエット曲なんてものは歌わなかった。


 だから、デュエット曲を2人で歌うのは初めてのことであり、俺の胸の高鳴りは最高潮(ピーク)であった。


 そんな俺を置き去りに、曲が流れ始めた。


イントロが終わり「あなたがいてくれたから…」っと吉野さんが歌い始める。


 俺は吉野さんの声を耳に留めながら、音程を外さないように歌った。


 たくの「お前…」っという鋭い視線が俺の体に突き刺さる。


 正直、歌いにくい。


 だが、俺は最高に幸せだった。


 好きな人とカラオケでデュエットできる。


 それが幸せじゃない奴なんて、この世にいるだろうか?


 いやっ、いないだろう…。


 俺はそんな想いを抱きながらカラオケでの2時間を終えた。

『カラオケはフリーじゃないと納得できません』

そんなことを思って書きました(笑)

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