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第二話 「森を抜けて」


「ルイズさん歩くの速いっすよー」

ケインはルイズの後ろで困った顔をしながら必死に歩いていた。


「ここら辺は魔物が多いんだからちんたら歩いてられねーよ、もっとスタミナつけるべきだな」

とケインの方を向き余裕の微笑を浮かべながら

ルイズは先を歩いていた。すると物陰から何かの足音が聞こえルイズは身構えた。


「ケイン、分かってるか?」


「ええ、囲まれてますね。数が多い」


「囲む習性と足音的にウルフ系だな、すばしっこいから気をつけようぜ」

ルイズがそう言うと一気に7匹の群れが二人を囲むように噛み付いてきた。ケインは軽い身のこなしで避けたがルイズは鋭い反射神経と予測で大剣を大きく振り4匹を斬り落とした。


「うお、すっげ」

ケインは2匹を相手にしながらルイズの方を見た。

「どんどん行くぞ」

ルイズは目の前に避けたウルフをすぐさま斬り、ケインに向かっていた2匹のうちどちらも斬ってしまった。そして狼の魔物は塵となって消えた。魔物は魔王の手によって作られた人形のようなもので倒すと塵となってしまう。


「いやーすごいですね、すごい覇気だ」


「バカ野郎俺の動きに気を取られんじゃねーぞ、このくらいの敵ならお前の手でもどうにかできたろ」


「いや、そうですけど…」また二人は歩みを進めた。


サウゾ王国が近くなってきた頃ルイズはケインに話しかけた。


「そういえば年は幾つだ?」


「あー俺は19っす。ルイズさんは」


「なんだ同い年かよ、なら敬語使わなくていいぞ」ケインは驚いた表情でルイズの方を見た。

19歳でこれほどの体格、殺気が備わるものだろうかと不思議に思った。ケインの視線を感じたルイズは少しムッとした様子でまたケインに問いかけた


「老けてるって言いてえのか?」


「いや!そんなんじゃあ、ないけど…すごいな同い年とは思えない」


「それはこっちのセリフだよ、お前みたいなのが俺と同じ世界に生まれたとは…っとなんでもねえ」ケインは首を傾げたがルイズはすぐ前を向いた。彼が光を与えられし英雄であることがまだ予想の段階であるので踏み込みすぎるのは良くないと思い口を閉ざした。


「あ、見えてきたね、サウゾ王国」

いきなり早足になったケインに驚いたが顔を上げると二人の眼の前には大きな城と賑やかな城下町が広がっていた。


「それにしてもあの森から抜けたら王国につけるなんて流石は兵士さん、何でも知ってるね。」


「まあ地図は小さい頃に読み込まされたし、何度か支援の遠征できてるからよくわかる。」


ケインは打倒魔王を掲げて村を出た自分と小さい頃から兵士として活動していたルイズとの境遇の差に少しモヤッとした。


「仲間、探してんだろ?」と、ルイズはケインに聞きケインはすぐ頷いた。


「そう!とびきり強いやつ!どうやったら見つかるかな?」


「強いで選びたいなら、今王国で行われてる闘技大会を見て、優勝者とでも組め」ルイズのその言葉にケインは目を輝かせて


「そんな大会があったのか!よし、それを見よう!」と大きな声で言った。


ルイズは計画性のなさに驚いたがまたそれもケインの面白さだなと思った。


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