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終わりなき恋  作者: 尖角
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投げやり

自分の手に負えなくなると、人間は投げやりになります。

そんな主人公の姿を描いた一話です。 どうぞ!!

 たくが話し始めてから45分が経過し、時計の針が5時半をむかえた頃、突然吉野さんが「私そろそろ帰るね?」っと言いだした。


 前に一緒にいると苦しいと言ったと思うが、告白のことを考えないで済むこんな時ばかりは、そんなことを思うことなく、近くにいて欲しかった。

 

 だから俺は「え!?帰るの?」っという言葉を発した。


 「うん…もうちょっと話していたかったんだけど、バイトがあるからさ…」


 「言ってなかったと思うけど、私留学するつもりだから……」


 「だから、そのためのお金を貯めなきゃいけないんだよね……」


 「え!?留学?」 俺とたくは同時に言った。


 そんな、、、留学するなんて、、、


 思ってもいなかった。吉野さんが留学するなんて、、、


 それはたくの方も同じだった。


 俺たちはショックで声を出すことができなかった。


 そんな俺達を気遣ってか、「心配しないでよ…会えないって言っても夏休みだけなんだし…」っと言う吉野さん。


 しかし、問題はそんなところにはなかった。


 もしOKを出してくれたとき、


 もし吉野さんが告白を受け取ってくれたとき、果たして遠距離恋愛という未知の領域に俺の心が耐えることができるのか?


 そこが問題だった。






 俺は吉野さんとたくが帰ってからしばらくの間、時間でいうなれば2時間ほどの間硬直し続けていた。


 頭なんて動かない。


 なぜ不幸ばかりが重なるのか?


 俺は不思議でならなかった。


 もう投げやりでも構わない。


 たくに「俺も吉野さんのことが好きなんだ…」っと言おう。


 「嘘をついていた俺を憎みたいなら憎めばいい」


 「けれど俺は告白をあきらめない」


 そうはっきり言おう。


 「可能性は低いが、それでOKがもらえても文句は言うなよ?」


 っとありのままの気持ちを言おう。


 それでたくに縁を切られたら切られた時だ!!


 投げやりでも構わない。俺はそう思うようになった。

憎みたいならとか、恨みたいならとかはよく作者の私も思います。

それで置いてきた友は何人もいます。みなさん気を付けてください。

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